『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[映画『ソーシャル・ネットワーク』を観た]

2011-01-16 19:22:59 | 物語の感想

☆う~む、面白い!

 が、非常に不愉快な作品でもある。

 冒頭の主人公マークの、女の子とのデートでの会話の不安定さから、物語に非常に引き込まれる。

 頭は良いのだが、思考回路が高スピードで、しかも拡散していて、妙なプライドももっているマークは、会話相手の女の子に愛想をつかされる。

 若い頃の自分の経験の断片と重ね合わせてしまい、物語の冒頭からいきなり考えさせられるのだ^^;

 ・・・つまり、私が言いたいのは、この作品は現代アメリカ版『人間失格(太宰治)』的なよそおいを持っているのじゃなかろうか、なのだ。

 『人間失格』なども、読者は作品の主人公のマイナス面に自分を重ね合わせてしまうじゃない。

 で、マークは酔っ払って帰宅し、腹いせにパソコンで、その女の子の在籍するボストン大学の学生名簿をハッキング、美女番付プログラムなんてのを即座につくり、それが高アクセスになってしまい、顰蹙を買う。

 その後、アメリカンオタクの代名詞マウンテンデューなどを飲みつつ、彼のプログラミングの才能に魅かれてきたエリート兄弟のアイディアをパクリ、親友のエドゥアルドと、大ヒットすることになるSNS<フェイスブック>を開設する。

 更に、<フェイスブック>の底知れない可能性に引かれたネット山師ショーンや、各種ベッピンさんなどと絡みつつ、物語は、その後、三つ巴・四つ巴の裁判沙汰の渦中から過去を回想していく形式をとる。

 どこが面白いのか分からないのだが、観ていて、グイグイ引きこまれた。

 冒頭のタイトルバックで、マークが長々と小走りしながら寮に帰宅するシーンからして目が離せないので、おそらく、見ている私は、最初の、マークが嫌われるデートのシーンからして、マークの「負の魅力」に惹きつけられてしまっているのだろう。

 デビッド・フィンチャー監督の思惑通りってやつだ^^;

 マークの個性に慣れてきた頃、ネット山師ショーンが物語に登場し、これまた、マークとは異なった、観ている者に自省の罪悪感を植えつけてくるような人物造型なので、面白くも気が滅入った^^;

 ショーンが連れている女(少女)どもが、これまたみんな極上娘なんだ^^;

 さて、この作品で気に入った台詞を最後に記す。

 自分らのアイディアをマークにパクられ訴えることにした、ハーバードのエリート・ウィンクルボス兄弟へのマークの、ある意味、核心をついたひと言。

   「彼らは、初めて、自分の思い通りにならないことが起こったから怒っているんだ」

 あ、もう一つの心に残った台詞。

 ショーンに会社を乗っ取られ、「趣味の悪い服着やがって!」と言われたエドゥアルドのひと言。

   「プラダはクリーニングに出しているんだよ!!」

 笑った^^

                                                    (2011/01/16)


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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Meine Sache で同じ話題が取り上げられていました. (Emmanuel Chanel)
2011-01-17 23:19:34
こんばんは.この前のコメントと違って,これの前に見た映画評ですが, Meine Sache で同じ話題が取り上げられていました.
http://meinesache.seesaa.net/article/180821544.html
参考になるかどうかはわかりませんが…
Emmanuel Chanelさんへ♪ (ミッドナイト・蘭)
2011-01-18 20:34:49
丁寧な評で、とても参考になりました。

最近忙しくて、私、映評の「深度」が、幾つかの「特筆すべき点」の抽出のみで、非常に浅くなってしまっています^^;

Meine Sacheさんの評は、誰もが見過ごしているけれど重要な「小天才」のエドゥアルドに注目している点がとても素晴らしい。

エドゥアルドは、同じ副長として、土方歳三に水をあけられた山南敬介を髣髴とさせます。

TBさせて頂きました^^
エリカさん (sakurai)
2011-01-21 09:06:31
彼女に気持ちになったら、まじとんでもないです。
一応女性の気持ち。
気分を害しながらも面白いっていうのが、フィンチャーさんですよね。
そこがどうも好きになれないんですがね。
sakuraiさんへ♪ (ミッドナイト・蘭)
2011-01-21 17:40:51
こんにちわ^^

ただ、冒頭のシーンですが、エリカは、あの時はじめて、マークの異常性に気付いたんですかね?

それまでは平気で友達つきあいしていたんでしょうか?

初めてのデートだったのかな?

エリカが、会話しつつ、何とかして、通常の会話に戻そうと言うか、そう思おうと努力している表情が辛かったですね^^

私は、フィンチャーは、『セブン』のラストが大嫌いで嫌でした・・・。
あ、うれしい (sakurai)
2011-01-22 08:33:26
あたしも「セブン」の最後がもうじゃりじゃりと砂食んだようにような気分の悪さで、しばらく社会復帰できませんでした。
なんて、性格の悪い奴なんだ・・と思ったです。
sakuraiさんへ♪ (ミッドナイト・蘭)
2011-01-22 18:14:55
私、『セブン』については、これまでもずーっと、その嫌悪を語り続けていました。

『エイリアン3』は、『1』のホラー、『2』のアクションとは異なった宗教色を打ち出していて、えらく感心していたので、続く『セブン』の暗黒のラストは嫌で嫌でしょうがなくて、二作目にしてフィンチャーを見限ったのでした^^
Unknown (vic)
2011-01-24 22:44:20
マークの「負の魅力」

私も惹きつけられてしまいました。
嫌なヤツなんだけど、自分にも思い当たる所がある。
程度は違うけど、若い頃(今も?)あんな自分勝手でプライドが高くて、素直になれない所が、私にもあったと思います。

「プラダはクリーニングからまだ戻って来てないんだ!」
良かったですよね。
vicさんへ♪ (ミッドナイト・蘭)
2011-01-25 14:42:56
こんにちわ^^

>>嫌なヤツなんだけど、自分にも思い当たる所がある。
程度は違うけど、若い頃(今も?)あんな自分勝手でプライドが高くて、素直になれない所が、私にもあったと思います。

そうそう^^
数年前なら、その思い出に身もだえしたものですが、最近では、そんな自分の過去も懐かしく思えます^^
でも、今は、その逆パターンの、あけすけな自分に対し、プライドをもっちゃっている部分もあり、・・・はぁ、人間とは困ったものでございます^^;
気狂いと天才は紙一重です。m(_ _)m ((^o^)風顛老人爺)
2012-02-13 19:31:02
拝啓、ミド蘭様

ドラゴン・タトゥーから辿って来ました亀レス失礼します。
この映画は見ていませんが、「 気○い
○狂いと天才は紙一重です。」

明確明白であります。

早逝したので美化神話化されていますが、アップルのスティーヴ・ジョブスも強烈です何とか何とかは紙一重を地で行っています。

天才 気○い ○狂いは紙一重そのものですはっきり申し上げて人格破綻者です。人格破綻者の中でたまたま成功しただけです。
間抜けな馬鹿者が「 ジョブスを上司に欲しい、一緒に働きたい。 」と囀っていますが私ならお断りです。
絶対に。

閑話休題、天才や偉人は遠くから見るので美しいのです。

m(_ _)m脱線乱文にて 敬具
(^o^)風顛老人爺さんへ^^ (ミッドナイト・蘭)
2012-02-14 20:49:42
ちょっとだけ、私のことを言われているみたいで・・・^^;

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