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三つの「足がかり」――(1)「党員拡大・入党の働きかけの日常化」(2)「双方向・循環型の活動の新たな開拓」(3)「世代的継承のとりくみの意識化」をつくってきた。このことを大いに確信にしたいと思います。

2024-02-08 | しんぶん赤旗を読んでください。

全国都道府県委員長会議

田村委員長の問題提起

 日本共産党が6日開いた全国都道府県委員長会議での、田村智子委員長の問題提起は次の通りです。


写真

(写真)問題提起する田村智子委員長=6日、党本部

 幹部会を代表して問題提起を行います。

 都道府県委員長会議の目的は、大会決定の徹底と実践で、2月から前進・飛躍をつくるための議論と意思統一にあります。各県の前向きな経験だけでなく、苦労している点、解決が求められている点も率直に出し合って、一緒に解決方向を探求する会議としたいと思います。

1、「大運動」の結果―確信にすべき点と課題について

 1月の党勢拡大の結果は、党員拡大では、入党の働きかけは3358人、入党申し込みは448人。この結果、「大運動」全体では、4万4484人に入党を働きかけ、4405人の入党申し込みとなりましたが、現勢で前進する月をつくることができませんでした。

 読者拡大では、1月、日刊紙で1605人減、日曜版5381人減、電子版で94人増となりました。この結果、11月、12月と日刊紙・日曜版・電子版とも前進しましたが、1月に「大運動」の前進を失う結果となりました。

 「大運動」の結果は、前進に転ずるに至りませんでしたが、大会報告で述べた前進への三つの「足がかり」――(1)「党員拡大・入党の働きかけの日常化」(2)「双方向・循環型の活動の新たな開拓」(3)「世代的継承のとりくみの意識化」をつくってきた。このことを大いに確信にしたいと思います。この三つの「足がかり」は全都道府県が苦労しながら奮闘の中でつかんだものであって、今後のとりくみに大いに生かしていくことを、まず呼びかけたいと思います。

 同時に、全国の大奮闘があっても、党員現勢で前進に転じることができていない、読者も持続的な前進に至っていないことを直視しなければなりません。とくに「党員拡大・入党の働きかけの日常化」の努力は前進したけれども、なお党員現勢の前進に届いておらず、このことが根本的には読者拡大の制約にもなっています。ここを2月から何としても打開したい。

 打開のカギは、大会報告でも述べた全支部・全党員運動にしていくことです。ここが「最大の課題」と報告でも強調しました。どうやってこの運動をつくるのか、中央と都道府県・地区委員会がともに探求していきたいと思いますが、そのための巨大な力を、党大会という形で私たちは得ている。これは大きな確信ではないでしょうか。党大会後の1月の活動でも、「党建設の歴史的教訓と大局的展望」の解明など、党大会が議論や活動に変化をもたらしています。党大会を大いに生かして、2月から前進に転ずる活動にしていくことを呼びかけます。

2、党大会決定の徹底、党勢拡大、世代的継承の3課題をやりぬく2月、3月に

 2月、3月を、党大会決定の徹底、党勢拡大と世代的継承で、次の三つのことをやりぬく月にすることを提案します。

(1) 2月中に党大会決定の討議・具体化を全支部で開始し、3月中に読了でまず5割突破をはかる。

(2) 第28回大会現勢回復・突破の2年間の目標を決め、読者拡大で前進に転じる手だてをとりつつ、根幹の党員拡大に特別の力を注ぎ、2月から必ず現勢で前進に転じる。

(3) 世代的継承で「党勢倍加」にむけた2年間の目標を決め、2月からこの目標にふさわしい変化をつくる。

 これらを、2月~3月、大半の県・地区で行われる都道府県・地区党会議を結節点にやりとげることを呼びかけます。

 第一の課題について、大会報告では、「全支部・全党員を結集する党に成長してこそ国民多数を結集できる」「政治的・思想的に強い党へ」と訴えて、決定の読了が3割、4割という状況の抜本的打開を呼びかけました。この実践として、従来の水準を超える5割突破、これを必ずはかりたいと考えています。

