ネコ好きSENの洋画ファン

ワン5ニャン9と共棲。趣味は洋画と絵画。ライフワークは動物・野生動物の保護救済、金融投資。保護シェルターの設立をめざす

明日の見えない、若さゆえの痛み~「RENT」

2006-11-19 14:26:41 | 大好き★洋画いろいろ


2006/監:C・コロンブス/制作:R・デニーロ
評価:好きずき 夢に挑戦している人は観ても面白い

この映画、ブロードウェイミュージカルを「ハリー・ポッター1&2」のクリス・コロンバスが映画化したもの。マンハッタンを舞台に、愛と成功を求めて必死に生きる若者たちの姿が多彩なジャンルの歌で綴られていく、という話。

ミュージカルは苦手という人は多いだろうが、おれはそんなに嫌いな方ではない、かな。
以前はよく舞台を観にいった。「ラフォーレなんとか」や「ロッキー・ホラー・ショー」も観た。
去年はヒトラー政権下の男たちのミュージカル「BENT」か。
だが「劇団四季」や「宝塚」は行ったことがないし、これからも行かないだろう。

ところでこの映画、
はじめはいかれたジャンキーどもの開き直り映画かと思ったが
家賃を払えず仕事を必死で探す姿やエイズとの闘い、やがては死んでいく仲間たち。
シリアスでリアルで、だんだんと内容に引き込まれていく。
とくにストリップバーで働いているミミがセクシーで可愛い。
その彼女もエイズに冒されていて、麻薬中毒なのだ。

物語の展開は―――やはりね、うまいよね。監督がいいのかな。(C・コロンバン)
とくにおれのような夢に挑戦してはことごとく跳ね返されている人間には(……涙)
かれらの姿に自分を重ねたりして、胸がジーンと熱くなってくる。
セリフもいいし、セッティングもストーリーの流れにもムダがない。

女たちは出し惜しみしないし、偉ぶらないし、素直で可愛い。
途方に暮れる世界で自分の夢を求める男たちにはなくてはならない存在だな。
そして悩みながら傷つきながらも、最後は自分を見つめるときが来る。

とくに気に入ったのはこの歌詞です。
どうぞ、堪能して下さい。


深く息を吸うな 一日中考え込むな
仕事に打ち込み 長いものに巻かれろ
小さな心の傷も 大きな不名誉も忘れろ くよくよ悩まず気楽に生きろ
ここはアメリカ 21世紀も目前
この国で生きるなら良心を捨て去れ

この国の人間は 財産で人を決める
肩肘を張り 歯を食いしばれ 流されたらそのままおぼれるだけ
21世紀は目前 きみはこの国の住人
アメリカはトワイライトゾーン
この国の人間は 財産で人を決める

ぼくは創造せず、自分をごまかしながら
感情を殺してうわべで生きる

あの頃は何が特別だったのか
冷めた世界で心が通じ合った
苦労よりも希望が大きかった
自分を偽ってなかった

エンジェル、そうか、ぼくは自分を偽っていなかった
みんな ぼくを偽善者と呼べ
回りに流されず 自分の夢を追いかけるんだ

偽りをやめたとき
きみはひとりじゃない
ぼくはひとりじゃない

ひとりじゃない


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