長尾景虎 上杉奇兵隊記「草莽崛起」<彼を知り己を知れば百戦して殆うからず>

政治経済教育から文化マスメディアまでインテリジェンティズム日記

緑川鷲羽「一日千秋日記」VOL.5 Amazon本や音楽やらそのようなもの「敵は本能寺にあり(笑)」

2014年07月08日 13時44分00秒 | 日記







<DA’S BEST WORK’S91~95 レビュー 音楽CD>
5つ星のうち 5.0 「DA's BEST WORKS'91~95」緑川鷲羽 2014/7/6
By 緑川鷲羽
形式:CD|Amazon.co.jpで購入
  浅倉大輔氏のBESTアルバムである。
まあ、平均点以内という内容か。聴いていて「ああ、懐かしいなあ」と頭の中だけタイムトラベル出来る。
再結成のアクセスも頑張ってください!

<global trance globe trance(1)音楽CD>
5つ星のうち 5.0 global trance(globe)感想 緑川鷲羽, 2014/7/6
By緑川鷲羽Aazon.co.jpで購入
レビュー対象商品: global trance (CD)
 やはりTKは凄い。
 私はこのアルバムでtrance音楽が好きになった。
この路線は最近のTM NETWORKの新アルバム「DRESS2」にも活かされている。
このグルーブ感は本物である。
流石はTK・小室哲哉氏である。

<global trance globe trance(2)音楽CD>
5つ星のうち 5.0 「glodal trance2」緑川鷲羽, 2014/7/6
by緑川鷲羽 Amazon.co.jpで購入
レビュー対象商品: global trance2(CCCD) (CD)
 基本的には「global trance1」と同じように私がtrance musicを好きになった作品である。是非に聴くべし!

5つ星のうち 5.0< ベルリン・フィルハーモニー「ベルリオーズ・幻想交響曲」緑川鷲羽 >2014/7/6
By 緑川鷲羽
形式:CD|Amazon.co.jpで購入
 クラシック・ファンでなくとも楽しめる交響曲である。
この交響曲の最終楽章の地獄からの呻きのような低音と教会の鐘のコントラスト、そしてフィニッシュの素晴らしい旋律はトリハダものである。クラシックが苦手というひとでもモーツアルトやショパン等の良さが分かる。それと同レベルのベルリオーズの大ヒット作品である。
是非聴くべし!


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元ソ連外相エドアルド・シュワルナゼ氏2014年7月7日死去(86)盟友・ゴルバチョフ号泣

