Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

M先生の思い出

2019年06月20日 07時51分06秒 | 日記


「座の会」という絵画のグループに所属している。


今年は8回目、そして座の会では初めての追悼展示をすることになった。

M先生(チラシが公開されるまではイニシャルで)
第1回からご一緒させていただいた、明るくて大好きでした。
私は、大学の先生や日本画科を出た人達と一緒の展示は初めてだったので、
ドキドキする中、M先生はいつもニコニコ余裕でオアシスのような存在でした。
毎年暑い中、先生と一緒にビールを呑むのが楽しみだった。

その後何年かして闘病に入り、
血のような赤い絵具を使うようになり
画家として徹底して命を燃やした、その姿を私たちにしっかりと見せて
先にいってしまった。
私の展覧会には必ず来て下さって、
会えないときでも芳名帳に名前を残して下さった。

そんなご縁で
現在M先生の遺作整理のチームに加わっている。





どのように遺作を整理し、保管していくのか
これは貴重な体験である。
M先生の画室は広々として天井が高く、自然光が明るく差し込む。
片側の壁の棚にはガラス瓶に入った岩絵の具が400色ちかく、
カラーチャートのように美しく並んでいた。

この岩絵の具が日本画家の象徴、
先生の肉体だ。

遺作整理はまだ続くけれど
M先生の使用していた道具を形見分けにいただいた。
昨日その平筆を使ってみた。
ドキドキ
私もできる限り、いただいたこの命を燃やしていきたいと思います。
今年も先生とともに参加いたします。

第8回座の会展
7月13日~24日 O美術館
詳細は後日お知らせ致します。



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