みどりの一期一会

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[小4虐待死 猶予判決]母だけの問題ではない/求刑を上回る判決の根拠は? 野田、心愛ちゃん虐待死事件判決の謎/

2019-06-29 21:22:00 | ほん/新聞/ニュース
コストコで買った新潟産の「雪国えりんぎ」。
大きくてまっ白で新鮮です。

コストコはキノコ類がお値打ちなので
「雪国まいたけ極」も購入。
舞茸は小分けして冷凍しました。

エリンギは太い軸を輪切りにしてズッキーニと一緒にニンニクオリーブオイルでソテー。
  
こんがりと焼いて茹できくらげを添えて、キノコ尽くしです。

フラワーケーキはピンクのアジサイを活けました。

夕ご飯は、エノキタケと縦切りにしたエリンギと、
冷凍のホタテを磁性鍋に入れて、
ヘルシオレンジで蒸し煮にしました。

ホタテとキノコのうま味が出て、美味です。

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後半は、
野田市の少女の虐待死事件の判決に関しての記事。
沖縄タイムスの社説「[小4虐待死 猶予判決]母だけの問題ではない」と、
千田有紀さんの「求刑を上回る判決の根拠は? 野田、心愛ちゃん虐待死事件判決の謎」を紹介させていただきます。

  社説[小4虐待死 猶予判決]母だけの問題ではない
2019.6.29 沖縄タイムス

 千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が虐待死した事件で、父勇一郎被告=傷害致死罪などで起訴=の暴行を制止しなかったとして、傷害ほう助罪に問われた母なぎさ被告に千葉地裁(小池健治裁判長)は、懲役2年6月(求刑2年)、保護観察付き執行猶予5年の判決を言い渡した。
 求刑を上回る量刑は、母親でありながら虐待を通報せず、また逃げることもせず、逆に夫に手を貸した結果、わが子を死に至らしめた責任の重さを反映した。
 他方、保護観察付き執行猶予とした理由については、精神障がいを患っていることと、夫のドメスティックバイオレンス(DV)により自身も暴行を受けるなど、逆らうことは難しかったことなどを挙げた。
 判決は、虐待の加害者であり、同時にDV被害者でもある母親の置かれた困難な状況を投影した。執行猶予としては最長の5年に保護観察まで付けた背景には、実刑ではなく社会の中で再出発させる道を選んだ一方で、母親の社会復帰には長期間の支援が必要と判断したとみられる。
 判決を言い渡した後、小池裁判長は「(女児が)頼るべきはあなたしかいなかった。母親のあなたが同調した責任は重い」「心愛ちゃんのことを思いながら、反省の日々を送ってほしい」と説諭。その一言一言に、何度も「はい」と小さな声でうなずく母親の姿には、わが子の苦しみに対して無力だった自身への強い後悔が見えた。
    ■    ■
 子どもの訴えを見逃したのは母親だけではなかった。
 千葉県の祖父母は、夜中に立たされているのを見たのに通報しなかった。
 同県の柏児童相談所は、父親からの性的虐待疑いや虐待によるPTSD(心的外傷後ストレス障害)の診断が出た後に一時保護を解除。野田市は見守る必要があると判断したのに一度も自宅訪問せず、小学校は女児が1カ月近くも休んだのに状況を確認しなかった。
 女児が一時住んでいた沖縄県でも訴えは見逃された。糸満市は、親族から相談を受けたのに家族の転居先に女児が父親にどう喝されていたことを伝えていない。同市の小学校は女児への聞き取りもせず、記録もしなかった。県中央児童相談所は、父親や市から相次いで相談があったにもかかわらず積極的に関与しなかった。
 夜中に立たせる、どう喝する、母親へのDV、相次ぐ引っ越し、長期欠席-。どれも虐待のサインだが見逃された。
    ■    ■
 女児の死を検証する国のプロジェクトチームは、かかわった行政機関の29の課題を指摘した。その一つ、父親にどう喝されて女児のアンケートのコピーを渡した野田市教育委員会の失態は、その後に虐待がエスカレートし死に至らしめた結果を見れば、「ほう助」そのものである。
 家族の問題を家族だけに負わせていれば、虐待死はなくならない。家族の問題に介入する技術と知識、体制の整備が急がれる。 


 求刑を上回る判決の根拠は? 野田、心愛ちゃん虐待死事件判決の謎
千田有紀 | 武蔵大学社会学部教授(社会学)
6/27(木)  yahooニュース

千葉県野田市で小学4年の栗原心愛さんの虐待死事件で、母親に下された判決は、検察の求刑を上回るのものでした。
執行猶予をつけた判決がでるだろうと噂されていたものの、まさか検察の求刑以上の刑がでるとは、驚きです。
判決について考えてみたいと思います。

