みどりの一期一会

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人気急上昇:99歳の詩人柴田トヨさんの詩集『くじけないで』

2010-08-08 07:21:43 | ほん/新聞/ニュース
99歳の柴田トヨさんの初詩集『くじけないで』が、
朝日新聞の「天声人語」に、紹介されていたので、
読みたいと思っていたら、毎日新聞にも載っていました。

5月に「とくダネ」で紹介され、大ブレイクした詩集です。
元々は、産経新聞の「朝の詩」に投稿されていた詩を詩集に編んだもの。

連れ合いとの待ち合わせで自由書房に行ったら、
入ったところに平積みになっていたので、もちろん、買いました。

    
 『くじけないで 』柴田トヨ著/飛鳥新社



シンプルでやさしいことばで綴られた、心が暖かくあらわれていくような詩集です。

88歳の母に届けてあげようと思います。

   『くじけないで』柴田トヨ著

内容紹介
「人生いつだってこれから 朝はかならずやってくる」

産経新聞「朝の詩」で注目を集める98歳の詩人
90 歳を過ぎて詩を書き始めた トヨさん、初の処女作品集

思わず涙がこぼれた、一歩踏み出せそう、友達に伝えたい、宝物にしたい……
トヨさんの感性と生き方に産経新聞へ読者の感動の声が続々と届いています。

今もなお、みずみずしい感性をお持ちでいらっしゃるとは、
なんと素晴らしいことでしょう。専門の詩人の世界においても、
それはきわめて稀なことです。(詩人・新川和江)

「くじけないで」の発刊以来、読者のかたがたから
たくさんの感想をお送りいただいています。
その中から、一部をご紹介させていただきます。
(2010年4月15日現在)

「産経新聞『朝の詩』の柴田トヨさんの大ファンです。
よくぞ出版してくれました。感謝しています。日本人として、
心深く、トヨさんの一語一語が心にしみわたります」
(47歳・女性)

「心が洗われるような気がしました。こんな素敵な詩と
出会うことができて、本当にうれしく思っています」
(58歳・女性)

「身近な人の大切さ、生活へのいとおしさに気づかせて
くれる本です」(37歳・男性)

「人は年齢を重ねるから老いるのではない、
自分の気持ちの持ち方ひとつで老化もするし、
前を向いて生きられると感じました」(77歳・男性)

「くすぶっていた心の重み、自信のなさがすっとなくなりました」
(46歳・女性)

「ピラピラとめくって一、二編読んだ。
心のひだにストン!と落ちた。
誰もが感じていること、誰でもが持っている思い。
やさしい言葉の中に、生きる強さと喜びを感じた」
(69歳・男性)

「素直でちょっぴりユーモアのある詩。
思わずほほえみ、心癒されます」(68歳・女性)

「トヨさんの詩を読んだら、”おかん”に電話したくなりました」
(27歳・男性)

「すごく優しい気持ちになりました。私のおばあちゃんも現在、
75歳で、目も耳も足もだんだん悪くなり、おじいちゃんも亡くなって
しまったので、独りです。うまく言葉にできないけど、そんな私の
おばあちゃんのことを想いながら読むと、すごく胸が熱くなりました。
この本と出会えて、よかったです」(20歳・女性)

「詩についているイラストに色エンピツできれいに色付けをして、
いつもそばに置いています」(69歳・女性)

「次女から結婚32年目のプレゼントでこの本をもらってビックリ。
いい風が吹き、あたたかい陽が射しこんだ気がしました」
(54歳・女性)

「自分を励ましている言葉が、人をも励ます……。
詩という無駄のない、考え選び抜かれた言葉から、風景や温度を
感じることができて、幸せな気持ちになれました」
(53歳・女性)

「まず100回は声に出して読んだ。そしてパソコンにすべて打ち込んだ。
『くじけないで』は、家族みんなでまわし読みしています」
(59歳・女性)

「亡き母を思い出し、読んでいるうちに涙があふれるので困ります」
(80歳・男性)



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 朝日新聞 天声人語 2010-7-16

「みずみずしい肌」は文字通り水分量が多いらしい。
弾力が失せるのは水分が減るからという。
専門家によれば赤ちゃんの皮膚の細胞は8割が水だが、
高齢の女性だと5割ほどになるのだという。
齢を重ねれば、外見の老化は仕方あるまい。
しかし精神の方はどうだろう。
評判になっている99歳、宇都宮市に住む柴田トヨさんの初詩集『くじけないで』(飛鳥新社)を読んでみた。
柔らかい言葉から滴るみずみずしさに、心が軽くなる。

