misty green and blue

Life is like an onion...

感動。

2019-03-10 | fashion


柔らかくて平らな、鍔や縁のないウールフェルト製の円形帽子、ベレー帽
ほぼ体の一部と化すほど、欠くべからざるファッション・アイテムだ

とりわけベレー帽+タートルネックセーター+スキニーパンツ(あるいは、ショートパンツ)+ショートブーツの組み合わせは、年中そうしていたいと思う程、大のお気に入りスタイルだ


暑い夏の日の装い―
毎年私は何を着ているのか、ふと思い出せなくなることがある
トップスをカットソーやTシャツのみで済ますことは、まずない
何らかの重ね着を施しているはずなのだが、あまり印象に残っていない
つまり、私にとって夏はつまらない季節なのだ
ファッションを思う存分、楽しめないからだ

基本、重ね着が好きだ
重ね着の魅力は、重ねて着ても着なくても様になる着方ができることにある
例えば、トップスがタートルネックセーターである場合、タートルネックセーター+ベスト、タートルネックセーター+ベスト+ジャケット、いずれも文句なしなコーデとなるよう工夫することに、お洒落の醍醐味がある
仕上げは勿論、ベレー帽


待てよ、ベストの代わりに大判スカーフを羽織るのも悪くない

半月前のことだ
目から鱗の大判スカーフと出会った

装飾用として頭を覆ったり首に巻いたりして使う、綿・麻・絹・ポリエステル・ウールなどの素材でできた正方形の薄手の布、スカーフ
正直、あまり関心はなかった

数年前になるだろうか、ハマった時期もあった
冷房対策とお洒落を兼ね備えた、仕事着の定番スタイルだった
私のことである、単に首に巻いていた訳ではない
黒のストラップ付長形スカーフをリボン結びにした後、その部分を背中に回して着用していた

そうだ、件のスカーフの粋なデザイン性に惹かれて、スカーフに興味を持ったのだった
DIESELのスカーフだった

ところが、お洒落着として着用したいと思うスカーフとはなかなか出会えなかった
Damien HirstとコラボしたAlexander McQueenのスカルスカーフ誕生10周年記念のスカーフとの出会いも衝撃的ではあったが、生憎着用の機会がない
絵画のように額縁に入れて飾った方が合うような気がするからかもしれない

そんな私をして着用に駆られたのが、discord yohji yamamotoのスカーフだった
黒地にブルーの水玉が其処彼処にさり気なく施された、背の高さを超えるほどの長さがある大判の長形スカーフ

理屈抜きにカッコイイと思った
その存在感は、アクセサリーの域を超えていた
これは、最早衣服の範疇であると思った

2017SSのその商品を勧められたのは、冷やかしで訪れた昨年の晩秋だったと思う
確かにカッコイイと思ったものの、衝撃の方が大きく、頭が付いていかなかった

再び訪れる気になったのは、その時親切に応対してくれたスタッフ Aさんからの手書きの案内葉書だった
新作の紹介と共に記されていたのが、例のスカーフのことだった
何よりも嬉しかったのは、試着した私のことを覚えていてくれた、その事実だった

2017SS
2年前の商品だった
セールとは一切無関係だと言う
その‘誇り’にむしろ畏敬の念を抱いた

売れずに残っていたのは、もしかして私のため....?
そう感ぜずにはいられない程、その感触、その手応えは確かだった
不思議と違和感はなかった



‘お気に入り’との出会いは、いつも衝撃的かつ感動的だ


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