 母親の罪は?
裁判で母親が罪に問われたのは、父親である勇一郎被告のほう助です。
つまり夫が子どもを傷つける気持ちがあると知っていながらも、

1.直接制止したり、警察や行政機関に通報して保護を求めたりしなかったこと。
2.父親の指示をうけて、心愛ちゃんに食事を与えなかったこと。
が、罪に問われているのです。心愛ちゃんの死因に、食事をとらせてもらえなかったことが関係していると考えられています。

母親の事情
なぜ母親は、父親に従ってしまったのでしょう? 
裁判では母親に、恐怖や圧力を回避するため、自分の意見を述べることが難しく、他のひとのの意見に迎合しやすい性格行動傾向があることが認められています。
夫の意向の影響で、母親の実母(心愛ちゃんの祖母)ですら連絡を取ることができませんでした。
糸満市から逃げるように引っ越してきた千葉で、母親は周囲に相談相手もおらず、孤立した状態でした。そんななかで、高圧的で、支配的な言動を重ねる夫の意向に抵抗するのが難しい状態にあった、というのです。

母親は虐待を止めに入っていた
裁判では、母親が何もしなかったわけではないことが認められています。
実際に、長女に対する暴力を止めに入って、母親は父親からの暴行被害を受けたこともありました。父親は、母親の顔を殴るなどしたと、暴行罪にも問われています。
残念なことに、事件の時には父親がインフルエンザにかかってずっと家にいたことから、いつもどおりに、父親の目の届かないところで、心愛ちゃんを休ませたり、いたわったりすることが、ほとんどできなくなっていたのです。
また警察の捜査段階から心愛ちゃんのためにと、父親がしたひどい仕打ちとそれに対して自分がどのように関わったのかを、詳しく話しています。客観的証拠からではわからなかった、家庭内での虐待の実態の解明に協力したのです。

なぜ求刑を上回る判決なのか?
裁判ではこれらの事情を勘案して、「相応に非難を減ずべきである」といっています。また母親の実母は、これから母親を支援するともいっています。それなのになぜ、求刑をうわまわる判決となったのか、その理由が明らかにされていないのは、不可思議としかいいようがありません。
そもそも、直接父親の虐待を制止しなかったことについて裁判では、心愛ちゃんが一度児童相談所に保護された経緯などを知っている母親は、「警察や児童相談所への通報や相談が容易に思いつくはずである」と断じています。果たして、そうでしょうか?
以前住んでいた糸満市では、母親の家族ぐるみでDVを相談したにもかかわらず、支援に繋がりませんでした。
心愛ちゃんが、父親からの暴力を学校に告白し、児童相談所に繋がりましたが、最終的には帰宅させられています。
むしろこのような「挫折経験」を経て、母親は無力感を募らせていったのではないでしょうか?
「思いついた」としても、「確実に安全に逃げられる」と確信できたでしょうか?
そもそも母親が、恐怖や圧力を回避するため、自分の意見を述べることが難しくなったのは、もともとの「性格」の問題なのでしょうか?
母親自身は、「旦那からされていたことはDVと違うと思った。旦那のことが好きだった」と述べています。
愛情と暴力とが混然一体となった生活は、ひとの心をむしばみます。
母親自身が、自分に向けられている暴力を暴力だと思えていないのに、子どもの暴力を暴力だと認識して、救うだけの知恵と勇気をもつことができたでしょうか?

心愛ちゃんと母親が頼れる社会へ
裁判長は、「心愛ちゃんが頼るべきは、あなたしかいなかった。今後は社会の中で、心愛ちゃんや今回のことを振り返って、反省の日々を過ごしてほしいです」と説諭したといいます(「夫に抵抗するのは困難」 母親に保護観察付き猶予)
では、そのお母さんは誰に頼ればよかったのでしょうか? 
唯一の救済の道は、母親が自分の状況をDVだと認識し、子どもを連れて逃げることだったと思います。なぜそれができなかったのか。「頼るべきはあなたしかいなかった」と母親を責める前に、私たちが、社会が、彼らに何ができたのかを問い直すべきなのではないかと思います。
•この事件については、心愛ちゃんのお母さんひとりを、非難できるのか?、暴力による「心の支配」 虐待とDVとを連携させるために必要なことなどをお読みください

千田有紀
武蔵大学社会学部教授(社会学)
1968年生まれ。東京大学文学部社会学科卒業。東京外国語大学外国語学部准教授、コロンビア大学の客員研究員などを経て、 武蔵大学社会学部教授。専門は現代社会学。家族、ジェンダー、セクシュアリティ、格差、サブカルチャーなど対象は多岐にわたる。著作は『日本型近代家族―どこから来てどこへ行くのか』、『女性学/男性学』、共著に『ジェンダー論をつかむ』など多数。


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