みどりの一期一会

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幕引き都議会 惰眠の府が演じた醜態=人羅格/セクハラやじ 問われる都議会の決意

2014-06-27 20:06:12 | ほん/新聞/ニュース
数日前からP-WANサイトのシステムにトラブルがあり、
トップページに変な文字が出てしまいます。

管理ページにもアクセスできないので、
セレクトニュースの記事が更新できなくなっています。

開設して5年たって、システム自体に問題があるようで、
根本的な解決が必要ということで、「メンテナンス中」にしてあります。

ということで、
せっかくセレクトしたニュースも、P-WANにアップできないので、
ツイッターやフェイスブックに送るすることが多くなっています。

東京都議会の問題も、関連の記事が集めてあったのですが、
P-WANにアップできないので、
とりあえず、ブログで紹介することにします。

  社説:視点:幕引き都議会 惰眠の府が演じた醜態=人羅格
毎日新聞 2014年06月27日 

 反省どころか隠蔽(いんぺい)に等しい。東京都議会の女性蔑視ヤジ問題は発言議員は懲罰を受けず、他のヤジの発言者も特定されないまま「再発防止決議」で議会が幕引きを図る事態となった。

 首都の議会が演じた醜態は地方議会全体の問題でもある。だが、都議会が都道府県議会の中でもとりわけ改革努力に乏しく惰眠をむさぼってきた議会であることは指摘しておきたい。

 人権侵害のヤジを制止するどころか、笑い声すら起きた議場そのままの決着だ。一部報道によると、発言を認めた鈴木章浩議員に議場での謝罪を求める動きに「人権侵害だ」と反対があったというのだからおそれいる。幕引きを急いだ都議会自民党を支えたのは数の力でうやむやにする発想だろう。

 議会の自浄能力の欠如を象徴したのが、ヤジを受けた塩村文夏議員が地方自治法133条に基づき当初提出した発言者の処分を求める要求書を議長が受理しなかったことだ。「発言者が特定できない」ことが理由というが条文上、受理は可能だった。その後鈴木議員が発言を認めたが、今度は会議規則に「(懲罰動議は)事犯があった日から3日以内に提出」とあるため懲罰は封じこまれてしまった。

 「首都の言論の府でさえこれでは……」とは多くの人が抱く印象だろう。だが、現実は都議会は全国的にみても改革が遅れた議会だ。早稲田大マニフェスト研究所が情報公開、住民参加などから毎年集計する地方議会の改革度で都議会は47都道府県中42位に過ぎない。

 1990年度以降、議員提案で制定された政策に関する条例は二つだけだ。議会改革に向け、多くの地方議会が定める議会基本条例も未制定だ。つい最近も議員提案で四つの政策条例を可決した横浜市議会などと比べ、活動には雲泥の差がある。

 「国会議員を目指しての腰掛け気分や、気位ばかり高い議員が多い」とある首長は手厳しい。首都・東京が待機児童対策や超高齢化への対応で立ち遅れてきたのは都議会の怠慢にも責任の一端があるのではないか。

 都議会事務局はここ数日、抗議電話の対応に忙殺されている。だが、都議127人を昨年、過去2番目に低い投票率で選んだのは都民自身でもある。

 鈴木議員が一転、発言を認めた要因はネットなどを通じた批判の広がりだろう。年間約1700万円の報酬に値する行動を議員に促すのであれば、住民が関心を持続する以外にない。住民の直接請求による議会解散、議員解職手続きも地方自治法にはちゃんと定められている。(論説委員) 


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  社説:セクハラやじ 問われる都議会の決意 
2014年6月27日 琉球新報

 世間が騒ぐから取りあえず再発防止を決議しておこう。東京都議会がセクハラやじ問題をめぐり、賛成多数で可決した「信頼回復に関する決議」や一連の対応からは、社会に背を向け続けるそんな都議会の姿しか見えてこない。
 塩村文夏都議に対し、鈴木章浩都議が浴びせた「早く結婚すればいい」とのやじは、明らかに人権侵害である。にもかかわらず、決議はそれを「人権侵害と言われかねない不規則発言」と片付けている。つまり「人権侵害ではない」との認識である。
 議会人は人権侵害に対してより敏感であるべきだ。「言われかねない」との文言からは、議会人に求められる人権感覚のかけらさえ感じられない。これでは決議にある再発防止は望めない。
 国内外から大きな批判を浴びたセクハラやじの内包する問題の重大さへの認識が、決議には決定的に欠けている。信頼回復どころか、都議会に自浄能力がないことを露呈しただけの決議でしかない。
 問題は決議内容だけにとどまらない。塩村都議は、鈴木都議以外の議員から「産めないのか」「まずは自分が産めよ」などのやじもあったとして、発言者に名乗り出るよう訴えていた。
 だが、自民は名乗り出る都議がいないことをいいことに、その他のやじをなかったことにして、鈴木都議以外の発言者を特定するよう求める決議案を否決した。音声も残っていて、そのやじがテレビなどで繰り返し流されているのにである。
 鈴木都議以外にもセクハラやじを飛ばした議員がいたことは確実だが、頬かぶりしていれば許される状況は明らかにおかしい。悪質な人権侵害のやじを放置したままでは根本的な解決にはならない。
 都議会がこの問題でまずなすべきことは何か。問題になっているやじが人権侵害であるとの認識を議員全員で共有すること、セクハラやじ発言者全てを特定し、鈴木都議と合わせて何らかの処分を検討することである。
 その上で、都議会の信頼回復と再発防止に努めることを決意するのでなければ、信頼回復など程遠い。問題をうやむやにしたままでは、不信感を増幅するだけである。
 人権侵害の根絶に乗り出すかどうか。都議会の決意が問われている。 


