mickey3のパラオ便り

わたしの経験した米国研修から12年、第二の人生はJICAシニア海外ボランティア。太平洋の楽園パラオからお便り送ります。

バツイチとエクスワイフex-wifeにエクスハズバンドex-husband

2011-12-13 09:05:13 | わたしの経験した米国研修 それから
離婚をすると、住民票のところの婚姻歴に大きく斜めに線が引かれる。右上から左下へ、左上から右下へちょうど2本、バツ印のように引かれることから離婚歴があることをバツイチと言うようになった。後ろめたい気持ちと、人生の敗者を、皮肉を込めて謙虚に表す言葉としてすっかり定着している。「私バツイチよ!」などとの給う。2回離婚経験があるとバツ二などという人もいる。

アメリカでは個人主義が徹底しているようであまり問題になることはない。否、関心がないというのが正しい。婚姻は個人的な問題だというのが最近の米国人の基本的な考え方のようだ。米国の統計によると婚姻に関しては二組に一組が離婚歴があるという。この原因は我慢しない国民性のせいと男女の、特に女性の社会進出によって経済的にも自立していることがその要因としてあげられている。20年前には離婚の多さが米国での大きな社会問題といわれ、各方面にさまざまな問題を提起した。大きな問題は二人の間にできた子どもの親権にかかわることである。
メアリーは3度の結婚歴がある。「ここは、前の彼氏とよくデーとした場所だわ。」「ここは前の彼氏と一緒に住んでいたところ。」「この子は最初の彼氏との間に出来たこども。」いとも簡単に過去の夫とのことを話してくれる。日本人なら避けたい話題も本当にフランクだ。後悔しているかと尋ねたときも、「それぞれに楽しかったわ。」と、いたって前向きである。3回も結婚しようものなら、さしずめ三回も人生を楽しめるそんな気持ちだろうか。
わたしが研修をつんだデベロップメントセンターには男女合わせて22人の職員がいたが、およそ半数が離婚経験者である。独身も何人かいた。人生は千差万別だ。女子職員は4名いたが一度も離婚暦のないのはべスBethだけだった。

おりしも6月末、卒業パーティがあちらこちらで開かれる。彼らにとって卒業はもっともめでたく祝福に値する。友人のマイクMikeから誘われて子どもの卒業祝いのパーティをするので参加して欲しいと誘われたことがあった。
卒業と言う言葉はダスティホフマンの映画Graduation卒業を思い起こさせる。青春時代に見たダスティホフマンDasty HoffmanとキャサリーンロスCyathaline Rossの共演は今も鮮烈だ。青春の一こまである。卒業パーティのシーンと同時に映画のいくつかのシーンが浮かんでくる。

友人のマイクMikeはケイトKateと結婚し子どもをもうけたが数年前に離婚した。二人の間にできた子どもジムJimは成長し今年めでたく高校を卒業する。卒業後はワシントンの大学へ進学する。父親のマイクは現在独身だが、結婚を考える恋人がいる。その恋人を連れて子どもの卒業パーティに参加している。またジムの母親であるケイトはトムTomと再婚した。そのトムと卒業パーティに参加している。
四人が揃って、ジムの卒業パーティを演出し祝福しているほほえましい風景である。バイキング形式の気楽なパーティで、一人一人の出欠を確認したりして気をもむこともない。日本では想像できない。大変楽しいパーティであった。



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