ならなしとり

外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。

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イノシシに餌をやる

2010-12-14 22:05:56 | 獣害問題
 一部ネット界隈では熊森がどうした、餌やりはどうなのかと議論になっていますが、一方でこんなことをなさる方もいるようであります。

イノシシと牛:餌おすそ分けで仲よく 長崎・雲仙 毎日新聞

リンク先を読んでいただければわかるかと思いますが、牛の飼料の一部を野生のイノシシにもあげているようです。クマにせよサルにせよシカにせよ獣害問題に関わる人間ならどれだけの努力を無に帰しているかお分かりでしょう。
イノシシに餌をやることによる害はすでに出ていて、神戸市では条例で禁止にしているくらいです。
イノシシ条例について
↑のリンクを読むだけでもイノシシに餌をやることがまずいということは分かっていただけると思いますが、とりわけ、九州は今年、口蹄疫があったんですよね。もし宮崎で封じ込めが失敗して九州全体に広がっていたらこういったイノシシに餌をやるという行為は口蹄疫を広げかねない行動であったわけです(念のため補足しておくと、口蹄疫は豚と生物学的に同種なイノシシはもとよりシカなども罹ります。参考)。
というか、口蹄疫が広がっていたらこのように家畜と接触する野生動物は真っ先に駆除されたことでしょう。山に帰ってさらに広められたら困りますしね。そうでなくても長期的に見て動物も人間も不幸になる確率が高い行為です。

動物に餌をやるときはそいつを殺す覚悟ができたとき・・・心あるアクアリストなどや僕のように外来生物に関わっている人間が肝に銘じていることです。この方も畜産という動物の命を預かる立場にいるのならそれくらいの認識は持っていて欲しいのですが・・・。
そしてこれだけは言いたいのはこんなことを美談のように取り上げる記者の見識の低さ。小学生じゃないんだから少しは調べろよと思います。馬鹿にしてもしょうがないんで、獣害などについての記事を書いて少しでも彼らの目に留まるようにするしか僕が現在できることはありませんが。

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2 コメント

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Unknown (釣舟草)
2010-12-15 06:06:58
一見、「心暖まる」話なんでしょうけどもね。
動物と人間の特殊な接触は昔話として日本や世界にも数々伝わっていますが、特に日本は人間の生活域と野生動物の生活域が近くて寓話が出来やすかったりしたのかもしれません。ただし動物たちに過剰に人間の事柄を託すことは、今のように人間側の圧倒的に裕福な余裕に裏打ちされたあたかもペットを見るような目からではなく、あるいは人権意識の動物への投影なのではなく、何らかの象徴としての説諭機能としてはたらいていたのだと思いますが。
野生動物と関わる人間の態度について、単に科学的に白黒つけるだけでは解決できないメンタリティーと言うのか精神的背景を、歴史的にあるいは現代の社会学的に考察することも必要なのかも知れませんね。

釣舟草さん (梨(管理人))
2010-12-16 20:52:30
そういう社会学的な考察はそれに造詣の深い方にやっていただきたいですね。僕はもう手いっぱいです。もっと詳しくかつ分かりやすく熊森批判してくれる人が現れないかしら。

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