【先人が残した歴史的水利施設】
中川郡池田町千代田にある千代田頭首工(通称千代田堰堤)の規模は堤長169.60m、高さ6.48m、堤幅52.60m。
大正15年 千代田土功組合が十勝川に水田かんがい用の取水施設を設置。昭和7年~10年、治水床止付帯道営土地改良事業で現在の千代田頭首工を整備。昭和50年、昭和56年、道営災害復旧工事により改修。取水は左岸から行っている。
また、千代田頭首工は水田かんがい用水の取水施設として活用されているほか、十勝川における「鮭の捕獲場」として知られており、池田町の観光名所として多くの観光客が訪れている。なお、鮭の捕獲は、自然産卵を確保するため、堰に魚道を造り、自然遡上できるように工夫されている。千代田頭首工は、大正15年に完成後、度々起こる水害に対応するため、昭和7年~10年に、農業用水の取水と十勝川の河床低下防止の2つの目的を持つ千代田堰堤として築造した。このため、千代田頭首工は、千代田堰堤と呼ばれており、「十勝川治水開闘期の施設として歴史を伝える大規模固定堰」として、平成16年度に土木学会奨励土木遺産に認定された。