『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

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[映画『おおかみこどもの雨と雪』を観た(短評)]

2012-07-25 23:59:25 | 物語の感想

☆凛とし、毅然ともしている一人の女性が、二人の「おおかみこども」を両腕に抱いているポスターが印象的な、期待の作品だった。

 テーマとしては、突き詰めると「シングルマザー」の物語なのだと思っていた。

 そして、どのような経緯かは知らないが、かようなオリジナル・テーマの作品が、こうまで堂々と公開されることに感心していた。

 その内容は、期待に違わない、丁寧に作られた作品であった。

 テーマは、更に 多くのものを内包していた。

 先ず、主人公・花の、夫となる「狼男」との出会いのロマンスが描かれる。

 プロローグに過ぎないのだが、段階を踏んだ恋愛描写に、私は胸をほろ苦くさせた。

 大学生活の中で、ただ、花が何かを想う・・・、そんな描写だけで、恋の芽生えを認識させてくれる演出には感動した。

 また、二人の子のシングルマザーになった花の、都会での生活の艱難の演出も、やはりうまい。

 二人の子供は、赤ちゃんから幼児、子供へと成長していき、これでもかと、とても可愛らしい^^

 子供のために、行き詰まりを見せていた都会での生活から、花は、家族で田舎の僻地へ移り住む決意をする。

   

 そこでの人間関係や農業への取り組み、山間部の大自然も、

 素朴な人々、リアルな状況描写とともに楽しめる。

 ・・・そして、二人の子供それぞれの、人間と狼のハーフとしての未来への選択がクライマックスとして描かれる。

 物語の折々の画の美しさ、キャラクターの無理のない立たせ方などに、各エピソードへの小テーマの導入などと、非常に唸らせられた。

 しかし、映画を見終えたら、不思議とあんまり記憶に残っているシーンがない。

 平均値は高いが、同監督の「サマー・ウォーズ」の、神懸りのように突出される、可能性の限りを突き詰めたクライマックスに比べると、

 やや、パンチに欠けた、ミディアムレアな作りの作品だったと思う。

                                              (2012/07/25)


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