2014年07月08日 04時21分12秒 | 日記





「外相という重要なポストを単に嫌になったからといって辞めるほど私は無責任ではありません。苦しみ、考え抜いて得た結果でした。いつ頃から辞任を考えるようになったか、その具体的な日時はハッキリとはいえませんが、反動勢力、保守層の脅威が強くなるにつれ………私独自の結論が必要だと考えるようになりました。今ソ連で起きつつある反社会的な動き、反ペレストロイカ的動きに対して、強力な抗議と警告が絶対に必要だと思ったのです」
「……トビリシの虐殺も、辞任をかんがえる上でのファクターとなったのかね?」
「もちろん、それが大きな要素となったことは間違いない。しかし、もっと大きな問題は、事件の後の様々な出来事にあります。たとえば、事件後人民代議員大会はサプチャーク・レニングラード市長を団長とする調査団を送り込みましたが、これとは別に軍事検事局も独自の調査書を提出しました。最終的に人民代議員大会への報告書は、軍が深く関与した「共同報告書」という形になってしまったのです。これは、とても許せるものではありませんでした」
 シュワルナゼは大きく溜め息をついた。(トビリシ事件は、1989年4月9日グルジア共和国の首府トビリシで起きた。独立をもとめてデモを行っていたグルジア人にソ連正規軍が襲いかかり、公表21人の死者と1100人の負傷者がでた。グルジア側の発表では、死者80名。ゴルバチョフがクレムリンを離れてクリミア半島で静養中の出来事だった。デモ武力制圧の命令を軍に下したのはヤゾフ国防相とされるが、彼のうしろで糸を引いていたのが当時の政治局ナンバー2の地位にあったリガチョフであった)       グルジア出身のシュワルナゼにとって、トビリシの虐殺事件は大変なショックだった。なぜなら、その時彼は中央政府の要職についていたからだ。それにも関わらず、あの虐殺を止められなかった。…彼は、自分自身が許せなかった。と同時に、グルジア人も彼を許してくれないことを痛いほど分かっていた。
 そして、この時、シュワルナゼの顔に映った寂しく孤独な表情は、故郷グルジアに対する郷愁の思いを何よりも雄弁に物語っていた。
「同志エドアルド・アムヴロシュヴィッチ。もう一度考えなおしてくれないか。……きっと後悔することになるぞ」
 ゴルバチョフの言葉に、シュワルナゼはきっぱりといった。
「いいえ、決して後悔しません。それどころか自分のしたことに誇りを持っているくらいです。…残念ながら今日の多くの政治家にとっては、なにがなんでも政治家であり続けること、権力にしがみつくことが一大目標であり、政治家になるためなら自分の魂さえ売り渡すような人間が極めて多い。そうした過程のなかで、人間としての最も重要なものを失っていく。政治家にとって大事なもの、政治家として失ってはならないものとは、人間性であると信じています。血も涙もない人間にまともな政治ができるわけがないのです。このアプローチが私たちの「新思考」の重要なファクターとなってきたはずです。冷戦構造も終り、新しい時代の訪れと共にこのような人間的な面がますます重要になると私は確信しています。もはや、冷たい官僚主義ではもはや政治はやっていけないのです。……そのことを、閣下にわかってほしかったのです」
「……そんなことはとっくにわかっている。何度も言っている通り、改革にたいする私の心はいまも変わらない。なにがなんでも、ペレストロイカを成し遂げなければならないと考えている。しかし、そんなとき、沈みかけた船を見捨てて君は去ろうとしている。どんなに理由をつけようが、このことは無責任極まりないことだ。そうは思わないかね?」  何と言う勝手な言い分だ、シュワルナゼは思った。それから、ふっと深いため息をついて椅子にもたれかかった。
「…閣下は私が辞めたのは無責任だとおっしゃいましたが、その言葉を聞く限り、私がなぜ辞める決心をしたかを全くお考えになってなかったようですね。ただ、仲間が去っていくことに対する怒りしか感じられませんでした。私は政治家としての責任を感じて辞任したのです。改革を国民に約束しておきながら、それを果たせないことに対する責任を感じたからです」
「結論をだすのは、時期尚早だろう。改革には時間が必要なのだ。それは君が一番良く知っているだろう?私は今、全力を尽くして突っ走っている。国内情勢は確かに混沌としており矛盾に満ちているが、まだ事態を好転させるチャンスはあるはずだ」
 ゴルバチョフの言葉がフイにやわらかなものになった。
「もちろん改革に時間がかかるのは知っております。なぜなら、過去七十年間にわたって蓄積された悪政の結果が、一年や二年で変えられるわけがないからです。確かにチャンスはあるでしょう。その鍵をにぎるのは、少し楽観的ですが……革新派の出方です。彼らが、どんな土台や綱領を作って閣下をバック・アップしていくかにかかっていると思います」「……それが分かっていて、なぜ辞めるのだ?私は、君にこれからもバック・アップをしてもらいたいと願っている。…国が今どのような状況にあるかは十分に理解しているつもりだ。今、ソ連は重病にかかっている。だが、きっと助かる。いや、助けなければならないのだ。そのためには、古い体制から新しい体制への出口を探さなければならない。そして、こんな困難な時期だからこそ君の力が必要なのだよ」
 静かで丁寧な口調だった。
 シュワルナゼはちょっとためらった。
「何度もいうが、改革にたいする責任をとるのには時期尚早だ。君の気持ちもわからなくもない。だが、だからといって辞めてどうなる。ソ連という船は沈んでしまうのだ」
