夕暮菜日記

私的日記、教育、社会、音楽、等々について

燃料電池車はエコか?

2010年03月18日 04時12分02秒 | 科学
以前、『電気自動車はエコか?』という記事を書いた。
そこでは、原子力発電をしている限り電気自動車はエコではない、という結論を出した。
では、水素をエネルギー源とする燃料電池車はどうだろう?
天然ガスを改質したり、原子力発電で得た電力を使って水素を作るようでは、やはりエコとは言えまい。

さて、ちょっと古い情報だけど、私は先程初めて知って、どうしても書きたくなったので書く。
以下は、HONDAのウェブページからの転載。

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2010年1月28日
Honda、家庭用 次世代ソーラー水素ステーションの実証実験開始

Hondaの米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーター(本社:カリフォルニア州トーランス、社長:岩村 哲夫)は、2010年1月27日に以下を発表しましたので、その内容をご案内いたします。

<ご参考>
  Hondaの研究開発子会社であるホンダR&Dアメリカズ(所在地:米国 カリフォルニア州)は、燃料電池電気自動車への水素供給装置として、ガレージに収まるコンパクトな家庭用サイズの次世代ソーラー水素ステーションの実証実験を、ホンダR&Dアメリカズ ロスアンゼルスセンターで開始した。

  2001年よりロスアンゼルスセンターで稼働してきた従来型のソーラー水素ステーションは、高圧水素の製造のために、水電解装置および水素圧縮コンプレッサーが必要だった。一方、次世代ソーラー水素ステーションは、Hondaの独自技術である高圧水電解システムにより水素の製造と圧縮を一体化することで、コンプレッサーが不要となり、小型・低騒音・低コスト化を実現し、家庭用水素供給装置としての可能性を広げた。また、従来に比べ水素製造システム効率も25%※向上している。
  これにより、8時間で約0.5kgの水素が供給され、燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」が30マイル(約50km)走行できる。

  また、今回の実証実験では、水素を貯蔵する高圧水素タンクを用いないシステムを採用。システム全体をさらに小型化することで、家庭に導入しやすいサイズとしている。なお、今回のシステムに従来同様に高圧水素タンクを組み合わせることで、将来的に家庭だけでなく様々な環境や用途への幅広い対応が可能となる。

  この次世代ソーラー水素ステーションは、公共の水素ステーション・ネットワークの補助的役割を果たすことを念頭に設計。約5分間で急速充填を行うことができる公共の水素ステーションと組み合わせることにより、「FCXクラリティ」をはじめとする燃料電池電気自動車ユーザーの多様なニーズに対応するものとしている。

※シミュレーションによる計算値
    
次世代ソーラー水素ステーション 次世代ソーラー水素ステーションと
                燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」

  次世代ソーラー水素ステーションで水素を製造するための電力は、太陽電池発電による独立電力のほか、商用電源からの電力との併用も可能である。太陽電池のみを使用した場合は燃料電池電気自動車の走行時だけでなく燃料製造時を含めたCO2排出量がゼロとなる。また、同じ商用電源からの電力でも日中(ピーク)電力を使用した場合に比べ、夜間(オフピーク)電力を使用した場合は、CO2排出量の削減効果が見込める。なお、太陽電池は、従来と同様(株)ホンダソルテック製のCIGS薄膜太陽電池モジュールを使用している。

<ソーラー水素ステーションのシステム構成比較>

次世代ソーラー水素ステーション


従来型ソーラー水素ステーション


Hondaはかねてより、化石燃料の代替、排出ガスの削減、地球温暖化への影響の低減という観点から、燃料電池を将来の究極のクリーンパワーととらえ、燃料電池電気自動車の開発を積極的に行っている。その燃料電池電気自動車に使われる燃料は究極的には水素になると考えており、将来の水素社会の実現に向け、水素の製造から、貯蔵、供給までのプロセスにおいてもCO2を排出しないことが重要であるととらえ、それらの実現に必要な技術開発に取り組んでいる。
今回、次世代ソーラー水素ステーションの稼働を開始することで、循環型エネルギー供給のさらなる効率向上に向けた検証を行うとともに、水素製造・供給ステーションの実用化に向けた技術課題などを見極めていく。
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いや~、私が考えていたのはまさしくこれなんだ。
各家庭が太陽光発電パネルを備え、そこで発生させた電力でクルマを走らせる。
もちろん、その他の家庭用電源としても使う。
不足分は、公共の発電設備からの電力で補う。
それは地域によって、地熱、波力、マイクロ水力、風力、海洋温度差、ゴミ焼却による火力、太陽光、太陽熱、畜産廃棄物から発生させたメタンなどなど、地域の実情により、バラエティに富む。
電力だって農産物と同様、地産地消がいいと思うよ。
(『高圧水電解システム』の中身がちょっとよくわからないのが悔しい。)

最後にバイク乗りとして一言。

私はエンジンの鼓動が好きだ。
燃料電池車はモーターで走るため、それがないのが、私の好みじゃないんだ。
その点、マツダの水素ロータリーエンジンが私のお気に入りだ。
以前、こんな記事を書いたこともある。
モータースポーツのホンダには、ぜひとも、内燃機関で尚且つクリーンな動力源を開発して欲しい。
などと、わがままな勝手を書いてみた。

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3 コメント

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Unknown (哀哭芯)
2010-03-18 16:34:44
ありゃ、バイク乗るんだすか。
拙者も大型取って、リッターバイクだすよ。
ホンダじゃないけどね。
哀哭芯さん、お久しぶりです (緑虫)
2010-03-19 01:42:08
バイク乗るんですね!
私はKSR110、小型のオフ車です。
カワサキ派なんですよ。
Unknown (哀哭芯)
2010-03-24 13:05:43
なぬっ、拙者もカワサキだったりして。
すぐに錆びるのがたまにキズ。

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