私ね 人から/やさしさを貰ったら/心に貯金しておくの/さびしくなった時は/
それを引き出して/元気になる/あなたも 今から/積んでおきなさい/年金より/いいわよ

「貯金」という詩の全文である。
90歳を過ぎて詩を作り出し、産経新聞などに投稿してきた。
詩はおおらかなユーモアがあり泣かせもする。
聞けばお独り住まいという。
週末に息子さんが訪ねてくる。
訪問医やヘルパーさんにも支えられて、詩心をふくらませる日々だそうだ。
白寿の詩人を敬いつつ、世間を見やれば、お年寄りの孤立が進む。
今年の高齢社会白書によれば、独りくらしの3割以上は会話がないのが日常的になっているという。
孤独にさいなまれれば心は乾き、ひび割れてしまう。

私ね 死にたいって/思ったことが/何度もあったの/でも詩を作り始めて/
多くの人に励まされ/今はもう/泣きごとは言わない

柴田さんのみずみずしさの秘密は、たぶん「多くの人に励まされ」にある。
絆や支え合いの大切さを、それは教えてくれている。
 


急上昇:99歳の詩人  

◇初出版がベストセラーに
 詩集「くじけないで」(飛鳥新社)を出版した柴田トヨさんが「99歳の詩人」とテレビで紹介され、26日のYahoo!検索ランキングで6位になった。

 柴田さんは宇都宮市在住で、18年前に夫に先立たれた。近くに住む息子夫婦やヘルパーの手を借り、独り暮らしをしている。読書、映画鑑賞、日本舞踊と多彩な趣味があり、息子のすすめで90歳を過ぎてから詩作をはじめ、新聞投稿をするようになった。昨年10月に初詩集「くじけないで」を自費出版し、今年3月に再出版。「詩集は3000部売れれば上出来」といわれるなか、43万部発行のベストセラーになった。

 「私をおばあちゃんと呼ばないで」「九十八歳でも恋はするのよ 夢だってみるの」「九十七の今も おつくりをしている 誰かにほめられたくて」。紡ぎ出す詩は、みずみずしさや若々しさに満ちあふれている。出版社には高齢の女性から「独居でも心豊かな生き方に勇気づけられた」などの感想が寄せられているという。いまも月に1、2作を新聞投稿し、100歳になる来年に向けて次作の出版を目指しているという。「くじけないで」は韓国での出版も検討され、99歳の詩人は世界に羽ばたこうとしている。【木村葉子】
毎日新聞 2010年7月30日
 


【書評】『くじけないで』柴田トヨ著 
2010.3.28 産経新聞

「くじけないで」
 ■眼をさました詩の天使

 すばらしい詩集です。今まで詩に興味のなかったひともこの柴田トヨさんの「くじけないで」はぜひ読んでみてください。人生いつだってこれから、何をはじめるにもおそ過ぎるということはないと元気がでてきます。
 92歳から詩を書きはじめて、100歳近くなった現在までの詩を読んでいくと、詩の質が進歩していることにも感動します。
 生きてるということは本当にすばらしいとうれしくなる。
 「私が詩を書くきっかけは倅のすすめでした。腰を痛めて趣味の日本舞踊が踊れなくなり、気落ちしていた私をなぐさめるためでした」
と、あとがきにありますが、それが天の声で、トヨさんの心の中でねむっていた詩の天使が眼をさまして、人生の晩年に歌いだしたのだと思います。少しも枯れていない少女のような愛らしい声で。
 詩はおもいついた時にノートに鉛筆で書き朗読しながら何度も書きなおして完成するので、1作品に1週間以上の時間がかかるそうですが、これは正しい詩のつくりかただと思います。
 全部の詩がなめらかで読みやすい。耳にやさしくひびきます。
 読んでいてひとりでにメロディが生まれて思わず歌ってしまった詩もありました。
 ぼくは詩の楽しさはこういうところにもあると思っています。
 読んでもなんのことやらよく解らず、相当な知識がないと理解できない難解な詩も、それはそれでそんな詩を愛するひとたちにはいいのだと理解していますが、誰でもがわかる詩で、イージーリスニングであるほうが、むしろぼくは好きです。
 もし詩のボクシングで、柴田トヨさんとぼくがリングで対戦することになったら、たたかう前にぼくはギブアップして平伏してしまいます。

 詩集の最後に「秘密」という詩があります。

 九十八歳でも

 恋はするのよ

 夢だってみるの

 雲にだって乗りたいわ

 「ぼくもそうだ」と心の中でトヨさんにさけびました。(飛鳥新社・1000円) 評・やなせ たかし(漫画家) 


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老人ホームで紹介鑑賞 (あやめ会佐野悦夫)
2010-10-08 09:05:53
毎週、ボランテアで老人ホームの慰問をしている。プログラムの中で、生きる喜びを、トヨさんの詩を必ず朗読し鑑賞しております。

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