「……改革は私たちの夢でした。その改革の、ペレストロイカの旗手が閣下でした。これからのソ連社会を根本から改革できるのはミハイル・ゴルバチョフしかいない。そう信じていました。そして、自分も微力ながらなんとか貢献したい、閣下にどこまでもついていこうと自分自身に誓ったのです。心の底から。何もかもを投げ出してでも、と。
 閣下は驚くべき改革を行いました。素晴らしい仲間も集まりまってきました。ところがいつの間にか、議論だけが先行し、皆の心から改革のことが忘れ去られていきました。しかも、現状を見る限り、これからよくなるという根拠はどこにもない。……私は夢にやぶれました。私には去るしかなかった。だが、信念を捨てたわけではありません」
 しばらくの静寂が辺りを包んだ。それから、ゴルバチョフはひどくつかれたように言った。
「こんな無能な大統領ではもうダメだ、というわけかね?国民のいう通りだ、と…」  「いいえ、そんなことはけしてありません。ただ、現状に満足できないだけです」
「現状は絶対に改善される!私はこれでもベストを尽くしてきたつもりだ。だが、それはけして自分のためではない。すべては祖国のためだ!私のかわりに誰かが改革をやってくれるなら、私はいつでも辞めるつもりでいる。だが、そんな人間がこのソ連にいるかね?国民はエリツィンならやれると考えているようだが、それは無知というものだ。人気とりのために、私への攻撃や保守派のこきおろしばかりやってはいるが、あの男には絶対に限界がある。大衆の前でいい格好ばかりし過ぎるのだ」
 シュワルナゼは二、三度うなづいて、
「おっしゃることは分かります。まがりなりにも今のソ連をひっぱっていけるのは閣下だけです。……それだけにいまの現状に満足できないのです」
「私が保守派に妥協していることか?国民や西側の無責任なジャーナリストたちは、大統領は『保守派の操り人形』になった、などといっているがそれは考え違いというものだ。国民や西側ジャーナリストなどに何が分かる?我々はそうした連中に、そんなことはない、断じてそうではない、というべきなのだ。もちろん保守派にはブレーキをかける。そして叩き潰してやる。だが、いまは時期がわるい。今の我々では勝ち目がないし、たとえ勝っても議会は混乱に陥る。彼等の支持なしでは法案ひとつまとまらない。タイミングというものが大事なのだよ。そして、改革のためには生き残ることが重要なのだ」ゴルバチョフはひややかに言った。シュワルナゼの口元から溜め息がもれた。それは、微量な疲労がまじっていた。
「確かに、ちまたでは閣下は保守派に転落したなどという無責任なことをいう人間が多いことは確かです。それは、西側や我がソ連保守派のプロパガンダに踊らされていっているのでしょうし、そのことはきっといつか世界も理解してくれるでしょう。閣下は偉大なる政治家であり、現状が悪いからといって閣下のことを批判する資格は誰にもありません。ですがその一方で、保守派は時間とともに強力になっていくばかりです。このままでは改革は挫折するかもしれない。このままでは、これまで私たちがおこなってきた努力が、帳消しになってしまいます。…私は残念でなりません……なぜなら、閣下は…」
 シュワルナゼは途中で言葉を切った。これ以上いったらケンカ分かれになってしまう。それは、あまり望むべきことではない。
「私が………何だ?はっきりと言いたまえ、エドアルド・アムヴロシェヴィッチ」
 シュワルナゼは一息ついてから、ひどくつらそうに言った。
「………閣下が保守派を一掃することは、もはや出来ないかもしれません。なぜなら、閣下は保守派にいつも監視されているからです。しかも、いつも閣下のそばにいる保守派の代表は、閣下を意のままにあやつれるほどの力をもっているのです。…ですが、それでも私は諦めません。もう一度、閣下の瞳に、あの頃の輝きがもどることを信じています。私にとって閣下は、世界の何十億というひとびとに希望をあたえた偉大なる政治家です。そして、その思いはどんなに月日が流れようとも変わることはないはずです。…お世話になりました。もう連絡はしないでください。私の決心は絶対に変わりません。閣下…閣下のご恩は生涯忘れません。どうかお体をたいせつに、我々の分もがんばってください」
 ガチャ、と受話器を置いてから、シュワルナゼは目頭に熱いものがこみあげてくるのを感じて、思わず天井を見上げた。どうにもやりきれない気持ちだった。こんなにも自分の無力さを感じたことが、今まであっただろうか?
 ステンド・グラス張りの天窓から、七色の幻想的な光りが彼のもとにそそがれていた。シュワルナゼはジッと天を見上げ、立ち尽くしていた。そしていつのまにか、目の前が薄くぼやけて、見えなくなった。
 ゴルバチョフはしばらく呆然としてから受話器をおいた。「私が否定されてしまえば、反動の波がペレストロイカを容赦なく洗い流してしまうだろう。……これからが正念場だな」窓の外にひろがる冬空を見上げながら彼は呟いた。…なんだか妙に不安な気持ちだ。ゴルバチョフの顔に、一瞬憂いと疲れがよぎった。
 彼はこの時、分からなかった。監視役として自分のそばについている保守派の代表とは誰のことなのか。そして、この後、ビリニュスやラトビアでおこった『血の弾圧』のことも。そして八月十九日に起きた、クーデターのことも……。(元ソ連外相エドアルド・シュワルナゼ氏2014年7月7日死亡 享年86歳)


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