 第二の課題について、県・地区党会議では、「総合計画」を提案し、党勢拡大と世代的継承の2年間の目標、および「5カ年計画」を決めることになります。この長期目標とともに2月から前進するためには、2月目標、3月目標を必ず決め、毎月やり遂げることが絶対不可欠となります。党員現勢で前進に転じるには、全国で少なくとも1万人以上に働きかけ、1千人以上の入党者を迎える必要があります。これは1月のとりくみの約3倍~4倍のとりくみが必要となる。こういう目標を提起しているわけです。ぜひここを本当に議論して突破するんだという構えをつくっていきたい。

 第三の課題について、青年・学生、労働者、真ん中世代で10万の党をつくるという「5カ年計画」は、党員拡大の6割~7割をこの世代で迎えようということになります。2月、3月からそういう水準での世代的継承のとりくみの変化をつくろうということです。

 大会決定の全面実践のなかでも、最大の課題は党づくりです。いずれの課題もやりきるのは並大抵の奮闘ではできません。この2月に1万人以上に働きかけ、1千人以上の入党者を迎える。これをどうやろうかと考えても、並大抵ではないとみなさんも受け止めておられると思います。しかし幹部会として、こういう提起がどうしても必要だと議論いたしました。ぜひこの会議でも率直な議論をして、互いに腹を固めたいと思います。

3課題をやりぬく客観的情勢は熟している

 3課題をやりぬく客観的情勢は熟しています。大会決定では、「自民党政治の全体が末期的な状況におちいっている」ことを明らかにし、日本の前途を切りひらくカギが、自民党政治を終わらせる国民的大運動と、日本共産党の総選挙での躍進だと示しました。このことが通常国会での論戦でいよいよ明瞭となっています。

 能登半島地震では、被災者への支援は足りないことだらけなのに、岸田首相は「やっている」という答弁に終始しました。政治資金パーティーをめぐる裏金事件では、自民党の組織的犯罪という反省もなく、金権腐敗の根本にある企業・団体献金の禁止に背を向けています。経済では、税制でも賃上げでも破綻した政策にしがみついていることがあきらかとなりました。そして安保・外交では、自主独立を貫くASEANの中心性を評価し、AOIP(ASEANインド太平洋構想)を支持するといいながら、大軍拡を進めるという矛盾が露呈をしました。まさに自民党政治全体が、行き詰まり、破綻している。このことはあきらかです。

 行き詰まりを打開する日本共産党の出番の情勢です。金権腐敗一掃の提案も、「経済再生プラン」「外交ビジョン」も、論戦で希望の政策としてさらに力を発揮しています。とくに大軍拡の問題を、ASEANの中心性という角度から論戦をしたのは、衆参の代表質問が初めてであり、国際情勢を前向きに打開する方向を示すものとなりました。

 大会決定の読了・討議で、情勢を大局的にとらえることは、党員の要求であり、党員の力を大きく引き出すことになります。また、政治を変えたいという願いにこたえる活動が、入党の働きかけになります。情勢を大局的にとらえることと一体に、2月、3月、三つの課題をやり遂げることを呼びかけます。

3、党大会決定の討議、読了をどう運動化するか

 党大会決定の討議、届け・読了をどう運動化するか。徹底の初動で生まれている変化や課題を討論で出し合って、どういうイニシアチブをとっていくか議論したいと思います。

党大会の全体をつかむため、 4文献を割り引かずに徹底する

 徹底では、四つの文献の全体を割り引かずに討議・読了を進めることが重要です。

 今回の党大会決定は、非常に内容の充実したまさに歴史的決定であり、綱領路線をふまえ、それを発展させた社会科学の文献です。そして、全党の英知と実践を結集してつくりあげた集団的認識の到達でもあります。だから「割り引かず」に、その内容の全体をつかむことが必要となっています。

