めんどりと赤ワイン♪

ヨガ講師で1級建築士で主婦の日々を、ゆるく、たまにマニアックに書いてみよう。

 3日目 夜

2014-09-04 04:50:29 | 特別
もう夕方。ワインとタパスでゆっくりしたい。

でもまだ課題が残っている。カサ・ミラ。
きっと、もう開館時間終わっているよね?
徒歩7分。歩くのが一番街が分かる。
外装を修復中で足場が組んであり、
その建物がそれと分かるようビジュアルで仮囲いがしてある。
ここは遅くまで開いていて(20時)、あと40分位ですが「どうぞ」とのこと。

中に入った。




カサ・ミラはバトリョよりずっと大きいし個人住宅を含んだ集合住宅。
中庭が2つある。
その1つ。下から上を見る。


平面図をごく簡単に図式化するとブタの鼻。
グーグルアースで見ても分かる。
構造は鼻の外周と鼻の穴の外周で支えられているので
住戸間の壁はかなりの自由度があるらしい。
今でいうフレキシビリティーが高いこと。う~ん進んでいる。
ブタの鼻と鼻穴の外周は、採光、換気、も担当。

先ずエレベーターで屋上へ。19時半だがやっと夕方の光。

サグラダ・ファミリアが見える♡♡


修復中の建物外周の足場。



直線というものがないところへの足場、足場板だけで3倍必要そう。


割れガラス(グリーンのワインボトルとか?)の破片で笠ができている煙突。

逆光で撮ればきっともっとかわいさが表現できた筈。
素手でさわったら怪我をする。たぶん。
エコ、防犯、機能、形態の楽しさ・・いくつもの役を担うのがガウディー流。


それにしても、煙突がこんなに楽しいのは何だろう?
「通りから見えるシンボル」?
「陰の立役者を主役への配慮」?
「楽しいから」?


この屋上で夜のライヴがあるらしい。PAの準備中。

時間一杯、暮れなずむバルセロナをたんと楽しませていただいた。

最上階の展示も少し見る。これらは「ガウディー展」等日本で見ている。
たぶん。

構造的にはコローニァ・グエルと同じ。



カテナリ―・アーチ、きれい。



天井
まさに、波のつくる波紋。風のつくる風紋。


バルセロナの街の歩道にも使われている床タイル。



この夜も、一旦ホテルに帰りシャワーを浴びて、歩いてリセウへ。
やっと、タパス。ワイン、セルベッサ!
今夜のタパスは素揚げピーマン、トマトとピクルスとチーズのサラダ、ゴートチーズ
イワシにオイル焼き、薄いパンにトマトソースを乗せ焼いたもの、等など。
私は普段焼酎をいただくが、すっかり白ワイン党に。カタルーニアの白ワインがおいしい!

この近くにはグエル邸があるし、ボケーリア市場もあるし、レイヤール広場もある。

レイヤール広場へ





ここで食べても良かったな。とにかくたくさんの人。

ガウディー若かりし頃デザインの街灯。

レイヤール広場の夜が更けていく。

2014年8月8日金曜日
写真 カサバトリョ M=50枚 J=61枚  カサミラ J=34枚









3日目夕方

2014-09-01 02:48:46 | 特別
サン・パウ病院を出てカフェもしないままタクシーでカサ・バトリョへ。
バルセロナの代名詞のようになっているサグラダ・ファミリアとカサ・バトリョ。

たくさんの人が並び待つ中、ここもチケット予約がしてあったのでスルリと入れた。
18.5€+5€(fast pass)=23・5€(3300円)@1人 ちゃんと計算してみると結構高い。
が、丁寧な日本語ガイド付き。

入り口から階段を見る。


階段少し上がった所で入り口側を見る

段板サイドの立ち上がり。背骨突起か恐竜類の背中の突起のように見える。

段板突起の内側から


壁側


手すり

下から上がってきた手すりは枝分かれして
一方は向こうの壁まで行ってカウンター状になり

一方は階段灯に巻き付く。


シャンデリア。階段上の天井


ステンドグラス 色なし


こちらは照明器具


ステンドグラス







あとで詳しく話すが床に近いところに自然換気口が見える。
ここは2階のサロン

その天井


天井灯

天井の襞がまるで布のように見えるが、たぶんこれは照明効果だと思う。
実際はもっと渦は浅く柔らかい感じ。

宝石箱に住んでいるようなもの。

観光客達は熱心にオーディオガイドを聞ききながら丁寧に見ている。


サロン床近くの換気口


日本の無双窓と同じように開閉できるようになっている。
夏は部屋の下から涼しい空気を入れて上から暑い空気を外に出す。
ベンチレーション。細やか配慮満載。
今もちゃんと使っているし涼しい空気が入ってきていた。

窓上の換気口。

触りたくなる。夜、昼で、または夏冬で動かすのが心楽しい換気口。

フィックスのガラス窓横の換気用窓


中庭に面してある換気窓は扉型。


そこここに空気の出入り口が設えてある。
写真でよく見るここも

最上階アーチの腹の4つの横段は間接照明が入っているのかと思っていたが、
外気に通じていて、外の明るさと空気が入り込む装置でした。


建物全体の大きなベンチレーションはこの中庭部分。

上から下を見る。

下で吸い込んだ空気がこの中庭を吹き上がって行く時、
各部屋の空気は強く引き出される、煙突効果。


下から上を見る。

屋根はかかっているが、屋根に工夫があって、空気は循環出来るようになっている。
オーディオガイドに説明があった。

写真で見る通り、中庭全体通して見ると色が均一に見えるが、

中庭にグルっと張り巡らされた青いタイルは、
下階では


上階では



上には色が濃く、下に行くに従って淡い色になるようにデザインされている。


反射する光の調節を色の濃淡で行っている。
住む人とっては、目に入る光が柔らかくしかも心理的変化を楽しめる。


上の階の廊下を通って裏側の部屋へ



大福!?

ここから中間階、屋上デッキに出られる。



過密都市の中の建物。避難、居住性等を考えた建築協定なのだろう。






隣もその隣も。ぴったり揃っている。


一番奥のグリーンぽいのがイ・モンタネールの建物。ここだけ少し出っぱている。

とてもきれいなステンドグラス。。中から見たい!

隣りのお庭。

ガーデニングを楽しんでいる様子。

先ほどのカテナリーアーチを通り、一番上の階のベランダの覗き穴。

屋上の覗き穴共、通りから見える。

華奢でかわいらしい階段!もらいたい!




屋上。これがまた、見せ場とは!





暖炉や台所の煙突


道路から見上げた「竜の鱗」ファサード、のちょうど裏側




覗き穴


竜の鱗瓦