みどりの一期一会

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地域のかたちを問う:寺町みどり/議会「数の論理」超えよう~多様な当事者に発言の場を(2/17中日新聞)

2011-02-18 11:19:27 | 「市民派議員塾」「M&T企画 選挙講座」
月曜日午後に、中日新聞のインタビュー企画【地域のかたちを問う】という取材があり、
小中寿美記者の約2時間半のロングインタビューが再構成されて、
昨日の中日夕刊社会面に、カラー写真入りのけっこうデカイ記事が掲載されました。

中日には、先週も「選挙講座」のことが載ったのですが、
このときは取材から掲載まで約一ヶ月だったので、
今回もまた間があるだろうと思っていたのですが、
お聞きしていたより、はやく載りました。

【地域のかたちを問う】無党派・市民派ネット 寺町みどりさん

2011.2.17 中日新聞


これで名前と顔がしれてしまった・・・(って自分でのせてるんだもんね)。

細かいところで、わたしが話したことが端折られたり丸められてて、
ちょっと気になる表現はありますが、おおむねよくまとまった記事です。

記事を見るまで心配していたのですが、
「写真もよい」と記事を見た友人たちから、おほめの電話がありました。
カメラマンのウデと、同席してくださってた人たちがよかった(かも。感謝)。

 【地域のかたちを問う】無党派・市民派ネット 寺町みどりさん
 議会「数の論理」超えよう
 多様な当事者に発言の場を 

 
 -河村たかし名古屋市長が圧勝し、市議会は解散した。
 圧勝しすぎた。河村市長と反目していた議員も、自分の足元が危ないからと、なびくかもしれない。圧倒的な民意が市長の権力を強める一方、行政をチェックする議会の機能が働かなくなるのではないかと心配になる。
 議員報酬が高いなど、名古屋市議会は周辺市町と比べて改革が遅れ、市民に怒りや不信感がたまっていた。ただ、個々に見ると政策に熱心に取り組んできた議員はいる。吟味せず全部悪いとする河村市長の主張は乱暴だ。

-政党に頼らない議員を「市民派」と定義付け、選挙講座や勉強会を開いてきた。 議員と議会のあり方をどう考えるのか。
 一人一人が政策や自分の政治スタイルを持って働けば議会は機能するはずだ。ただ実際は、数の論理で会派をつくり、自分たちの考えを通すやり方が一般化している。

-多数派でないと思い通りに意見は通らない。少数派の議員に何ができる?
 発言すべきところできちんと発言すれば、やれることはある。例えば、本会議や委員会でも議案に質疑すれば、反映されることもある。調査して論理的に組み立てた政策は説得力があり、実現させることも可能だ。
 私たちが目指すのは女性や障害者、子育て中など多様な人が議員になり、当事者として 議会で発言していくこと。
新人は最初あなどられるかもしれないが、議会で発言し、情報発信もするので期を重ねるごとに票を増やす。
 
-議員報酬はどう決めたらいいか。
 名古屋市議会の場合、会期は年間百十日なのに一千万円を超えるのは、市民感覚から言えば驚くほど高い。議員の公務は議会の開会から閉会まで。付き合いや行事への参加は議員個人の政治活動で議員の仕事ではない。会期中に限定すれば、時給が高くても八百万円もいかない。
 自治体の事情はさまざまなので、議員報酬の額は、その自治体の市民が決めるべきだ。

-議会のあるべき姿は。
 基礎自治体は最低限の人間らしい暮らしを保障し、人が幸せに生きられるようにするのが責務。小さい自治体なら市民総会がいいが、現実的には難しい。課題の当事者の意見を取り入れて政策を決めるだけでも良くなるはずだ。つまり市民の議会参加を進める。事後の報告会ではなく、会期中に意見を聞く。当たり前のことと思うかもしれないが、開会中の市民参加を実現している議会はほとんどない。
(聞き手・小中寿美)