 あいさつ、中央委員会報告、結語と解明が深まり、大会決議は、あいさつと報告によって深められた点を補強して、決議案からさらに充実したものとなりました。この全体を読んでこそ政治的・理論的に豊かに発展した党の到達点をしっかりつかめます。

 また、元党員の除名処分についての山下副委員長の報告、討論の結語や閉会あいさつで、この問題に決着をつけたこと、党大会で民主集中制の真価が発揮されたことを確信にすることも大切です。

 読了、討議の推進力となるのは、党大会の全体を、感動をもってつかんでいる代議員・評議員であり、党大会決定をすでに読了している党員のみなさんです。代議員・評議員を中心に、読了した党員が、自分の確信や感動を語る運動、「私の党大会――大会決定を語る運動」を呼びかけます。すでに代議員がこの役割を果たし始めています。この経験を全党の運動にして、党大会の巨大な力を党のすみずみに行き渡らせる運動として、読了・討議を進めようではありませんか。

従来のわくを超えた特別の努力を

 これまでの3~4割という水準を超え、読了で5割突破、全支部での討議を本気でやりぬくには、従来のわくを超えた特別の努力、とくに機関のイニシアチブが不可欠となります。

 まず「全党員に決定を届け切る」「全支部で討議を開始する」――これは機関の責任で掛け値なしにやりきることを今日固く決意しあいたいと思います。全党員への届けは、各組織の実態把握、一人一人の党員の状況を機関がつかむことにもなります。そして、全支部討議は、困難な支部への援助なしには不可能です。どちらも機関のイニシアチブなしには進みません。

 そのうえで、読了をどう進めるか。割り切って時間をとって読了しようと、正面から呼びかけることが大切だと考えます。音源データを活用した読了会、また4文献全体を重視しつつ、解明の中心点である大会あいさつからまず読んでもらい、決議、報告、結語に進んでいくなど、状況にそくした工夫も行いましょう。

 常任幹部会の議論では、読了で77・8%に到達した第11回大会の時の努力――読了が困難な党員一人一人への援助、読了した党員の「学ぶ楽しさを初めて知った」という感想を「赤旗」にのせて運動を進めたことなどが紹介されました。一人一人への援助をどうするか、こうした経験にも学びたいと思います。

 中央としても、大会決定の理解を深める援助、「赤旗」での読了・討議のキャンペーンを工夫するなどしていきますので、要望があればぜひ出してください。

4、党勢拡大・世代的継承でどう前進に転じるか

 2月から党員拡大を根幹とする党勢拡大、世代的継承で前進の軌道にのせる――そのカギは、全支部運動にできるかどうかにあります。「大運動」でも入党の働きかけを行った支部は47・4%、入党者を迎えた支部は17・2%、読者拡大成果支部は61・9%にとどまりました。ここをどう打開して、1万人以上に働きかけ、1千人以上の入党者を迎えるという活動に道を開くのかということです。

「党建設の歴史的教訓と大局的展望」――結語をふまえた3点を「実践の指針」に

 大会後の3週間足らずの活動のなかでも、「党建設の歴史的教訓と大局的展望」を生かしていくことが、最大の力となるという確信が生まれています。

 この点で、「党建設の歴史的教訓と大局的展望」を、2月から党員拡大で前進に転じる「実践の指針」にしていくことが重要ではないでしょうか。1月24日の書記局の「訴え」は、この立場で結語の「党建設の歴史的教訓と大局的展望について」の部分を端的にまとめて強調しました。

 (1)客観的要因だけでなく主体的要因を深くつかんでこそ党建設の本格的な構えがつくられる、(2)党員拡大・入党の働きかけをいついかなるときでも継続し、日常化していく、(3)2年後をめざす前大会時回復の目標、5年後の2028年末をめざす目標、とりわけ青年・学生、労働者、30代~50代の世代の党勢の倍加が、「空白の期間」がもたらした困難を根本から打開する歴史的事業となる――これらを2月から前進するための「実践の指針」として、この会議でも議論をしたいと思います。

