人間の、男性の、老人について思う。

2021-06-08 20:49:45 | Weblog

僕には祖父というものがいない・・・・生まれた時からいないので、

人間の、男性の、老人、というものに、ほとんど全くと言っていい程

触れる機会がないまま育った。

 

初めて男の老人に接したのは20代初めで、

その人は、働いていた会社の会長だった。

 

うわぁー、厄介だな、と思った。

オブラートに包まず言うが、

デリカシーはない、偉そうにする、優しくない、すぐ怒る、

そのわりに物忘れしたりするETC。

典型的な昭和のお爺さんだった。

でもまぁ、その会長さんは、根はいい人・・・・と思えたので

それなりに楽しく、有意義に一緒に働かせてもらった。

でも僕は、

この人はきっと特別なんだろうな、と当時は思っていた。

 

でも、そうではなかった。

後後になって気付くのだが。

世間にいる男性の老人ってほとんどがそんな人だった。

 

女性が歳を取る場合、その多くが「柔らかく枯れてゆく」ので穏やかで良い。

独断だが、老婦人は優しくてお洒落な人が多いと思う。

 

でも男性は、なかなか哀しい。

 

何故かと言うと、昔の社会と言うものが男性社会で、

ご老人も若かったころはチカラも強く、喧嘩も強く、記憶力も抜群で、

周囲の若者や女性や子供に対して、威張り散らしていたのだ。

だが歳をとって・・・チカラでは若いヤツに到底かなわないし、

それだけではなく、様々な能力が劣化する。

でもプライドだけは高いままなのだ。

 

だからちょっと失敗してそれをちょっとでも笑われたりしたら

猛烈に腹が立つ。

殴ってやろうか・・・とか思うのだが、自分が年老いているのは自覚している。

殴り返されたら負けるのは目に見えているのだ。

 

そんなことの繰り返しだから、ストレスがたまる、欲求不満になる。

 

そうしてさらに頑固になり、怒りっぽくなる。

という「負のスパイラル」に陥っている人が多いのかもしれない。

 

まだちょっと早いけど僕も少しだけ、

そういう人の気持ちが、他人事ではないような気がしてきた。

 

最近はわりに若い人たちと一緒に働いているのだが、

若いとやっぱり、パワーあるなぁ・・・・とか、時々思う。

 

僕の場合、無駄なプライドの持ち合わせがないので気分は楽ちんなのだけれど。

 

それはともかく。

 

無謀な行為とか、奇抜な髪形とか、既成概念の破壊とか。

若さゆえの暴走・・・・・とか。

 

そーゆーのは、破滅さえしなければ、やれる時期に、

やれるだけやればいーのだ、と思っている。

 

 

僕はもう、そういう時期は過ぎたんだ・・・・と思うと

心からホッとする。

 

 

 

 

 

 

写真は僕のオートバイ。

 

本文と関係ないようで、実はあるのだ。

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