
☆よっぽど、私には、この「後編」を見る機会がないのかと思っていたら、ようやく、見ることが出来ました^^
やっぱ、前後編の5時間弱の濃密な愛の物語のパワーには圧倒された。
面白かったっス^^
続きは、お風呂に入ってからです^^
◇
お風呂を出てきましたよ^^
・・・さて、後編の前半は、ヒロイン・七美の恋した男・矢野の動向から語られます。
矢野を演じる生田斗真は、やはり「チョイ悪オヤジ」風で、例えば、休んだ日の講義のノートを届けてくれたクラスメイトに感謝を言うときも、「サンキューゥ!」とオヤジ臭い^^;
また、矢野が、自室で一人、ケーキにロウソクを灯し、もう会えない七美の誕生日を勝手に祝うシーンがあったが、他の人はなんとも思わないようだが、私にゃあドン引きの演出である^^;
この矢野を取り巻く状況における不幸の乱れ打ちが前半の肝である。
その中で、重要な役に配されていたのが矢野の母親役である麻生祐未で、この人の狂いっぷりが物語を大きく牽引するので、「狂っているけど憎めない」と言う微妙な点がある役に、美しい彼女がキャスティングされたのだろうか。
・・・ちょっと待って、眠いから寝ます。
続きは、明日です。
◇
・・・一日過ごしてきました^^
で、仕事の後、彼女に会ったのですが、この映画の話を力説してしまいました。
特に、矢野元晴の、過去を忘れ、だが、過去が忘れられず引きずり・引きずられ、でも、最終的には未来を目指すことになる前向きな物語のエンディングを、悩み多い彼女に言って聞かせました。
矢野は、だけども、過去を懐(いだ)いて生き続ける決心(別離に至った矢野との思い出を背負って生きること)をした高橋七美(吉高由里子)の生き方に、最終的に合流することになったのです。
いや、別に、そこに正否を見出そうとは思っていなくて、でも、興味深い展開だな、と。
昨夜、見終えたときは、勢いに圧倒され、それ程の語るべき感慨が起きなかったのだが、今日、思い出したり、話したりしていたら、かなり話に、計算された技巧が施されていることが分かった。
特に、矢野の遭遇する不幸が、愛する者を誤解したまま失うと言う、幾つかの繰り返しではなく、物語的な「畳み掛け(もちろん、山本との関係も含む)」として、最終的な結論・純粋な愛の成就(テーマ性)を浮き上がらせている点がある。
◇
また、七美を愛しつつ、矢野の親友として、恋の道理は通そうとする竹内(高岡蒼佑)がいて、彼は、実に、理性を保った、常識的な素晴らしい人物像になっている。
が、残念ながら、七美の心を捉えられない。
そして、七美と離れた生活をすることになった矢野の近くには、亜希子(比嘉愛未)がいて、
自分が矢野に魅かれていることは重々分かるも、しかし、彼女は矢野の親友になり、矢野を助けることを選ぶ。
この二人の存在と言うか、清々しさは、「生死と愛憎」が詰め込まれまくっている、この物語の「良心」だ。
特に、亜希子は後編からの登場人物である。
にもかかわらず、色んな箇所で、可愛らしくも毅然として、「正しいと思うこと」を、七美と矢野に示しつつも、気負いなく、日常をこなしている人物の代表でもあり、抜群の存在感だ。
比嘉愛未は難しい役どころを、見事に演じた。
この人だけは、高校生の姿も社会人の姿も、違和感なく美しい。
そして、割り合いと狭い人間関係で展開される物語なのだが、亜希子と竹内が親しくなるのは、当然の帰結であり、
七美と矢野が二人の関係で完結しちゃうのに対し、亜希子と竹内には「未来」が「続く」ことにも感動させられる。
◇
中盤、消息を経った矢野の情報が七美にもたらされ、物語は大きく動き出す。
そこでは、メイン五人(七美・矢野・亜希子・竹内・山本)に、見事な表情の変化の演技が見られ、
私は、アップで映し出される彼らのおとなしめの表情の変化から、情況を鑑み、うならせられた。
◇
ただ、後編から、原作マンガでの七美のトレードマーク(っぽい)の「だんごに結ったヘアスタイル」でなくなり、髪が下ろされたので、吉高由里子の丸いツルンとした顔が、更に起伏がなくなり、肌は白く、つぶらな瞳が「虚ろ」に見え、私には『呪怨』の「白塗り」に見えてきてしまい、
また、矢野を愛し続ける七美の姿が、同じく吉高が演じた『ロボジー』のロボットおたくの少女のストーカー体質とダブり、素直な鑑賞の気分が減じてしまったよ^^;
それから、こちらの「後編」レビューで、最後の短いハッピーエンドは、「七美の<幻想>なのではないか」云々と記されていて、
それを読んだら、私も、何となくそう思えてきて、生きるのが嫌になってきてしまった・・・^^;
原作とは異なる結末だそうだが、原作はどうなっているのだろうか?
