コントラディクション

2009-09-30 10:08:12 | Weblog


千分の九百二十五の純度の天使、

ブロック塀の上で迷い続ける猫、

すべてのゴージャスな夜明けのためのウイスキー。

時間はある一点に集中して、また拡散する。

光の粒子ひとつぶひとつぶの行方を案じるのは、

変幻自在の宝石である君。

暗闇の向こうに何があるかってことについては、

もう考えることにすら飽き飽きしてしまった。

今や夜の領域は拡大し、

どこまで行ったところで何が変わる訳もない。

君に似た奴なんか、俺はまだ見たことがないんだ・・

でもそれは当然過ぎるほど当然だ。

だってブラック・ライダーのガソリンは

光り輝く天上の果実でしか作り得ないし、

僕等の骨ときたら

クローム・メッキされたタイタニウム合金製だ。

でもだからって言って

どんなことにも、何の意味もない。

あるのは壮大な偶然と、

膨大な時間の蓄積だけ。

俺はもう、何かに憧れることすら止めたんだ。

・・それでどうなることもないんだがね。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ファッションの季節 | トップ | 何のために僕は祈ろう? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事