おとなりカフェ

生活再建のために余分な電卓をご提供ください


子育て支援施設の調査やNPO作りなどの話を通じて、数年にわたってみやぎ生協さんとお付き合いをさせていただいてきました。

このたび、みやぎ生協さんでは、被災者の自立支援のために「かんたんかけいぼ」を作成し、今後の生活再建に向けてお金の管理をできるだけ無理なくしていただけるように、県内各地の被災者の皆さんに配られているそうです。
皆さんに配ったところ、大変喜ばれたことは言うまでもないのですが、「電卓があれば助かる」と言われたそうです。
その経緯や内容は、よろしければこちらをお読みください。
     ↓
「仮設住宅にお住まいの方から電卓がほしいという要望があります」(PDF)

内容から抜粋します----------------------------------------------------

7月14日に名取市の仮設住宅のふれあい喫茶で家計簿と筆記用具をプレゼントしたところ大変喜ばれました。そのとき「電卓があると計算が楽なんだけどね」というご意見があり、なるほど!と思いました。
30日の山元町の仮設集会所のふれあい喫茶に行くとき、電卓を少し集めて持っていったところ、非常に喜ばれました。仮設住宅の方に家計簿をプレゼントするときには、電卓も必要な方が多いということがわかりました。

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そういえば、そろばんでも何でもいいから、必要ですね、計算道具。

そこで、私からも広報させていただくことにいたしました。

もし、ご自宅や職場のどこかに、眠っている電卓がありましたら、ぜひ、上記PDFのファイルに書かれた宛先にお送りいただけると助かります。
念のため、ここにも宛先を書いておきます。

〒981-3194
仙台市泉区八乙女4-2-2 みやぎ生協生活文化部 佐藤 様 宛
℡022-374-8531  FAX022-218-5945


先日何かの機会に、被災者の皆さんに希望を見出してもらうためにはカレンダーが必要だ、というお話を聞きました。考えてみたらカレンダーも、家計簿も、「これからの生活の見通し」に大事なものでした。
なんだかんだ言っても、日常を過ごすことのできている私たちには、カレンダーも手帳も、筆記用具も電卓もあるのです。
食事や寝具のようなレベルの必需品ではないかもしれないけれど、そうしたモノたちは、自分の中に希望を見出していくためには、決して優先順位を低くできない必需品の一つだということを知りました。


被害の大きかった石巻でも、皆さん、少しずつ元気と日常を取り戻しつつあります。
できないことや被害の状況をあげたらきりがないほどでしょうけれど。

私は、これまで仙台には何度も足を運んでいますが、昨年11月に仙台から仙石線で1時間、列車に揺られ、初めて石巻市蛇田を訪問しました。
終点石巻の2つ手前の駅です。

目的地は、みやぎ生協蛇田店。店の中2階、1階のお店がすかっと見渡せる場所に、喫茶スペースや、ソファ、保育専用のスペース、そして隣接して講習などに使えるキッチン、奥には多目的スペースがあり、そこで地域の人たちがさまざまな活動ができるようにしてありました。

保育スペースでは、責任者に保育士さんはいらっしゃいますが、子どもたちの保育には地域の人たちが大勢関わって活動されています。

今は、毎週木曜日に「ふれあい喫茶」が開かれ、大切な地域の憩いの場になっています。
こうしたしつらえの店舗は、生協の店舗でもそうたくさんあるわけではなく、このような事態を経験せずにいたなら、直接お金を生み出さないスペースとして、時間と共に活用が変わっていたようにも思います。


震災直後、蛇田店のどの方も被災者でしたが、しなければならないことと、自分達ができることのすり合わせの中で、蛇田店の一部再開後、4/26から保育スペースでの一時保育も再開されました。(4/21のブログにリンクしています)

不自由だらけの避難所で、子どもを守り、育てていくことは、私ももちろんですが経験したことのない人には想像もつかない困難さがあるのだろうと思います。
親戚を頼って避難された方も、善意で受け入れた人たちも、また仮設住宅に入居できた場合でも、居心地のいい環境を整えることはそれほど簡単なことではないことを聞きました。

当初5月31日までを予定していた、蛇田店での復興支援としての子どもの保育は、9月20日まで延長され、今も大いに親子の助けになっているようです。


石巻でご馳走になったお寿司と、仙台では買えないわよ~と言われてお土産にした蒲鉾は、それはそれは美味しくて、あの味と感動は、全国の大勢の方が復興を応援し、また味わえるようになったほうがいいと思っています。

この間、みやぎ生協の皆さんは組織の枠を超えて、多くの関係者の死を悼み、ご自宅含め深刻な被災事情を抱えながらも、地域支援のための人材育成や人が集える場作り、勉強会などを企画・実施したり、こちらが励まされるようなメールをくださったり。
わが身を振り返ることばかりでした。

電卓支援ができる方は、ご協力いただければ幸いです。
どうか、よろしくお願いいたします。

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