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01/13 リカステ

2014年01月13日 | 豆知識

「リカステ」は、ラン科植物の一つ。大きな偽球茎に大きな葉をつけ、多くはシュランに似た大きな花をっける。

『概説』

「リカステ」は、大きな偽球茎の先端に幅広い大きな花をっける。つけるランで、花は三角に整った形のものが多い。側花弁が慈柱に寄り添い、唇弁も基部は慈柱に平行し、先端が前に広がるものが多く、見た目でシュンランを思わせる、落葉性の種では葉が落ちた偽球茎に花をつける。

観賞価値の高い洋ランとして知られるものも多い。学名はトロイの最後の王プリアモスの娘で美人だったLycasteに由来する。南米高地に産するものが多く、そのようなものは夏の暑さ弱いクールタイプといわれる。

『特徴』

多年生草本で、着生種と岩の上に出るもの、地上種がある。偽球茎は大きく発達し、扁平な卵形で互いに接して生じる。葉は広披針形で幅広く、縦皺が多数有り、偽球茎の先端から2-4枚生じる。落葉性の種が多く、それらでは偽球茎が肥大した後に葉が枯れ、次に新芽が出る前に花が出る。なお、葉の落ちた後の偽球茎の先端部には棘が残り、怪我することがあるので切っておくように園芸書には書かれている。

花茎は偽球茎の基部から数本、あるいは多数出て、多くは立ち上がるが、ごく一部に垂れ下がるものがある。花は花茎の先端に一つつく。花は大きくて肉厚、色は桃色、黄色、緑色など様々。萼片三枚はほぼ同大でやや細長く、三方向に出るか側萼片はやや水平に伸びる。側花弁も細長い形で、前に突き出る慈柱を覆うように寄り添い、往々に先端が反る、唇弁の基部は慈柱の下に並び、その両側面は上に曲がって慈柱の下に回廊を造る。先端は反り返ってやや広がる。

メキシコからボリビアに分布する。高地に産するものが多い。分類は約35種が知られる。

『利用』

花が美しい洋ランとして栽培される。ただし、高地産のものは夏の暑さに弱いクールタイプであり、日本中部以南の平地では夏越しに困難がある。また、葉が大柄なので扱いに難がある。

「リカステ・スキンネリ」は白から桃紫の大輪花であるうえ、萼片三枚がほぼ正三角形に整った名花で、三菱ランと呼ばれたこともある。

「リカステ・アロマティカ」は小型の黄色い花を多数つけ、また、この種では珍しく芳香が強い。その香りは香辛料的で、ニッキに似ている。

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