泣きたい気持ち

富士山の見える町に行った。
海や港も見えた。
電車に乗っていたら、線路脇にススキやセイタカアワダチソウが風に揺れていた。
温暖な地域だが、海風はもう秋の風、ひんやりしている。

友人とカフェで会って、話していたら何だか泣きたくなった。
もし、周りに人がいなかったら、涙が出てきたかもしれない。
自分の今の状況を話していたら、みじめで、情けなくて泣きたくなった。

友人が、「でも、こうして話をすればいいじゃない。」と、元気付けてくれた。
その温かい言葉によけいに、辛くなってきた。

自分の努力で脱することのできる状況と、蟻地獄のように脱出できない状況がある。
この年になって、今の状況をどう変えるかなどというエネルギーはもうない。
何が幸せ？
きっと、この状況は死ぬまで、変更することはできない。
ただ、ふれずに、生活すること。