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100mmの攻防戦 (キッチンリフォームを考える その5)

2021-09-24 15:08:37 | おうち

我が家のキッチンは天井が低い。

配管スペースになっているせい。
これはもうどうしようもない
マンションの悲しい運命。
 
よって吊戸棚に関しては
各メーカー出している
下に引き下げて手が届きやすくなる装置は
引き下げるだけの高さがなくて使えない。
シンプルな開き戸にするしかない。
 
今と変わらない高さ600mmにして
各社に見積もってもらっていたのだが
TOTOとトクラスから
「ここは600mmにはできません」という回答がきた。
 
それは消防法のせい。
ガスコンロの左右各15cm範囲内は
800mmより上にしか物を置いちゃいけないのだ。
コンロの上にはレンジフードがあり、
その横からシンクの上までずっと戸棚をつけるつもり。
この戸棚の一部が15cm以内にかかるため
ここだけ高さを500mmにしなくてはいけないとのこと。
 
並んでついてるのに一部だけ短いなんて
格好悪いし
全部短い方に揃えるとなると
収納力が減ってしまう。
これは大きな問題だ。
 
慌てて他社の見積も見直した。
P,C,Ta社は普通に600mmで作られてる。
念の為確認もしたところ「問題ないです」
何故に違うのか???
 
まず自分で消防法を調べてみた。
すると不燃仕様になっている棚ならつけられるらしい。
あとガスコンロにSiセンサーがついていれば
高さは600mmまで緩和されるらしい。
 
TOTOの資料を見直す。
不燃になってるし、選んだコンロにはセンサーもついている。
何故だ???
 
最初に見積ってくれた担当者に
私の解釈が間違えてないか確認すると
合ってるという。
 
コンロはTOTO取扱品の中から選ぶなら
高さ600mmの棚にしてあげるよって回答だけど
じゃあ最初の「つけられない」って回答はなんなのさ?って感じ。
あ、ガスコンロの幅を間違えて計算してたからか?
 
あの担当者さん、
説明は詳しかったし
こちらの好みもすぐに把握してくれて
印象よかったんだけど
いざ図面を作ると
結構間違いが多くて頼りない感じ
 
結局TOTO取扱の中には
好みのコンロがないので別途手配にする。
そうすると棚は600mmで図面は作れないとのこと。
 
しかしこちらも譲れないので
直の交渉はやめて
施工業者を介してしれっと600mmにすることにした。
 
 
 
吊戸棚問題はまだあった。
戸棚にする部分の幅は1880mm
大抵どこのメーカーも既製品maxの900mmをまず入れて
750mmや459mmを入れて
残りを特注品としている。
 
今のキッチンの棚はmax750mm
 
 
図面を見た時はなんとも思わなかたのだが
上記の高さ問題で
棚を短くしなきゃならないとすると
一体どこまでくるのかと
実測をしてる時に気づいてしまった。
 
幅を広げると、その分扉も大きくなる。
開いた時に前に出てくるって事だ。
 
今の扉に段ボールで70mm足してみる。
いやこんな事しなくてもわかる。
今でも扉を開いたまま作業をすると
よく頭をぶつけるのだ。
naheより背の高いmichはほぼ100%ぶつかるそう。

危ない危ない。気づいてよかった。
このまま大きな扉にしていたら後悔するところだった。
慌てて見積もりも変更してもらい
結局何枚見積書を作ってもらったことか。

天井が低いとこんなに制約が出てくる。
ショールームは天井が高いし
今時のキッチンの流行はオープン型なので
吊戸棚などつける人は少なく展示物も少ない為
見落としがちになってしまうのだが
吊戸棚のプランニングは要注意だ。


 
 
 
 

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