『AWA-HOUR』

美津乃あわの日記
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穏やかに

2020年04月30日 17時18分00秒 | 日記


ウイルスという、姿の見えない巨大な何かと世界が戦い続けてどのくらいが経つだろう。
まるで世紀末に観たSF映画の序章のよう。

外へ出ることも憚られ、その反動と不安を人々は本来の敵では無いモノにぶつけている。

ただ、有り難いことに私の生活は特に不便は無い。
俳優としての仕事は中止や延期で皆無となってしまっているが、人として生きるために特に張り詰めたような不自由は無い。
昔から何かと順応力はあるようだ。

あろうことか、外出が自由になったら何をしようかと考えてワクワクしている。
自由にならないならならないで、古いビデオテープを引っ張り出して毎日見まくっては懐かしんだり感動したりしている。
何なら充実した毎日を送っている。

そう、これは序章なのだ。
映画や芝居の構成ならば、ことが明るみになって今日迄の流れはプロローグに過ぎない。
此処からもっと深刻な展開が待っているはずだ。
ならば不安に押し潰され人としての心を失うより、流れに身を任せて今を楽しむことを考えなければこの先など無い。
自分にしか通用しない正義や正統性を振りかざして文句や愚痴で人目を汚すより、和やかで穏やかな時間を充実させたい。
そう思う。

とは言え、不安が無いと言えば嘘になる。
そう遅く無い未来にこの文章を見て
「なんだ、意外にアッサリ落ち着いたな」
と恥ずかしげに鼻をこすりながら言いたいものだ。

世間がどういう状況になろうと、時期が来れば花は美しく咲く。
世の中の生きとし生けるものにその権利があるように。
その時期を、粛々と待ちましょう。