北朝鮮 建国70周年で3年ぶり「大赦」=内部結束狙う
2018/07/16 09:50
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は16日、北朝鮮が9月の建国70周年を前に大赦(赦免)を実施すると報じた。
昨年の北朝鮮建国記念日を前に行われた舞踏会=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
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同通信はこの日、「共和国創建70年を迎え、祖国と人民の前に罪を犯して有罪判決を受けた者に8月1日から大赦を実施する」と明らかにした。
また「内閣と該当機関は大赦で釈放された人々が定着し、働いて生活できるよう実務的対策を立てる」としながら、これに関する最高人民会議(国会に相当)常任委員会の政令が12日に発表されたと伝えた。
北朝鮮が大赦を行うのは、2015年に光復(日本による植民地支配からの解放)と朝鮮労働党創建70周年を記念して行われて以来3年ぶり。
このほか、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の就任当初の12年にも、故金日成(キム・イルソン)主席の生誕100年(4月15日)と故金正日(キム・ジョンイル)総書記の生誕70年(2月16日)に合わせて大赦が行われた。
北朝鮮は、金正日政権時代の05年にも光復と党創建60周年を機に大赦を行っている。
北朝鮮当局は、建国70周年を前に赦免を行うことで社会的結束を強化し、朝米(米朝)首脳会談以後の急変する統治環境の中で金正恩委員長の「愛民主義」を強調することにより、住民の忠誠心を高めようとしていると分析される。