『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[よその三姉妹(20・ニュージーランド篇⑧)]

2009-07-07 21:41:05 | 海の向こうでの冒険
☆前回からの直接の続きなので、「その19・ニュージーランド篇⑦」 (クリック!)から遡って読んでね^^

   ◇

     『教育会議』の巻

 エリオットについては、まだまだ語るべきことはあるのだが、それは後に記すサチとの会話に集約したいと思う。

 まあ、根本的には、親分(エリオット)は可愛い奴なのだ^^;

 僕に極悪非道の限りを尽くすエリオット、時に僕も我慢の限界を越す時もある。

 そして、僕がすることは・・・、

     ・・・走って逃げて、部屋に籠もる・・・。

 僕が怒って逃げ出すと、エリオット、ニコニコと笑って、「今度は鬼ごっこか?」とばかりに追いかけてくる。

 僕が部屋のドアを閉めると、エリオットはギュウギュウと扉を押してくる。

 僕も必死で押し返す。

 エリオットは押しつつ、「もしかすると、ミド蘭は怒っているのかもしれない」と感じるらしく、急に可愛らしい声を出す。

『ミドら~ん、お外で一緒に遊ぼうよ^^』

 そして、ドアの向こうで、ずーっと待っている時もあれば、すぐに諦めるときもある。

 どっちにしても、僕はエリオットが可哀想になってドアを開けてしまう時が多い。

 しかし、エリオットが、僕に非道を行うのを、母親ジェーンが気付く時がある。

 何故か?

     

 見取り図の「※」の部分に鏡があり、キッチンからリビングの様子が様子が見えるのだ。

 かくして、時おり、エリオットは近所のブライアンの両親の家に隔離される。

 そんなときのエリオットがなかなか可哀想。

 真っ白な頬に玉の涙を幾筋も流し、

『ミドら~ん、一緒に行こうよ。プリーズ、プリーズ』

 と、何度も繰り返すのだ。

 僕は思うのだ。

        「少しは、改心して来い^^;」

   ◇

     ・・・サチエ(愛知県出身・21歳)

 そんな折、グレインジャー家に、新たなホームステイガールがやって来た。

 エリオットと仲良く、楽しそうに遊ぶサチの姿を見て、僕は微笑みつつ、ちょっぴり、悲しさも伴うのだった。

                    ・・・(完)

 ・・・のはずがない^^;

 世の中ってのは、そんな単純なものではない。

 サチが来てから数日過ぎた、ある晩の彼女との会話。

 グレインジャー家族といる時には、英語で話す僕も、サチと二人の時には、日本語で会話してしまう。

『今夜はミド蘭がいてくれて良かったよ^^』

『なんで?』

『だって、エリオットの世話が二分されるもん!^^』

 ・・・・・。

                    (続く 2009/06/07)
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[『ヱヴァ:破』を観た(五観目:五感を駆使して)]

2009-07-07 13:33:29 | 新・物語の感想

☆今、五回目の鑑賞を済ませてきた。

 本日、この映画のサントラが届くだろうから、それで多少なりとも、作品の咀嚼(反芻のほうが的確か)が可能となるので、再観を繰り返す必要はなくなると思う。

 作り手(聞いて欲しい側)と私(何度も味わいたい側)の、

「売る側と買う側と万物を紡ぎ、相補性(市場)の巨大なうねりの中で、自らを商品エネルギーの凝縮体に変身させているんだわ…。純粋に自分らの欲望を叶える、ただそれだけのために!(by赤木リツコ)」

 なのである。

   ◇

 しかし、この作品の音楽は秀逸な出来だと思う。

 あの、第三新東京市の朝の風景にかぶさる音楽なんて(オリジナルではないらしいが)、そのゴージャスなアレンジもさることながら、ミュージカルのように蠢く町の風景、通勤するマヤの妙にリズムにのった歩行(ステップ)など、ディズニーの『ファンタジア』を髣髴とさせる、音楽と画像の融合を感じさせてくれる。

 そこが特に顕著だが、それだけでなく、あの「二曲」以外の戦いの箇所も、音楽の起伏に展開を充てているような見事さがある。

 今回の映画での三番目の使徒との戦いなど、使命感や躍動感に彩られた音楽に、途中から使徒の神秘性を醸すようなオペラチックな女性の美声を加えている。

 ここぞと言うときには、旧シリーズのBGMで豪快に盛り上げる。

 映画と言う「総合芸術」の面目躍如である。

   ◇

 対して、妙に、メンバーの生活のほうでかかるBGMは、なんか無理矢理である^^;

