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象山地下壕を見学したヒラマツ・カズコさん(68)は「自分たち(戦争指導部)を守るための工事だったはずだ。このような工事に朝鮮人が苦労したと思うと、申し訳ない気持ちで一杯だ。

2019-08-12 | 日・韓・朝友好親善のために

松代大本営の秘密工事に動員された

数千人の朝鮮人はどこにいるだろうか

登録:2019-08-12 07:55 修正:2019-08-12 10:09

 
今月9日、長野県長野市松代象山地下壕の中で、地域の歴史研究家の原昭己さんがトンネルと地上を繋ぐ部分について説明している。遠くに光が見える部分が地上連結部分だ=チョ・ギウォン特派員//ハンギョレ新聞社

 「朝鮮人労働者たちが1日2交代で12時間ずつ働いた。わずか9カ月で計13キロメートルの地下通路を掘ったが、普通のトンネル工事なら何年かかっても難しいことだった」

 9日、日本長野県長野市松代大本営地下壕の一部である象山地下壕の前で、この地域の歴史研究家の原昭己さんが訪れた人たちにこの工事がどれだけ過酷な工事だったのかを説明した。地域歴史研究家の彼は、敗戦前に日本軍の代表的な無謀な強制動員事例に挙げられる松代大本営施設の案内も務めている。

 象山地下壕の隣には、日本市民が建てた「もう一つの歴史館・松代」という展示館がある。ここに展示されたものを見ると、当時の残酷な労働環境がうかがえる。ダイナマイトの爆発後に出た石のかけらを担いで運んだ背負子が代表的な事例だ。石の重さまで合わせると、60~80キログラムに達した。象山地下壕には漢字で「大邱(テグ)」、「密城(ミルソン)」(密陽と推定される)と書かれた文字もある。実際に書かれている場所は、今は非公開の区間だ。写真だけが公開区間に展示されている。強制動員された朝鮮人たちはそれほど故郷を恋しく思っていたのだろう。

 日本は敗戦を控えた1944年11月、東京から200キロメートル以上離れた山岳地域の松代に戦時最高統帥機関の大本営を移すため、地下バンカーを作る工事を始めた。いわゆる「本土決戦」備えるため、東京の「宮城」(現在の皇居)にあった大本営を地下豪に移す計画だった。日本屈指の総合建設会社である西松組(現在西松建設)と鹿島組(現在鹿島建設)が工事を請け負った。工事に朝鮮人6千人と日本人3千人が動員されたと推定されるが、正確な資料はない。日本軍が敗戦後に資料の大半を廃棄してしまったからだ。一般に公開されている区間は、象山地下壕区間の一部(約500メートル)だけだ。今は1年間で5万人が訪れる観光名所となった。地下壕工事は75%程度まで進められたが、8月15日の降伏とともに中止された。

 韓国からの被害の届け出は微々たるものだった。工事開始当時、日本軍作業責任者さえ何のための工事なのかを知らなかったほどで、動員された朝鮮人労働者が被害事実を正確に申告するのは困難だっただろう。「対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者など支援委員会」が発行した資料によると、2011年の時点で把握された被害者はわずか18人だ。

 工事はダイナマイトで爆破した後、削岩機で岩を砕き、トンネル工事などに使われる「鉱車」で運ぶ方式で行われた。ダイナマイトで爆破する際、反対側で作業をしていた労働者が石に当たって死亡する場合も多かった。ダイナマイト技術者として働き、1991年まで松代に住んで、当時の惨状を証言した故チェ・ソアム氏は「坑内で発破を間違えて同僚4人の体が吹き飛んだ。人の首が天井の板の間に挟まっているのも見た」と語った。彼は「犠牲者が多い日は1日で5~6人が死んだ」という証言も残した。

 死者の数は推定に過ぎない。朝鮮人犠牲者は220人から多くは650人以上と差が大きい。

 
今月9日、長野県長野市松代象山地下壕の中で、地域の歴史研究家の原昭己さんが松代大本営地下壕について市民たちに説明している=チョ・ギウォン特派員//ハンギョレ新聞社

