『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

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[映画『アラビアのロレンス/完全版』を観た]

2009-01-04 22:38:00 | 物語の感想
☆私のフェイバリットの一つである。

 17年前、ニュージーランドへワーキングホリデーに行った時、映画館で観た。

 長い映画なので、途中で寝たし、何よりも、英語のヒヤリングの全くない私が、字幕なしで非常に感動した、個人的に不思議な名作である。

 いや、不思議ではないかも知れない。

 言葉は補足で、画像で理解させるのが「映画」の本義なのだろう。

 今回、その既製版よりも20分長い「完全版」のリバイバルを、新宿の高島屋タイムズスクエアで観た。

 非常に盛況であった。

   ◇

 17年ぶりの鑑賞で、わずかな、感動の「色褪せ」はあった。

 しかし、砂漠を大海原のように描いたデビッド・リーンの演出、それに被さるモーリス・ジャールの雄大な音楽、・・・素晴らしいの一言である。

 4時間近い長尺の作品であるが、それ程に長くは感じない(一緒に行った女は、途中、寝ていた^^; しかし、私の初見もそうなので、文句は言えない^^;)。

 例えば、ロレンスが、自分の行く末を一晩悩む。

 あるいは、アカバへの道のりにある難所の砂漠を数週間進む。

 それらの苦悩や、困難を描くには、どうしてもある程度の描写が必要である。

 その経過には、ある一定の時間が必要なのである。

 故に、4時間近い上映時間を確保しているのは重要なポイントである。

 そこに、説得力が宿るのである。

 最近の映画では持ち得ない制作費的な余裕であり、最近の映画が要求される上映時間短縮では、よほどの脳内補完がなくては十全に納得できないことである。

   ◇

 今回、見直して、かつての、英語のヒヤリング能力のない私でさえ、その状況を理解できていたことが分かった。

 私は、アカバの重要性も、全編に流れる同性愛的な暗喩も、ロレンスの全編を通してもの苦悩もちゃんと理解できていた。

 だが、23歳の私は、ただひたすらに、ロレンスの英雄性に憧れていた。

 しかし、40歳になった今の私は、ロレンスの如く「滑稽なピエロ」へと同化していることを感じるのだった・・・。

 名作とは、見る年代によって、感じ方が変わることを感じさせられた。

                        (2009/01/04)
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