 アスカ登場のシーンや、ミサト嫉妬のシーンなどのコミカルな曲は、どうも違和感が起こる。

 でも、旧シリーズのサントラでも、生活面でのBGMがやたら多いんだよなあ。

   ◇

 さて、この作品の最大の魅力について語ろう。

 「巨大さの表現」である。

 それは、エヴァや使徒の大きさでもあり、そのダイナミックなアクションでもある。

 舞台となる第三新東京市の、リアルな町としての広さである。

 そして、地球全体を見渡す視野である。

 ・・・かつての日本映画は、ゴジラやウルトラマン(これはテレビか…)という「巨人」を通し、自分や、自分の生活圏とのスケールの違いを対比、認識し、心に高揚を覚えたものだ。

 だが、現在の特撮作品では、その高揚感は得られない。

 それは、小説『ループ』に出てきた博士も語っていたものだが「予算」の所為である。

 いや、正確には、制作費の問題ではない。

 それならば、現在の映画界のほうが、かつてよりも莫大に制作費に金をかけているだろう。

 予算のコストパフォーマンスの所為である。

 特撮には、「リアルな感覚」を得られるだけの世界構築が出来なくなっているのだ。

 しかし、アニメには、それが出来る。

 最近の特撮物が、実写でありながら、そこにはアニメ(≒CG)技術が当然のものとして使われていることで分かろう。

 それはおろか、今回の『ヱヴァ』では、例えば、使徒に侵された3号機が、初号機と対峙し、とんでもない、運動法則を完全に無視したような、アニメ的にはリアルな跳躍を見せる。

 特撮では無理な細部の物理法則と、アニメ的にリアルな動き・・・、その使い分けが可能なのが、大は小を兼ねた「アニメ」の利点なのである。

 それを理解しているアニメの監督は少ない(富野はシナリオ的には理解しているが、絵的には分かっていないかも。宮崎駿は理解している。今川康宏も体得している)。

 当然、『ヱヴァ』の作り手は、その、「異形なるもの」を描く質感を理解し、非常に大事にしている方々のようだ。

 必ず、遠望からの視点を使徒描写にカットインさせているのは、見事な作劇術であり、効果を生んでいる。

「今、肉眼で見ているわ!」

 と、ハイウェイを車で走るミサトさんに叫ばせ、その彼方の海上には、雲をもつんざく巨大な使徒が進んでいるのである。

 恐ろしいシーンである。

   ◇

 では、私が望む『ヱヴァ:Q』と最終部『ヱヴァ:A(あるいは「M」^^;)』について語ろう。

 『Q』については、こうだ!

 使徒はまだまだ攻めてくる。

 ゼーレ側のエヴァ・シリーズは派手に善戦するが、次第に疲弊していく。

 かくして、閉鎖されていたネルフのメンバーが再召集される。

 先ずは、シンジとレイのサルベージだ。

 だが、そこで少し問題が起こる。

 シンジとレイの、初号機に取り込まれ、融合している状態こそ、小規模ではあるが「人類補完計画」なのではないか、と・・・。

 しかし、最終的には、その復活は「碇の息子」に委ねられ、シンジとレイは分離、・・・シンジは、使徒迎撃に向かう。

 だが、使徒は強い。

 その時、赤いエヴァが助けてくれ、共同で使途を殲滅。

 赤いエヴァは、復活したアスカと、修理(?)され、赤く塗られた三号機であった。

 そこへ、新しい素体に、メットを被せた零号機が、レイの搭乗で到着、三人で再会を喜ぶ。

 それもつかの間、天空から、別の5体のエヴァが飛来する。

 そこで、『Q』は終わり。

 もちろん、多くの謎は、謎を孕んだままで、小出しで解き明かされつつある。

   ◇

 そして、第四部『A(副題『答え:たった一つの冴えたやり方』^^;)』

 現われた5機のエヴァは、ゼーレ所有のものだった。

 そのうち1機はマリ搭乗の二号機である。

 また、リーダー格はカヲルである。

 5機vs3機の壮絶な戦いが始まるのか?

 しかし、マリが、「これじゃあ不公平ね。本当はアスカと戦いたかったけど、私はこちらにつくよ!」と、ネルフ側に助太刀。

 カヲル以外のゼーレ側エヴァの制御は、ダミーシステム。

 4vs4の戦いが始まる。

 コテコテの「少年ジャンプ」的展開だが、とにかく盛り上がって魅せてくれる。

 戦いの最中は、プリンセス・プリンセスの名曲の数々がBGM。

 第一戦・マリと、第二戦・アスカと勝つが、第三戦でレイが瀕死になる。

 そんな中、レイの秘密が明らかにされる。

 そして、シンジ初号機vsカヲル6号機の戦い。

 戦いは極まり、シンジとカヲルが「補完」し合いそうになる。

「そろそろ、行くよ・・・。僕は今度こそ君を幸せにするって言ったはずだよ・・・」

 カヲルが言い、メンバー全員が光の集積になって、約束の地<南極>へと飛ぶ。

 そこで明かされる驚愕の秘密ッッ!!!

   ◇

 こんな感じが燃えます!

 とにかく、色んな謎に整合性をつけて欲しいものですな。

                           (2009/07/06)

コメント (4)
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