 朝鮮人死亡者が白骨でも故郷に帰ったケースもあまりない。象山地下壕近くにある恵明寺には中野次郎と“創氏改名”された朝鮮人犠牲者を追悼する碑石が立っている。この寺の住職の中西智教さんは「朝鮮名はわからない。西松建設会社の職員が遺骨を持って来て預けたと聞いた」と話した。遺骨は2005年忠清南道の「望郷の丘」に改葬された。人的事項が一部ながら確認された朝鮮人死亡者は4人だけだ。残りの犠牲者の遺骨は今どこにあるのかさえ分からない。「朝鮮人死亡者の死者を荷車で運ぶのを見た」という証言などが残っているだけだ。

 象山地下壕で原さんが指先で一点輝く部分を指した。光が見える地上には強制動員された朝鮮人を収容した「飯場」(建設労働者が泊まった簡易宿泊所)があった。今はなくなった飯場で、朝鮮人労働者が列をなして移動し、12時間も地下壕で労働している場面が浮かび上がってきた。同日、象山地下壕を見学したヒラマツ・カズコさん(68)は「自分たち(戦争指導部)を守るための工事だったはずだ。このような工事に朝鮮人が苦労したと思うと、申し訳ない気持ちで一杯だ。戦争は決してあってはならない」と語った。

 松代大本営の悲しい歴史は、同地域の平凡な日本市民が守ってきた。1995年、日本市民たちは象山地下壕の入口に「朝鮮人犠牲者追悼平和記念碑」を建てて証言を集めてきた。しかし、ここも“歴史修正主義”の波から逃れられなかった。長野市は2014年、「住民と朝鮮人らが強制的に動員され」と書かれていた大本営地下壕の案内文のうち、「強制的に」という文言にテープを貼って隠した。

 市民団体が批判すると、その後長野市は新しい案内文を貼った。「必ずしも全員が強制的ではなかったなど、様々な見解がある」という表現に変えた。朝鮮人強制動員が形式的に「募集」や「官斡旋」、「徴用」に分かれて行われており、松代大本営に様々な形で日本に来た朝鮮人たちが混在したという点を利用し、強制労働を否定しようとしているのだ。しかし、募集と官斡旋の場合も、実際には拉致に等しい方法で連行したケースが多かった。動員後は逃走しないよう日本の官憲と会社が継続監視し、賃金のうちかなりの金額が貯蓄の名目で支給されなかった。

 昨年には松代大本営工事に強制動員されたものと見られる朝鮮人と家族2600人の名前が書かれた名簿が発見された。原さんは「名簿は『もうひとつの歴史館・松代』と日本国会図書館などに申請すれば閲覧できる」とし、「最近日本の若者の間で強制労働ではなかったと話す人が増えている。彼らには国家の暴力性について改めて考えることを勧める」と話した。

長野/チョ・ギウォン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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3月3日 多数ご参加ください。 京都の集会:3.1朝鮮独立運動100周年 東アジアに非核・平和構築を!京都のつどい

2019-02-19 | 日・韓・朝友好親善のために

3・1運動100周年、ソウル各地に痕跡を刻む

登録:2019-02-18 09:29 修正:2019-02-18 10:31

3月1日、ソウル広場~世宗大路~光化門で万歳行進 
独立宣言を朗読した泰和館跡は記念広場に 
独立宣言書を報道したアルバート・テイラーの居住地「ディルクーシャ」  
2020年完工を目標に復元工事を進行中

 
        1919年3月1日、鍾路で万歳を叫んだ市民たち=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 3・1運動100周年を迎え、ソウル各地の歴史的場所が3・1運動記念空間として新たに整えられる。3月1日当日には、ソウル広場から世宗大路を経て光化門一帯まで、3・1運動の精神を具現化する万歳行進が行われる。

 ソウル市は17日、泰和館跡、三一大路など3・1運動を記憶できる場所を記念空間に再造成するなどの内容を盛り込んだ「2019年3・1運動100周年記念事業」計画を発表した。市は、民族代表らが集まり独立宣言書を朗読した泰和館跡を「3・1独立宣言広場」に造成する。今年3月に工事に入り、8月15日の光復節に合わせて開場する予定だ。

