☆私は、スパイダーマンの熱狂的なファンではないが、サム・ライミ監督作の前シリーズは、やはり、毎度、胸躍らされたし、スパイダー・アクションの色んなバリエーションが駆使されし完成されたシリーズだと思っており、
今回からの新シリーズも楽しみにしていたが、特に、驚くべき進展はないと思っていた。
実際、これまでのスパイダーマン世界を変革するようなパワーはなかったが、だが、ちょっとした手触りの違いに、かなり感心させられる出来ではあった。
またも、スパイダーマンの成り立ちから描かれるので、序盤はタルい展開になることが予想されもした。
だが、特筆ではないが、なかなかうまい語り口ではあった。
サム・ライミ版が、摩天楼の守護者となるスパイダーマンの成り立ちや、力への過信、力を持つものの存在意義…、などを段階を追って描いていたのに対し、
今作においては、思い切って、力を持つべき者の苦悩は描かれず、短いタームの中で、矢継ぎ早に、家族とも恋人とも、敵の野望の打破ともども、一直線に流れていく。
スパイダーマンと言えば、今一 野暮ったい主人公と、今一 疑問のよぎる容姿のヒロインが有名だが、
今回も、一見 イケメンだが、神経質かつ虚弱さを感じさせるアンドリュー・ガーフィールドのピーター・パーカーと、
大きな瞳が、アン・ハサウェイみたいに印象的だが、どうにも、20代後半の女性に見えて、不似合いな「ミニスカ・絶対領域・レギンス(ハイソックス?)」の格好が、ミスマッチで可愛いエマ・ストーンのヒロイン・グウェンで、
「スパイダーマン」シリーズの、安直にはいかないヒーロー・ヒロイン像を継承していて良かった。
おやっ? と思ったのが、今回のスパイディーは、わりと正体を隠すことに頓着がない。
それはそれでいいと思う。
この後のシリーズ展開に、更なる広がりがもてるからだ。
◇
さて、今回の敵だが、<ザ・リザード(トカゲ人間)>である。
変身血清を投与しての、短時間での人間からトカゲ姿への変化に、ちょっと鼻白むも、
後に、その戦いによっての身体の破損の再生が短時間で行われる描写があるので、次第に違和感はなくなった。
スパイダーマンに、尻尾をわざとに自ら切って、それと格闘させ、リザードは時間を稼ぐのだが、
私は、「ウルトラマン」の「怪獣殿下(前編)」でのゴモラ以来の感動を味わうのだった・・・。
また、単調に思える敵だったが、その圧倒的なパワー&スピードが、これまでのシリーズの敵にはない「ザ・モンスター」を醸していて良かった。
その敵を相手に、スパイダーマンが、動いて動いて動きまくる!
今回から、肉体からでなく、腕時計のようなメカで射出するようになったスパイダーネットを、咄嗟の判断で駆使し、狭い空間でも縦横無尽に動き回る。
前シリーズからの最大の違いは、私、このスパイダーマンの、目で追えない高速の動きだと思う。
あと、傷だらけになる、血の通った若者(パーカー)の姿もいいね!
また、街を徘徊するリザードであるが、恐竜型であるが故に、どうしても「ゴジラ」が思い出されるのだが、作中でも「ゴジラ」への言及はあれど、けして、エメリッヒ版のニューヨークで暴れる「GODZILLA」は語られない・・・。
しかし、<ザ・リザード>は「GODZILLA」に非常に似ている^^;
◇
さて、今回の新シリーズだが、非常に、今後の展開への伏線が張り巡らされている。
エンドロールの途中に、今回は判明しなかったベンおじさん殺害犯とは別の、黒幕の敵のような存在が分かるので、皆さん、すぐにはスクリーンを後にしないように・・・。
私は、一旦 館内から出たら、中からセリフが聞こえてきたので、慌てて戻った次第・・・^^;
(2012/06/23)
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それだけで満足でしたわ。
ところで特撮用の膨大な数のミニチュアや小道具を展示する特撮博物館が東京都現代美術館内で開催されました。もちろん、嬉しくもゴジラも撮影用縫いぐるみを見ることが出来ます。
明日のわがブログにアップ予定です。
>>特撮博物館が東京都現代美術館内で開催
>>明日のわがブログにアップ予定です。
是非、閲覧しに行きまする^^