第一章 人生は一日いちにちの繰り返し 良いことは一寸だけ
第一章は、遺された日記をもとに、日頃会話をしていたことを思いだしながら「名言・迷言」を紹介します。
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1994年(H6)7月25日、85歳から2008年5月11日、99歳まで 一見つまらない日記です。しかし、なにを考え、誰のことを思い、なにを目標に生きていたのだろうかと考えると、繰り返し、繰り返し同じようなことが書かれていますが、人間の営みはそのようなものなのだと気がつきました。
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今年は暑い
1994年(H6) 1月12日 85歳になりました。
その年の 7・25 月 晴れたりくもったり
台風がくる くると テレビで云うが、こちらは一向に来ない。暑いばかりで雨が降らない、一度買物に行ってあとは家にいる。
7・26 火 くもり 後晴、小雨、くもり
朝からママと学ちゃん出て行ったので洗濯をしておく、誠君今日も家にいるのでお昼玉子を焼いてくれと云うので焼いてやる。今日も暑い、夕方一寸雨が降ったのでよろこんでいると、少ししか降らない。
7・27 水 晴
今日も暑い、外へ出ない、お昼は昨日のソーメンを食べる、一寸粘土細工をする、あとはテレビを見ているだけ、
7・28 木 晴
相変わらず今日も暑い、京都は38度、日本中で一番暑い、やっぱりあとは家にいる。*シャワーで頭を洗う。
7・29 金 晴 時々くもり
朝くもっていたので雨が降るかと思っていたが、またお天気がよくなって暑い。ママと学ちゃん出て行ったので二階の誠君の部屋の掃除をしてトイレモ掃除する、暑くて汗が流れてくる、すんでシャワーにかかる、晩はお好み焼き、
7・30 土 くもり後はれ
朝少し雨が降ったので、雨が降るのかと思っていたら、またお天気になって相変わらず暑い、お昼は昨日のお好み焼きがあるので食べる、あとは一寸粘土細工をしたり テレビを見ている。
7・31 日 晴
ますます暑くなる お昼はソーメンを持って来てくれたので食べる。五時頃に一寸「神崎や」まで買物に行く。岡田さんに果物のおかえしを買ってくる。
8・ 1 月 晴 時々くもり
センターへ行く、銭太鼓の練習、行くと先生夫婦もう来ておられる、十時すぎから始めて 一度一服して十二時前まで練習をする、外へ出ると暑くて体が変になりそう、やうやく家に帰る。お昼、昨日のソーメンを食べる、みんな出ていく、私一人るす番、その間に一寸買物に行く、
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85歳になってからも銭太鼓の新しい友達ができ、行き来していましたが、 多くの方との社交はへたでした。 「 お上手が言えない」人でした。
旧仮名使いがところどころにあります。送り仮名の間違いもできるかぎり、そのままにしておきました。何か意味のある言葉に傍線を引きました。
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