<経歴>
てらまち・みどり 1991年から岐阜県旧高富町(現山県市)議員を1期務めた。「女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク(む・しネット)」事務局を担当。過去2回の統一地方選で、選挙講座を受けた22人が当選した。上野千鶴子東大教授らとのシンポジウムの編著「市民派政治を実現するための本」などがある。59歳。
<用語解説>
基礎自治体 市町村と東京都の特別区を指し、市民に最も近い行政の単位。都道府県は「広域自治体」といい、市町村が処理できない広域の事務を担う。
市民総会 地方自治法で町村に限って定められた制度。条例により、議会を置かず、有権者の総会を設けることができる。


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一週間前の2月10日にも、同じ中日新聞の夕刊に載って、
11日のブログにアップしたのですが、その記事もあわせて紹介します。

 「当選率8割」選挙の勝ち方 教えます
/2.12「市民派議員になるための選挙直前講座」(2011-02-11)



2011.2.10 中日新聞
選挙の勝ち方教えます 名前の連呼はもう古い? 
2011年2月10日 中日新聞夕刊

 選挙戦の三種の神器といわれる「地盤」「看板」「かばん」。それらを持たない普通の市民が地方議員に当選するノウハウを伝授する選挙講座がある。主催するのは、岐阜県山県市に事務局を置く「女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク」。2003年と07年の2回の統一地方選では、男女の受講生28人中22人が愛知や三重県などで当選した。同ネットは、統一選直前になって出馬を決意した人に向け、「駆け込み講座」を12日に名古屋市内で開催する。

「当選率8割」講座 岐阜の市民団体
 6日にあった静岡県焼津市議選では、講座修了生の自営業秋山博子さん(54)が3000票余りを獲得し、6位で当選した。
 「お金も地盤も何もない、ただの素人」という秋山さんは、昨年7月から月1回岐阜に通い、「市民派議員になるための本」の著者、寺町みどりさん(59)=岐阜県山県市=と夫で同市議の知正さん(57)に師事した。
 講座は議会の役割や公職選挙法などの基礎知識から始まるが、選挙戦術はいたってシンプル。組織や地盤に頼らずに勝つため「いかに多くの有権者に政策とメッセージを届けるか」を追求する。
 印刷物は少しでも有権者の目に留まるよう、色や文字の書体、大きさまで細かく気遣う。演説は実地練習も。スピーカーの音量を切った仮の選挙カーに乗って岐阜市内を走り、マイクを握って模擬演説。傍らで「語尾をもう少しはっきりと」「伝えたい事柄は演説の初めに」とみどりさんの注意が飛ぶ。
 秋山さんは選挙中、名前を絶叫するだけの候補者を横目に、細かく選挙区を回ってまちづくりなどの政策を訴えた。演説は1週間で300回以上。事務所は自宅に置き、スタッフは市民活動などの仲間や家族の手弁当で、費用もかからなかった。
 講座は、政党や組織に縛られず市民目線を持った議員を増やそうと、02年に始めた。地縁、血縁が強固な地域でも通用するのは「名前の連呼と頭を下げるだけの旧来型選挙に市民が飽き飽きしているから。自分の一票を大切にしたいと考えている人たちに、中身のある政策とメッセージを出せば応えてくれる」と、みどりさんは指摘している。
 駆け込み講座は、12日と3月5日の連続2回で有料。性別は問わない。問い合わせは、同ネット=電0581(22)4989=へ。


4年に一度の統一自治体選挙が近づいてくると、わたしに話しをききに来るのは、
よほどの人材不足か、それとも、巷の政治家や政治学者は、
現状追認のありきたりのことしか、言わないからか・・・。

とはいえ、
わたしが発言することで、読んだ人に立ち止まって考えてもらい、
現状を変える一助になればと思っています。

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2 コメント

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「数」より「理」の議会を (海住恒幸(松阪市議))
2011-02-19 09:10:49
「『数の論理』超えよう」に大賛成です。
21日付で発行される「日経グローカル」誌(第166号)掲載の『奮闘地方議員』というページに、「『数の論理』ではなく『理の論理』の通る議会を」と書きました。市民に見えない「裏」でやるから「数の論理」は通る。市民に見える「表」でやれば、「数」より「理」の論理が通ると考えます。
返信する
ほんとにそうですね。 (みどり)
2011-02-19 20:08:54
★海住さん
「『数の論理』ではなく『理の論理』の通る議会を」、同じ思いですね。
日経グローカル、出たらぜひ読んでみたいです。
返信する

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