みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

【悩みのるつぼ】恋愛するから孤独を味わうのです (上野千鶴子さん)/花桃を見に南木曽へ

2011-05-14 20:17:51 | ジェンダー/上野千鶴子
昨日は13日の金曜日。
最後の花桃を見に、阿智から南木曽に行ってきました。

「花桃の里」の月川温泉は、落花さかん。
  
  歩く道路が花桃尽くしです。
   
南木曽への花桃街道の、清内路の高いところが満開を過ぎた頃。
今年は、一週間ほど遅いということで、なんとか間に合いました。
画像を整理したら、アップしますね。

宿は、南木曾温泉 ホテル木曽路
2年前にも泊まったのですが、お風呂が内湯も露天風呂も広々していて、
温泉の泉質がつるつるで、お気に入り。
今年度の「議員と市民の勉強会」の打ち合わせを兼ねての一泊旅行です。

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きょうは、14日の土曜日。
朝日新聞の別刷り「be」に「悩みのるつぼ」の載る日です。
順番では上野さんのはず、と思いながら、夕方帰ってきたら、
やっぱり上野千鶴子が回答者でした。

【悩みのるつぼ】恋愛するから孤独を味わうのです (上野千鶴子)
2011.5.14 朝日新聞「be」



 家庭外に好きな人がいても淋しい
相談者:40代既婚女性

 40代後半で夫と2人の娘。フルタイムで働いています。
 第2子出産から夫は同居人となり、普通に暮らしていますが手も触りません。一見、ふつうの家庭に見えると思いますが、互いに愛情というものはなく、たぶん思いやりやいたわりもなく、でもおそらくこのまま時が過ぎていくと思います。
 元同僚で9歳年上の彼がいます。いまは勤務先が違いますが、単身赴任中で、メールも比較的自由にできます。都合をつけて月に1回、会っています。
 彼の家庭も冷え切っているようですが、子供の問題もあり、おそらく離婚はしないし、できないと思います。私のことはとても大事にしてくれ、誕生日プレゼントも欠かさず、出張に行くと何かしら小さなお土産もくれます。優しくて賢い人です。8年付き合っていますが、彼は自分にできる最大のことを私にしてくれていると思います。
 私はでも、とても淋(さび)しいのです。この先ずっとこのままの関係が続くでしょう。離婚して結婚したいのではありません。このままのほうが都合がいいくらいです。いいところだけ見せて、いいとこどり。でも、淋しいです。経済的な心配もなく、さいわい今はみんな健康で何も心配はありません。でも恋愛でずっとずっと悩み続けている人生のような気がします。この淋しさは仕方ないのか、ぜひ上野先生にお聞きしたいです。

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恋愛するから孤独を味わうのです
 回答者:社会学者・上野千鶴子

 ご指名、光栄です。不倫ということばはキライなので、婚外恋愛と呼びましょう。
 はい、婚外恋愛は孤独です。誰にも言えない恋愛は、孤独に決まっています。あなたは夫に隠し事をし、恋人にも何もかもを預けることはできず、ひとりで抱えこむしかないでしょう。その「淋(さび)しさ」に耐えられないようなら、婚外恋愛はおやめなさい。婚外恋愛とは、節度のあるおとなだけの特権ですから。
 幸いにあなたの恋人は、そういうおとなの資格の持ち主のようですね。「月に1回」の逢瀬(おうせ)という負担の少ない頻度、誕生日も忘れず、出張みやげにくれるのは「小さな」プレゼント。「自分にできる最大のこと」をしてくれているというのは、「それ以上のことはしない」という節度の持ち主だという意味ですね。「優しくて賢い人」というあなたの観察は、そういうはめをはずさない相手のほどのよさを指しているのでしょうし、あなたはその節度に焦(じ)れているのでしょう。だからこそ8年も続いてきたというのに。
 この淋しさに耐えられないようなら、お互いに隠し事のないシンプルな関係を選ぶことです。お互いに家庭をこわして恋人を夫に選ぶか。たぶん彼はそれに応じないでしょうし、たとえそうなってもふりだしに戻るだけ。待っているのは淋しさの代わりに失望でしょう。
 あなたが悩んでいるのは「恋愛」なんかじゃありません。結婚や家庭をゴールとしない、お互いを独占するつもりのないおとなの恋愛は、かならず孤独をひきつれてきます。ひとは孤独を癒やすために恋愛するのではなく、恋愛するからこそ他人にどうしてもゆだねることのできない孤独を、心底味わうのです。だからこそ、わずかな出会いが闇の中の星のように輝くことを、あなたはまだ知らないのでしょうか。
 「この淋しさは仕方ないのか」と書くあなたは、実はもう答えを知っています。はい、仕方ありません。孤独はあなたの人生の彫りを深くします。きっとあなたの夫も孤独です。夫を愛さなくてもいいから、大事にしてあげてください。彼にも彼の妻を大事にしてあげるように言ってください(きっととっくにそうしているでしょうが)。そして孤独な魂があいよるこんな関係が8年もつづき、これからも続くだろう幸運を、お互いにしみじみと味わって下さい。
題字・イラスト きたむらさとし 
2011.5.14 朝日新聞「be」


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