みどりの野原

野原の便り

4月11日 東吉野で牡丹鍋と桜と散策

2007年04月11日 | Weblog
久しぶりで3姉妹で近場へ小旅行?
昨日夕方家を出て、東吉野たかすみ温泉に入ったあと、宿で牡丹鍋を楽しむ。

冬の間に猟師から一年分を買い取るという野生のイノシシの肉はあっさりして
おいしかった。

朝、庭を散策する。
宿の天好園の庭はいろんな花木が植えられている。
そばの平野川のそばも桜満開。

庭にはムシカリ・ハナズオウ・ミツマタ・コブシ・クロモジ・ツバキ・アセビ・
ユキヤナギ・ヒュウガミズキ・トサミズキ・ユスラウメなど、もう平地では終わ
った花も咲いている。
桜は咲いているものもあり、ゴロソウ桜といわれるヤマザクラはまだツボミも固い。

平野川の水を引き込んで、小川や池など豊かな水を取り入れた庭園で、
ミズバショ
ウやザゼンソウも数株花が見られた。
   
          ミズバショウ                 ザゼンソウ

まだ花の季節ではないが、ハンカチノキやナンジャモンジャ・
シャラノキの他、たくさんの種類の木がある。

近くを散策に出かける。
山手に小さな鳥居が見えたので、行ってみる。

途中のお家のおばあさんと話す。畑にはシカやイノシシが来るという。
「シカはタマネギやネギが大好きや」イノシシも来るという。
「主人と2人暮らしやけど、畑をするのに忙しい」といわれる。

鳥居は「山の神」で、近くの小さい社は「お稲荷さん」だった。
その近くのYさんは1人暮らし。
この方も話し好きで、またまた話し込んでしまった。
そして、神さんのことなどいろいろ教えてもらった。

「山の神」は仕事場である山を守る神だ。山仕事に山に入る時にお参りする。
小さな社に小さい鳥居だけだと思ったら、妹が横に面白いものがあるのを見
つけた。
木の棒に山仕事の道具のいろいろを形どった細工物がぶら下げてある。

板を切り抜いて作った 斧・ノコギリ・鎌・クワ・よく見ると
チェーンソー・草刈機らしいものもある。タイのような魚、細い竹を使った
弓矢・はしごもあった。

山の神は醜女で自分よりきれいなものを嫌い、タイよりもオコゼを好むと聞
いていたが、魚はオコゼではなくタイのように見えた。
これらが棒の先に紐で吊るされている。その可愛いこと。
  
             山の神               細工物のお供え(写りが悪い!)



先のYさんによると、年に一回作り変えられ、正月に取替え、古いのは1月
14日(大とんど?)に燃されるという。

でも、10数件の内、半数が1人暮らし。子供と同居は5件ほどという状況で、
まもなく作り手がなくなってしまうだろうと言っておられた。
そんな残念なことにならないように願うばかりだ。

年一回、周辺の人でお祭りをし、その日はその前の小さい空き地に集まって
飲んだり食べたりするそうだ。

その横にあるお稲荷さんは商売の神さんだという。
ここのお祭りには餅撒きもあるらしい。

山の小さな神様を囲んでこの集落の人が集まるほほえましい状況が目に浮かぶ。

1人暮らしで家の周りの畑で野菜を作り、「しんどいよう」といいながらも、
「おばあちゃんの野菜はおいしい」といってくれる孫や子供に野菜をあげるのを
生きがいにされているのだろう。元気で明るいお話好きのおばあちゃんだった。

それから、近くにある福圓寺というお寺に行ってみた。
大きいゴヨウマツのあるその寺は無住寺だ。
中の妹Sが裏へ回ろうとしたら、「ビ~~~」突然警報機が鳴り響いた。

セコムが飛んでくるかと思ったが誰も来ず、警報機はなったまま。
どうしようもないのでそのまま出立ち去った。そのうち消えるかな?

「立ち入り禁止、とも書いてなかったもんなー」びっくりした~。

高見山登山口周辺を散策した後、川沿いに宿へ戻る途中、川にの中にカワガラス
を見つけた。
岩から川の中に下りたかと思うと水に潜り、また反対の岸へ出、また水に入るを
繰り返し見せてくれた。気持ちよさそう。
前に滝の中に突っ込んで行くのを見たが、こんなにゆっくり見るのは初めて。
可愛かった~。

帰りに宝蔵寺という、これも樹齢350年のシダレザクラが満開のお寺に寄ってくだ
さった。
なかなか見事なシダレ桜で、中に入ると桜の傘をかぶったようだ。
靜かでいいところだ。
 
           宝蔵寺の桜                宝蔵寺2代目桜

桜も堪能した一日だった。

私のデジカメが突然写せなくなったため、下の妹Hの写真を使いました。
コメント (2)
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