みどりの一期一会

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物価指数のからくり糺す 生活部・白井康彦記者 単行本を出版 生活扶助費削減の経費解説

2014-10-13 15:56:43 | ほん/新聞/ニュース
台風19号が九州と四国・高知に再上陸して、こちらに向かっています。
進路予想は、今夜、東海地方のど真ん中を通ります。
台風が直撃しないことを願いながら、ブログを書いています。

今日の中日新聞生活面に、白井さんの本の紹介記事か載っていました。
すぐに切り抜いて、中日webを探したのですが、
まだ文字データとしてはアップされていないようです。

記事をタイプしましたので、紙面といっしょに紹介します。

 
 
2014年10月13日 中日新聞
物価指数のからくり糺す
生活部・白井康彦記者 単行本を出版

本紙生活部の白井康彦記者が、生活保護費削減の根拠とされた物価指数は正しい数字ではないとして、単行本「生活保護費削減の物価偽装を糺す」(あけび書房、千五百十二円)を出版した。

生活扶助費削減の経費解説
 生活保護の日常費に当たる生活扶助費が、昨年八月から段階的に削減されている。厚生労働省がその主な理由としたのが物価の下落。生活扶助費が賄う品目についての物価指数を同省が独自に設け、それが二〇〇八年から一二年にかけて、4・78%下落したとした。だが、国会などで「算出方法がおかしく、下落率が大きくなりすぎている」と追及されている。
 本書では、この物価指数のからくりや、生活扶助費削減までの経緯を分かりやすく解説した。日本では、生活保護を受給できると思われる人の一部しか実際には受給していないこと、不正受給は全体の0・5%にとどまっていることなど、それぞれのデータを示しながら紹介。実際に生活保護を受給している人の体験記や支出記録なども掲載し、受給者の暮らしの実態を描き出した。
 「金持ちたちの『暗黙の共謀』」などをテーマに、経済アナリストの森永卓郎さんと対談し、その中身を収録。近年の生活保護バッシングの風潮を背景に、生活保護費が削減されたことも浮き彫りにしている。 
 愛知、三重、埼玉、群馬などの六県で生活扶助費削減の行政処分取り消しを求める訴訟が起きている。物価指数の問題が重要な争点になる見通しで、原告の一人はこの本の元になった本紙記事などを、証拠として裁判所に提出している。
 白井記者は、1984年に中日新聞社へ入社。名古屋本社経済部や生活部、岐阜支社報道部などを経て、2010年から名古屋本社生活部編集委員を務める。 


 いよいよ刊行!白井康彦著『生活保護削減のための物価偽装を糾す』(あけび書房) 
 『生活保護削減のための物価偽装を糾す』(あけび書房)

『生活保護削減のための物価偽装を糾す』
白井康彦〔著〕
森永卓郎×白井康彦〔対談〕 

あけび書房HP


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東京新聞にも、生活保護の受給者の支援の活動を書いた、
「現場発! 生活保護自立支援 川崎モデルの実践~多様な就労支援が生きる力を育む」
(ぎょうせい)野記事が出ていることを、
白井さんのフェイスブックで知りました。

中日新聞も東京新聞も、ほんと、社会的弱者の視点に
寄り添って、がんばっていますね。

あわせて、紹介させていただきます。

  【神奈川】生活保護受給者に寄り添い 市の就労支援、本に
2014年10月12日 東京新聞

 生活保護の受給者が就労へ踏み出す一歩を後押しする川崎市の取り組みが、本になった。市生活保護・自立支援室編「現場発! 生活保護自立支援 川崎モデルの実践~多様な就労支援が生きる力を育む」(ぎょうせい)。「働きもせず怠けているのではないか」との勘繰りがつきまとう生活保護受給者。同書は、その受給者に「徹底的に寄り添うところから始めたい」という決意から説き起こす。 (山本哲正)

 同室は二〇一二年以降、福祉事務所や市内事業所と協力して、受給者の能力や希望を基に職業選択を援助するカウンセリング、市内・周辺企業の求人開拓、就業訓練をセットにした「総合就職サポート」、居場所づくりと研修を同時に進める「中間的就労事業」など新事業を六件始めた。貧困の連鎖を防ごうと、受給世帯の中学生が大学生サポーターから学び、意欲を高める学習支援を市内七区八カ所で展開し、中退を防ぐ高校生対象の教室も始めている。

 同書では、これらの取り組みに加え、生活保護から脱却した市内在住の佐藤政幸さん(41)の経験をインタビューで紹介する。派遣切りなどで受給者になった佐藤さんは、就業訓練により就労研修事業所のスタッフに採用された。生活保護が「私たち家族の命をつないでくれた」と振り返りつつ、「自分で稼いだお金で生活が潤うのは楽しい」と思いを語っている。

 巻頭には、週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館)でケースワーカーの成長物語「健康で文化的な最低限度の生活」を連載する漫画家柏木ハルコさんと、同室の宮脇護担当部長の対談を載せた。ケースワーカーとして経験を重ねた宮脇部長は、貧困状態の人々に「助けを求めることは恥ずかしいことでない」といい、その上で「一人で立ち直るのは難しい。『助けて』と手を挙げる人に全力で応えたい」と話す。

 A5判二百二十三ページで、税別二千二百円。帯には厚生労働省の村木厚子事務次官が「自立支援の取り組みがよく分かる」と賛辞を寄せている。 


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