私は、ハッピーエンドが好きだ。
ブーは、サリーやマイクと再会して良かったと思っている(『モンスターズ・インク』より)。
・・・ただね、こんな映画を見ると、彼女を大事にしたくなるね^^
(2012/05/07)
やっぱ、前後編の5時間弱の濃密な愛の物語のパワーには圧倒された。
面白かったっス^^
続きは、お風呂に入ってからです^^
◇
お風呂を出てきましたよ^^
・・・さて、後編の前半は、ヒロイン・七美の恋した男・矢野の動向から語られます。
矢野を演じる生田斗真は、やはり「チョイ悪オヤジ」風で、例えば、休んだ日の講義のノートを届けてくれたクラスメイトに感謝を言うときも、「サンキューゥ!」とオヤジ臭い^^;
また、矢野が、自室で一人、ケーキにロウソクを灯し、もう会えない七美の誕生日を勝手に祝うシーンがあったが、他の人はなんとも思わないようだが、私にゃあドン引きの演出である^^;
この矢野を取り巻く状況における不幸の乱れ打ちが前半の肝である。
その中で、重要な役に配されていたのが矢野の母親役である麻生祐未で、この人の狂いっぷりが物語を大きく牽引するので、「狂っているけど憎めない」と言う微妙な点がある役に、美しい彼女がキャスティングされたのだろうか。
・・・ちょっと待って、眠いから寝ます。
続きは、明日です。
◇
・・・一日過ごしてきました^^
で、仕事の後、彼女に会ったのですが、この映画の話を力説してしまいました。
特に、矢野元晴の、過去を忘れ、だが、過去が忘れられず引きずり・引きずられ、でも、最終的には未来を目指すことになる前向きな物語のエンディングを、悩み多い彼女に言って聞かせました。
矢野は、だけども、過去を懐(いだ)いて生き続ける決心(別離に至った矢野との思い出を背負って生きること)をした高橋七美(吉高由里子)の生き方に、最終的に合流することになったのです。
いや、別に、そこに正否を見出そうとは思っていなくて、でも、興味深い展開だな、と。
昨夜、見終えたときは、勢いに圧倒され、それ程の語るべき感慨が起きなかったのだが、今日、思い出したり、話したりしていたら、かなり話に、計算された技巧が施されていることが分かった。
特に、矢野の遭遇する不幸が、愛する者を誤解したまま失うと言う、幾つかの繰り返しではなく、物語的な「畳み掛け(もちろん、山本との関係も含む)」として、最終的な結論・純粋な愛の成就(テーマ性)を浮き上がらせている点がある。
◇
また、七美を愛しつつ、矢野の親友として、恋の道理は通そうとする竹内(高岡蒼佑)がいて、彼は、実に、理性を保った、常識的な素晴らしい人物像になっている。
が、残念ながら、七美の心を捉えられない。
そして、七美と離れた生活をすることになった矢野の近くには、亜希子(比嘉愛未)がいて、
自分が矢野に魅かれていることは重々分かるも、しかし、彼女は矢野の親友になり、矢野を助けることを選ぶ。
この二人の存在と言うか、清々しさは、「生死と愛憎」が詰め込まれまくっている、この物語の「良心」だ。
特に、亜希子は後編からの登場人物である。
にもかかわらず、色んな箇所で、可愛らしくも毅然として、「正しいと思うこと」を、七美と矢野に示しつつも、気負いなく、日常をこなしている人物の代表でもあり、抜群の存在感だ。
比嘉愛未は難しい役どころを、見事に演じた。
この人だけは、高校生の姿も社会人の姿も、違和感なく美しい。
そして、割り合いと狭い人間関係で展開される物語なのだが、亜希子と竹内が親しくなるのは、当然の帰結であり、
七美と矢野が二人の関係で完結しちゃうのに対し、亜希子と竹内には「未来」が「続く」ことにも感動させられる。
◇
中盤、消息を経った矢野の情報が七美にもたらされ、物語は大きく動き出す。
そこでは、メイン五人(七美・矢野・亜希子・竹内・山本)に、見事な表情の変化の演技が見られ、
私は、アップで映し出される彼らのおとなしめの表情の変化から、情況を鑑み、うならせられた。
◇
ただ、後編から、原作マンガでの七美のトレードマーク(っぽい)の「だんごに結ったヘアスタイル」でなくなり、髪が下ろされたので、吉高由里子の丸いツルンとした顔が、更に起伏がなくなり、肌は白く、つぶらな瞳が「虚ろ」に見え、私には『呪怨』の「白塗り」に見えてきてしまい、
また、矢野を愛し続ける七美の姿が、同じく吉高が演じた『ロボジー』のロボットおたくの少女のストーカー体質とダブり、素直な鑑賞の気分が減じてしまったよ^^;
それから、こちらの「後編」レビューで、最後の短いハッピーエンドは、「七美の<幻想>なのではないか」云々と記されていて、
それを読んだら、私も、何となくそう思えてきて、生きるのが嫌になってきてしまった・・・^^;
原作とは異なる結末だそうだが、原作はどうなっているのだろうか?
私は、ハッピーエンドが好きだ。
ブーは、サリーやマイクと再会して良かったと思っている(『モンスターズ・インク』より)。
・・・ただね、こんな映画を見ると、彼女を大事にしたくなるね^^
(2012/05/07)
すんません。この映画って意外と昭和レトロ調なんですなあ。
そういえば、館内にはペアでという若い男女も多かったですね。
しかし、ミッドナイト・蘭さん、生きるのが嫌になるなんて、それはありませんよ。今後も彼女をご大切に・・・。
TBを有難うございました。
純愛物は、古式ゆかしい展開に、どうしてもなっちゃいますよ。
例えば、二人に山本を加えて3Pとか始めたら、悪夢みたいになっちゃいます^^;
なお、マンガは、もうちょい丹念に同じような流れで終わります。
でも、映画版が幻想を狙ったのも確かだと思います^^
>>鑑賞は「大切な」彼女とご一緒に?
いえ、前編を一人で見ちゃったので、後編も一人です^^;
彼女とは、「テルマエ」「アーティスト」などを見ましたよ^^
>>生きるのが嫌になるなんて、それはありませんよ。
だって、あのハッピーエンドが妄想だなんて、哀しすぎるじゃないですか・・・^^;