インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

ハリウッド丸写しのインド映画

2009-05-29 02:14:29 | ラッパー子息・音楽ほか芸能
ボンベイ(ムンバイ)を本拠地とするヒンディ映画界は、ハリウッドを
もじってボリウッドと称される。ロマンス、アクション、コメディ、
ミュージカルがいっしょくたになった異色の娯楽超大作は、数々の香辛
料がミックスされたカレー粉、マサラになぞらえ、マサラムービーとの
異名をとるほど。
外国人旅行者にも人気の高いインド映画だが、ハリウッドからのパクリ
も多く、ひんしゅくを買っている。何せ南インドの映画界も含めると、
年間千本を越す映画王国だけに、ネタが行き詰ってしまうのである。
北のヒンディ映画界は、南からのパクリも多い。

                   

以前、衛星放送でハリウッド映画を観た時、どうも前に鑑賞したような
気がして、記憶を懸命にたどると、筋やシーンがいつか観たヒンディ映
画にそっくりなのだった。セリフが現地語に変わっただけで、全編丸写
しなんである。心底驚いた。絵割りまでいっしょ。ここまでびったし同
じシーンだと、さすがに観る方も唖然としてしまう。恥を知れ恥を、常
識はないのかと、全面コピーして平然としているインド人製作者が情け
なくなる。
コピーされるのはえてして、サスペンスやアクション物が多いようだ。

                                                           
結局、インド映画の独創性といったら、作中歌って踊ってのミュージカ
ルシーンが5-6場面あるくらいのものか。
最近は、ごく少数だがミュージカルシーンのないアートムービーも増え
てきているが、大勢はマサラムービー。
娯楽のつもりで観ている映画でシビアな現実を突きつけられてはたまら
ないというのが大方の庶民の本音で、マサラ映画の方が文句なしに楽し
めるからだ。

       

これまでハリウッド界では、所詮南アジアのローカル映画と大目に見てき
たわけだが、近年ボリウッド界の海外進出はめざましく、アラブ世界の
みならず、英国でも大人気。観客の大多数は在外インド人だが、現地民
にも人気とか。
そこで、ワーナーブラザーズではインド市場に本格進出するのを機に、
規制強化、厳しく取り締まる方針に変えたらしい。

                    

インドはミュージック、映画、書籍と海賊版が横行しており、著作権な
どあってなきがごとし、一筋縄ではいかないだろうが、ボリウッドもこ
れまでのように無料で拝借というわけにはいかなくなるかもしれない。

少し独自性をもったシナリオライターの登場が何より待ち望まれる。

         

<巻頭写真キャプション>
ボリウッドのトップベテラン男優、アミール・カーン監督・主演の作品
「ターレ・ザミーン・パル」も、ハリウッドのパクリという。自閉症児
との心温まる交流を描いた同映画は、インドでは大ヒットしたのだが。                                     

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