misty green and blue

Life is like an onion...

追慕。

2019-05-06 | something


平成31年4月30日の天皇陛下譲位に伴い、皇太子さま即位により改元される5月1日が「即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律」に基づき1回限りの「休日」となったため、「その前日及び翌日が“国民の祝日”である日は休日とする」との祝日法に基づき今年はかつてない10連休となった

一生に一度あるかないかの10連休、私にはある考えがあった
天気予報と睨めっこしつつ、雨の降る可能性が高い日は自宅で寛ぎ、雨の降る可能性が低くほぼ晴れる場合はお出かけの日と決めた

それには訳がある
清水の舞台から飛び降りるつもりで購入したYELET CORSET JACKETの着こなしを見て欲しかったからだ
何故ならこのジャケットは日本のスタッフのほとんどが画像を通じてしか知らない一品だからだ
日本では2着しか存在しない、希少価値の高いコレクション・ジャケットなのだ

お目当ては、青山・新宿・銀座 ― 生憎銀座へは他の用事が優先されたためお披露目は叶っていないが、ほぼ予定通りだった
スタッフ皆さんの勿体ないまでの賛辞に恐縮しつつ、踊り出したいほどの歓喜を覚えた
同時に個々人の抑え難き‘マックイーン愛’に触れ、改めて深い感動を味わった
正しく至福のひとときだった


去る2月21日、チリの首都サンティアゴを拠点に独創的な活動を続ける建築家、Smiljan Radićとコラボした国内初の新コンセプトストアを新宿タカシマヤにオープンしたクリエイティブ ディレクターのSarah Burton
オークやウォールナットなどの木材を用いて微妙なニュアンスを表現した内装、店内中央に配置されたガラス張りの木製の円柱は、雄大なる自然の息吹を感じさせ、その幻想的な空間は確かに心地良かった

しかしながら、素直に喜べないのだ
リーがこだわったロゴの変更 ― Qの中のcが表に出されてしまったからだ
彼のDNAを継ぐつもりなら、正直変えて欲しくなかった....

彼女曰く、“類稀なる才能の持ち主・リーを心から尊敬し”、“彼のスピリットを引き継”いで、“さらに進化させながらより多くの人にこのブランドの存在価値を広めてい”くために、今も“リーがいた頃とまったく変わらない方法で服作りをしている”、何故ならAlexander McQueenは、彼女“自身の一部”だから、と ―

私は彼女のこの言葉を信じたい
とはいえ、やや複雑な心境であることも確かだ
old bond street, Londonの旗艦店に続く新コンセプトストアの展開が、もしも数多のオファーを退き、Alexander McQueenに残ったことの決意表明だとするなら、尚更だ

圧巻のビスポークのウォールパネル、美麗な大理石の階段とディスプレイキャビネット、天井から吊るされた日本のアーティストの手による伝統的なシャンデリアアートピースなど、まるで美術館を彷彿させるような独自性のある店舗・青山の旗艦店もゆくゆくは改装されてしまうのだと思うと心寂しい

ロンドンの旗艦店3階には、リーのアーカイブが展示されていると言う
ならば、私の心配は杞憂に過ぎないのかもしれない
そうであって欲しいと心から願う



映画に感動して6回観たと語る20代の若者がいるそうだ
彼の人生にリーの並々ならぬ情熱が感銘を与えたのだとしたら、私も嬉しい

ふと店内に流れたMichael NymanのTime Lapse
リーの哀しい末路を予感させる、哀切の旋律にしばし胸が熱くなった....

McQueen:Time Lapse / Michael Nyman
 

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