衝突ばかりを繰り返す、
今日も世界は薄曇り。
今は五月。
人間ってしかし、どんなことにでも慣れていってしまう。
それでいい、とは思わないんだけど、
何だかろくでもない状況が
当然のようになってきている気がしてしまう。
「非日常」が日常に侵入してきて、
今まで見慣れた日常を変えてしまう。
それでも日常は「違う顔をした日常」になるだけで、
あの懐かしい退屈や、
時間がゆっくりと進むような錯覚は
二度と戻っては来なかった。
かと言って僕は
「世界」に対して屈服などしたつもりはない。
今は時機を見るために
「死んだふり」をしているだけなのだ。
でもそんなことをしているうちに
地上の様相は変貌を遂げてしまい、
もうあのノー天気でおバカな世界は、ない。
今見えるのは、黒雲と灰色雲が混じり合って、
またろくでもない色が発光する空。
時間の向こうに恐ろしげな噂が飛び交う今日。
「正しいこと」と「間違ったこと」が
あいまいな価値基準のなかでごちゃ混ぜになってしまい、
判別不能、分離不可能になってしまった。
前途は多難である。
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