みどりの野原

野原の便り

3月17日 摘み菜汁

2009年03月17日 | Weblog
飛鳥里山クラブの会員向けの研修会を自然観察サークルが担当した。

講師は大阪から「摘み菜を伝える会」の先生がお二人来てくださった。


天気は最高。高松塚に近い休耕田で説明を受けながら野草を摘む。
タネツケバナなど花盛り。

タネツケバナのほかスイバ・カラスノエンドウ・ヨメナ・タンポポ・
クローバやノビル・ヨモギ・ハルジョオンや天ぷら以外では食べた
ことのなかったホトケノザ(シソ科)など、少しずつ自分の容器に摘
み入れる。
自分の摘んだものを自分で食べる。というのも合理的。

食べやすい部分を摘むので後の始末も簡単。
各自の容器に水を入れちょこちょこっと洗い、自分のお椀に入れる。


摘み菜を入れたお椀に、サークル員が準備したお揚げ入りの熱い味
噌汁を注ぎ入れると「摘み菜汁」の出来上がり。
お弁当と一緒にいただく。

口触りがどうかな?と思っていたホトケノザも気にならず、とてもお
いしかった。

「サイフにも心にもやさしい」(先生談)摘み菜汁またやってみよう。

午後は観察会。
万葉歌にうたわれた野草のお話や「スズメノカタビラは干して炒って
お茶にすると玄米茶の香りがします」とか「ナズナの根はゴボウの匂
い」とか「ウメの花びらは梅の実の匂い」などと言われ試してみる。
「わあほんまや~」と声が上がる。


コオニタビラコ(春の七草のホトケノザ・シソ科)
ホトケノザの名前がなるほどと納得できる。

春の七草で、スズナ・スズシロは、今はカブとダイコンと聞いてい
たが、昔はノビルとナズナだったかもしれないとのことで、形から
その説もありえるなあと思う。

「ヨモギを摘んでください」先生が持参された小さなすり鉢の中へ。
「このグラニュー糖を振りかけて」「は~いこうですか?」
「男性の出番ですよ」そこで男性がすっていくと・・・・


ベタベタになり・・・「ジャムの出来上がり」まるで魔法のよう。

持ってこられたうす焼きせんべいに少し乗せ、上にオオイヌノフグリ
やタネツケバナ・タンポポなど花や葉っぱを好き好きに飾ると・・


かわいいカナッペの出来上がり。
こんなヨモギの食べ方あったの?と目からうろこ。

その後、ノビルも砂糖を入れてすり、味噌を入れるとノビル味噌。

今日の料理はどこでもあまり準備も要らずできる。
「さっそく夜家で作って家族に食べさせた」との声も聞いた。

今日の参加者は35人。その内の13人の男性も楽しんでくださった。
先生のお人柄と楽しいお話・お天気ともに申し分のない研修会に
なった。
コメント (2)
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