みどりの野原

野原の便り

2月24日 炭焼き

2009年02月24日 | Weblog
平成19年1月に作った飛鳥里山クラブの炭焼き釜「飛鳥里山の窯」
(19年1月9日~1月13日のブログに窯作りの記事あり)

それ以後何回か村の炭焼き名人に指導を受けながら炭を焼いている。

今日は今年2回目の炭焼き
前回までは村の炭焼き名人の指導を受けていたが、今回からいよいよ
里山クラブ員だけですることになっている。

朝からしょぼしょぼと雨。 
雨で中止かな?これぐらいならやるかな?とにかく行って見よう。

10時過ぎ、甘樫丘に着くともう作業は始まっていた。
 
事前に準備した原木(炭材料)や上に置く「ばいた」(薪)など
運び込む。中での作業は大変だ。
原木は窯に合わせ100センチ・90センチ・70センチの3種類を奥から
きっちりと詰めて立てる。上に「ばいた」を乗せる。
原木は木の根元を上になるように立てる。

 
(左)山の土を練って丸め「ねこ」(泥団子)を作る。
             (右)原木を詰めたら入口奥を鉄板で塞ぐ。

 
(左)前に焼いた時の土管(けつあな)を取り出し、灰もきれいに取り除く  
             (右)ロストル(スノコ)を取り付ける。

 
(左)中に40センチの薪を並べ積みながら入口にレンガを積み上げる。
(この薪は炭用ではなく燃料となる) 
(レンガを積む時「ねこ」は接着材として使われる)
                 (右)だいぶ積み上がってきた

 
(左)火口を残し、レンガで入口が閉じられた。
薪追加用の窓(レンガ半分)が取り外せるようになっている。 
                     (右)火入れ
        焚口に入れたわらや薪に火をつけ、扇風機で風を送る。

 
(左)火が奥へ吸い込まれてきた。天井穴や煙突からは煙がもうもう。
   薪追加用の窓の隙間から赤い炎が見える。
   焚き口の上ののレンガもだいぶ乾いてきた。
       (右)はじめは煙だけ出ていた水抜き穴から水が出てきた。
          これは木から出た水分だそうだ。
          水抜き穴は奥の煙突の下まで地面の下を通っている。
          
 
(左)炭焼き窯の天井 3つの穴と奥に煙突がある。
   前の2つの穴は塞がれた。
         (右)炭焼き窯の後ろ側 煙突から煙がもくもく
これで安心と思ったら「まだ煙が冷たい」 触ってみたらなるほど
冷たい煙だった。これが熱くならないとダメだそうだ。


見えない火加減を見ながら焚いていく

私は3時前に帰ったが、焚き口を塞いだ後は、小窓から薪を接ぎ足
して焚く作業が続く。

これから2昼夜ぐらいして、煙の色を見て煙突を外し、「けつ
あな」(土管)をつけ、周りを密閉する。
このタイミングが難しく「親の死に目に会えない」と言われたそうだ。

今度窯を開けるのは来年の1月ぐらいらしい。楽しみはだいぶ先だ。
取りだして空のまま置いておくのはよくないらしい。

炭焼きには昔からの知恵が詰まっている。
村の指導者の手を離れたが、もう立派な炭焼き名人が飛鳥里山クラブ
に何人も誕生したようで頼もしい。 
コメント
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