『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[マンガ『鬼太郎国盗り物語』を読んでいる]

2010-08-22 22:52:30 | 物語の感想
☆『ゲゲゲの女房』を楽しんで見ているので、ブックオフで水木しげるマンガを買ってきた。

 私は、手塚治虫ファンなので、水木マンガにはあまり詳しくないが、弟が子供の頃から妖怪が大好きだったので、それなりに読んできた。

 今回、全5巻の『鬼太郎国盗り物語』を購入したが、『ゲゲゲの女房』との相乗効果で楽しんで読んでいる^^

 今回、読んでいて驚いたのは、鬼太郎が対決する<おどろ砂>とのエピソードだ。

 おどろ砂に、鬼太郎は近づいていくのだが、おどろ砂は、鬼太郎の周囲の時間を超加速させるのだ。

「お父さん、腹が減りましたね」などと鬼太郎は言うのだが、鬼太郎が二歩歩く間に、二日が過ぎている。

     

 (注:私の携帯故障中で、現在、代機なので、写真が上手く映らない。あしからず)

 なおも、時間の加速は行なわれ、鬼太郎周囲の時間が十年間を経たとき、鬼太郎は力尽きる。

 ・・・「あまりの時間の早さに、太陽をもはや目で見ることは出来ない。まるでライトの点滅の如く、光と影が変わるだけだった」・・・。

 ・・・「もはや、そこには、昼と夜の点滅さえなかった。あるのは、限りない時間のウズだけだった」・・・。

 鬼太郎の死後も、ちゃんちゃんこやリモコン下駄が、おどろ砂に戦いを挑むのだが、おどろ砂は、一万年後に時間を進め、全てを砂に帰す・・・。

 最終的には、砂になった鬼太郎が<おどろ砂>と混じり合い、その妖力で勝利するのだが、いやはや、凄まじい戦いだった。

 この作品の初出は、1992年のようだ。

 20年前といえども水木しげる先生は高齢だ、

 しかし、若い感性の物語だ。

 ・・・で、それから、10年以上経って、荒木飛呂彦著『ジョジョの奇妙な冒険:ストーン・オーシャン(2003)』のクライマックスで、この<おぼろ砂>のエピソードがパクられていたので驚いた。

 時間の流れが、銀河の回転とリンクするという、イラストのイメージまでもそっくりなので驚いた。

 ・・・「太陽の形が円じゃあねえッ! 長く帯状に見えるッ!」・・・。

 ・・・「なんなんだ!! この空はッ!! 太陽はどこなんだーッ」・・・。

 ・・・「さ・・・・・・、寒くなってきた。気候も変わっているぅぅーッ」・・・。

     

 まあ、この『ストーン・オーシャン』は、筒井康隆のSF短編の影響も濃かった・・・。

   ◇

 面白いのが、水木しげるは、「面白い」を「オモチロイ」と言い、この作品内でも、地下の国へトンネルを滑って向かう鬼太郎一行に『うわー、おもちろい、おもちろい』と言わせている^^

     

 また、水木しげるは、京極夏彦の『狂骨の夢(1995)』の推薦帯に、「これはオモチロイ!」の一言を寄せていたよね。

 私には、貴方のほうがよっぽどオモチロイ!^^

                                              (2010/08/23)

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