さて昨日の3月17日、ピーターさんの「ウイークエンド・サンシャイン」が終わって、
引き続き、トラックでラジオを聴いていた。
次は、ゴンチチの番組で、これも忍耐強く聴いていたら時々、すごくいいのがかかるのだ。
昨日はけっこうアタリで、
「パンチブラザーズ」をやってる天才マンドリン奏者のクリス・シーリーが最近、
ベース奏者の人と二人で出したアルバムの曲がかかった。相変わらず超絶で素晴らしい。
ゴンチチの番組の昨日のテーマは「弦の音楽」だそうだ。
さてクリス・シーリーのちょっと後・・・・曲紹介もなく、
緊張感のあるアコギの、秀逸で奇妙な(変則チューニングだからね)、ギターを叩いたような強いタッチの和音。
それに癖のあるフレットレス・ベースの音が絡みつく。
イントロクイズ的に、・・・あ、ジョニ・ミッチェルだ!と思った。
ジョニがジャコ・パストリアスと作った名盤「ミンガス」からの一曲だった。
ほとんど難解ギリギリの、禅問答のような楽曲。かっこよすぎ。
ジョニ・ミッチェルって意外と、よく・・・っていうか 時々、ラジオでかかる。
ラジオに、よく似合う。
そして昨日その後、トラックで走ったルートは例の奈良の、友達のお墓の横を通る道だった。
お墓を遠景のように眺めながら運転していた。墓石が見えるのは一瞬なんだけどね。
ラジオは相変わらずゴンチチの番組で、
誰か知らない人がやっている、ジョージハリスンのカヴァー曲の紹介をしている。
そのとき、ふっと
佐治と二人でこのお墓、何度も来たよな・・・・と思い出して、佐治の顔を思い浮かべた瞬間に、
ラジオでゴンザレス三上が「インドの發弦楽器、シタール」と言った。
まったくシンクロした時間。ちょっとびっくりしたな。
・・・佐治は晩年、シタールの音色をすごく気に入っていて、
佐治と一緒にやった最後のライヴではALTZにシタール弾くように強く要望していて
(それは実現して彼はニコニコしていた)、
何かそれがけっこう印象に残っていたから、
昨日の出来事は意味ありげなシンクロに思えたんだよ。
突然佐治が現れて「シタール」って言ったみたいだった。
当分、その余韻に浸りながら運転した。
その後もう、ラジオのスイッチは消してしまった。
心動かすような出来事の連続ってけっこう、体力(精神力か?)使い果たすよね。