  女性蔑視のやじ 人権侵害は徹底追及を
2014年6月25日 北海道新聞

 人権侵害についての認識の低さにあぜんとさせられる。
 東京都議会で質問中の塩村文夏(あやか)都議に「早く結婚した方がいい」などとセクハラのやじが相次いだ問題で、鈴木章浩都議が発言者は自分だと名乗り出て謝罪した。
 塩村氏の質問は妊娠や出産の悩みを抱える女性への支援策を求める内容だった。やじは政策と無関係な個人攻撃で卑劣極まりない。問題をすり替え、矮小(わいしょう)化した点では女性全体への侮辱といえる。
 鈴木氏は自民党会派を離脱したが、議員辞職はしないという。発言者は他にもいるはずだが、会派幹部は「他のやじは聞いていない」と強弁している。これで幕引きとするつもりなら許されない。

 全発言者を特定し、厳重な再発防止策を講じるべきだ。
 鈴木氏は直前まで発言の事実を否定していた。石破茂幹事長ら党本部の批判を受け、5日後になって渋々認めた形だ。処分の期限が「3日後」であるため、時間稼ぎしたのか。誠意のかけらもない。
 さらに罪深いのは一緒になって笑ったり、知らぬふりをしたりする周囲の人々だ。舛添要一知事は「つられて笑った」と認めた。都議会議長は塩村氏が提出した発言者の処分要求を受理しなかった。
 塩村氏は鈴木氏以外にも女性蔑視発言があったと証言する。やじならば議事録に残らず、責任を免れると考えたならあまりに卑怯(ひきょう)だ。自ら名乗り出て謝罪すべきだ。
 やじは自民党会派の席から上がったとの指摘がある。同僚議員が確認しているはずだ。全容を解明することが会派としての責任だ。
 安倍晋三政権は女性の活力を重視した成長戦略を掲げている。だが、地方議員レベルまで浸透していないことが明らかになった。
 第1次安倍政権では柳沢伯夫厚生労働相が「女性は産む機械」と発言した。女性蔑視は自民党の体質かと疑わざるを得ない。
 海外メディアは「日本社会に根強く残る性差別」と報道した。2020年の五輪開催都市として大きなイメージダウンとなった。
 日本は女性議員の割合が先進国の中でもとくに低い。道議会も定数104のうち女性はわずか8人だ。女性議員の増加へ実効性ある対策を取ることが、再発防止に向けた抜本策となる。
 市民レベルで政治への監視を強めることも大事だ。「有権者に見られている」という意識が議員にあれば下品なやじも減るだろう。
 幅広い政治参加が民主主義の質の向上につながるはずだ。  


  都議会「やじ問題」きっかけに勉強会
2014年6月26日 NHK

東京都議会で質問中の女性議員に、「早く結婚したほうがいいんじゃないか」という不適切なやじが飛んだ問題をきっかけに、女性が活躍できる社会の実現に何が必要か考えようという勉強会が、東京都内で開かれました。

市民の有志が開いた勉強会には、子育て中の女性や学生、それに国会議員などおよそ100人が参加しました。
この問題では、自民党の会派に所属していた議員が発言を認めて謝罪し、都議会は再発防止に努めるとした決議案を可決して、25日に閉会しました。
勉強会では、「議員1人の責任でこの問題を終わらせてはいけない」といった意見が相次ぎました。
このうち、子育てに積極的に参加する“イクメン”の立場から情報発信を続けるNPO法人代表の安藤哲也さんは、「国が推進する男女共同参画の考えとは、真逆の実態があることを示す出来事だった。女性対男性という構図ではなく、少子化や女性の社会進出に関わる問題として捉えるべきだ」と指摘しました。
また、大学生の新居日南恵さんは、「結婚や働き方に不安を抱いている学生は多い。問題の発言をした議員は父親と同世代だったので、私たちが父親世代と話をしていくことで社会の意識を変えていきたい」と話しました。
勉強会に参加した子育て中の30代の女性は、「今回の発言にはがく然とした。こういう発言を許す空気を変えていく必要がある」と話していました。 


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6月26日(木)のつぶやき

2014-06-27 01:16:07 | 花/美しいもの

差別者で嘘つき、鈴木都議は辞職すべし astand.asahi.com/magazine/wrnat…

2 件 リツイートされました

時事ドットコム:セクハラやじ問題で集会=ネット署名の市民ら-東京 jiji.com/jc/zc?k=201406… @jijicomさんから


東京新聞:逃げた都議会 女性蔑視やじ、発言者特定せず:政治(TOKYO Web) tokyo-np.co.jp/article/politi…


都議会ヤジ問題 セクハラ謝罪で収拾できるか/女性蔑視やじ、発言者特定せず goo.gl/vtijLK


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