 岩手県委員会では、1月11人の入党者を迎え、日刊紙、日曜版とも前進しました。書記局の「訴え」をふまえた県常任委員会で、結語の解明について、「この問題は必ず議論が盛り上がるが、『解釈』の議論で終わってはダメだ。実践の指針として受け止め、実際に足を踏み出す立場が重要だ」、こういう議論をしたといいます。そしてこれが常任委員会の一致した力になり、あきらめずにがんばった土台になっているということです。

 また90年代に入党した党員の方から、「責任を感じる」という声が出されています。大会での解明は、中央委員会のイニシアチブの反省点だということは述べておきたいと思います。同時にこの受け止めはとても大切なものです。中央の底をついた反省によって、職場支部などでも、「党建設の歴史的教訓と大局的展望」を自らの支部に引き付けた議論が始まっている。だから責任を感じるという声が出てきていると思うのです。機関とともに支部でも「実践の指針」として議論するということは、世代的継承を進めるうえでも大きな力となるのではないでしょうか。

激動的情勢での党づくり――「車の両輪」の活動をすえてとりくむ

 激動の情勢のもと、国民の怒りや要求にこたえる運動にとりくみ、自民党政治を終わらせる国民的大運動へと発展させる、そのなかで党勢を大きくする――この「車の両輪」の活動に全支部を立ち上げていくことが大切です。

 能登半島地震の復旧・復興へと救援募金のとりくみにはあたたかい激励が届いています。

 自民党の裏金事件では、金権腐敗と無縁のわが党の役割は光っています。国会論戦、「しんぶん赤旗」の報道とともに、新しい「署名」を大いに活用しようではありませんか。

 暮らしの要求では、2月から3月という時期は確定申告、学費の納入など暮らしの痛みが激痛となる時期です。春闘も真っただ中となります。重税反対集会、春闘などの運動を党としても大きく広げることに努力をする。そしてそのなかで党に迎えいれるということに挑戦していこうではありませんか。

 平和の問題でも、イスラエルのガザ攻撃を支持し、中東地域に軍事行動を展開するアメリカが世界で孤立を深めています。幹部会の討議の中でも民青の拡大の対話で「アメリカいいなり」がとても対話になるという経験も出されました。「戦争国家づくり」など、「アメリカいいなり」でよいのかと問いかけ、そして「外交ビジョン」を語るチャンスです。

 「支部が主役」で要求運動、対話、署名、宣伝などにとりくみ、これらを必ず党づくりに結び付けることを呼びかけます。

全支部運動をつくりだす党機関の実践的援助を呼びかけます

 党勢拡大で運動を軌道に乗せるには、政治的討議とともに、独自追求への実践的援助が不可欠となります。1月前進したところは、早くから党機関が独自追求の手だてをとっていることが特徴です。2月は、前半から勢いをつくれるかどうかが勝負になります。3連休も2回あります。党会議を節として集中作戦を組むなど、しっかり党機関として旗をふっていきたい。また中央として、「集い」の弁士など、積極的に各地に入って奮闘したいと思います。

 世代的継承について、各党組織で目標・計画をたてることになります。中央としても、週報で青年・学生、30代~50代の入党数の項目を追加し、意識的に追求する構えでのぞみます。若い世代対象の「集い」も大いに計画してほしいと思います。中央からも弁士の派遣など一緒にとりくんでいきたいと思います。

 2月は学生新歓がはじまります。青年・学生の党員拡大を思い切って進めて、党員をふやして民青のさらなる継続的・持続的な前進をきりひらいていきましょう。中央として、今後も青年・学生、職場・労働者の系統的な会議を重視していきます。

 2月、3月の目標、そして実践のための方針について、ぜひ率直な議論で腹を固めあって2月大きな前進に結び付けていきたいと思います。


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