海岸での散策を終えて、家にやってきた。
とても立派なお屋敷にまずびっくり。
こちらの家は海好きということで、室内は船室のように感じられる内装になっていた。
廊下にはロープがあったり、部屋のドアの入り口の窓が船室のようだったりした。
荷物を下ろして、一息ついて、夕食の時間は21時を過ぎていた。
簡単なものかと思いきや、やはりアペリティフから用意されている。
もしかしたら、この時間なので、これだけかも?とも思ったが、なんのなんの。
「さあ、テーブルへ」という声。
私は数々の家庭で食事を頂いてきて、この後も2019年の12月まで何度もその機会があったが、ここでの夕食が私には、忘れらないくらい素晴らしかった。
素人の域を超えていると言っても過言ではないだろう。
私の好みももちろんあり、その好みにピッタリ合ったものが次々出された。
まずは、サンジャック(ホタテの貝柱)、そしてメインはやっぱり鴨(マグレドカナル)、付け合わせのリンゴと言い、本当に好みのものばかりだ。
極めつけはデザートの「イルフロッタン」。これはラム酒がきっと入っていた。
レストランでも色々食べたが、ここのイルフロッタンを超えるものはおそらくない。
マドレーヌにもラム酒を入れるくらい好きな私は、お代わりをお願いしたほどだった。
余談だが、ラム酒入りマドレーヌは、子供のころ、母が作ってくれた味だというと、フランス人は、マルセルプルーストの「失われた時を求めて」の話をする。(ちなみに私は、ティラミスにもラム酒を少し入れるのが好きである)
そして、忘れてはならないのは、このフランソワーズは生け花の心得があり、草月流を習っているということで、たくさんの花が立派に生けられていた。
またポーセリンというのか?詳しくはないが、お皿や花瓶などの絵付けもすべてフランソワーズの手によるものというから、「マニフィーク!!」(素晴らしいの連発だった)
そんな芸術家の一面もあり、また現役時代は公認会計士だったというフランソワーズには、ただただ敬服だ。
ガンツジュニア(ティエリ)とローランスの結婚式の写真が飾られていた。見覚えのある写真だ。「この日は風が強くてね」
そうだ!!風が強かったから参列の女性たちが帽子を押さえていたのが印象に残っていたのだ。
初めて会ったのに、ボルドー観光から帰宅後これだけのおもてなしをしてもらえるとは、思ってもみないことで、本当に感謝してもしきれない。
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