 
        石碑だけが建っている泰和館跡=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 3・1運動の発祥地である三一大路(安国駅~鍾路2街)周辺には、独立宣言文の配布跡(憩いの場・緑地)、天道教中央大教堂(フォトゾーン・庭園)などを中心に、計5つの市民空間が造成された。今年3月には己未独立宣言書が刻まれた「100年階段」も完工する。

 民族代表33人の独立宣言書を入手し世界に知らせたアルバート・テイラーの韓国での居住地「ディルクーシャ」は、2020年完了を目標に現在復元工事を進めている。白凡・金九(キム・グ)先生の京橋荘、金相玉(キム・サンオク)義士義挙地など独立運動遺跡地近くのバス停留場12カ所に、独立運動家の名称併記も進めている。市は政府が推進中の「国立大韓民国臨時政府記念館」建設のため、西大門区議会敷地と国有地の交換を終えた。

 三一節(独立運動記念日)当日には、ソウル広場~世宗大路~光化門一帯で万歳行進が行われる。また、市民たちが一緒に参加する合唱も続く予定だ。今月26日から来月5日まで、3・1運動の主な拠点だった泰和館通りで、国楽、ジャズ、器楽などさまざまなストリート公演がまず行われる。来月2日には、世宗文化会館で「3・1運動100周年記念コンサート」でソウル市立交響楽団が上海臨時政府の愛国歌だった「オールド・ラング・サイン」(「蛍の光」の原曲)「安重根(アン・ジュングン)獄中歌」などを演奏し、柳寛順(ユ・グァンスン)烈士の花火のような人生を歌う「ソウル市合唱団柳寛順オペラ・カンタータ」も舞台に上がる。

チェ・ユンテ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
 

      3月3日 多数ご参加ください。

   京都の集会:3.1朝鮮独立運動100周年

     東アジアに非核・平和構築を!京都のつどい

日時 201933日(日)午後130430

会場 京都アスニー 4階 ホール(400名収容) 

  (丸太町通七本松西入北側 TEL:075-802-3141)

参加費 ¥500  

公  演  京都朝鮮歌舞団 歌と踊り

青年の主張 日本 韓国 朝鮮よりアジアの平和の為に!

講  演   21世紀 新しい東アジア 世界を!」

   ―3.1独立運動100周年 その精神をどう生かすか―

    講 師  井口和起さん(京都府立大学名誉教授)

 
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 NHK放送など日本メディアは、世界経済フォーラム年次総会(ダボスフォーラム)に参加する韓日の外相が二者会談をする方案が推進されていると18日伝えた。

2019-01-19 | 日・韓・朝友好親善のために

韓日外相、23日ダボスで会談推進

強制徴用損害賠償判決以後、初の対面 
徴用・レーダーなど葛藤縫合は容易ではない見込み 
 
三菱重工業強制徴用被害者弁護団 
「2月末までに回答なければ強制執行」通知

 
        カン・ギョンファ韓国外交部長官と河野太郎日本外相=資料写真//ハンギョレ新聞社

 韓国のカン・ギョンファ外交部長官と日本の河野太郎外相が23日、スイスのダボスで韓日外相会談をする方案が推進されている。

 NHK放送など日本メディアは、世界経済フォーラム年次総会(ダボスフォーラム)に参加する韓日の外相が二者会談をする方案が推進されていると18日伝えた。菅義偉官房長官は「調整が進行中」と話した。会談が実現すれば、昨年10月末の韓国最高裁(大法院)による強制徴用賠償判決以来初の韓日外相会談になる。

 会談が実現しても、徴用賠償とレーダー論議に対する見解の相違が大きく、直ちに明確な成果が出てくるとは見がたい。河野外相は「強制徴用賠償は、1965年の韓日請求権協定で完全かつ最終的に解決された」という既存の立場を繰り返すと見られる。河野外相は“二国間協議”に応じるよう要求するものと見られる。韓国の裁判所が、強制徴用被害者弁護団が出した新日鉄住金の韓国内資産差し押さえ申請を許可すると、日本政府は9日に韓日協定の解釈について紛争が発生したとし“二国間協議”を要求した。

 
 18日、東京千代田区丸ノ内の三菱重工業本社前で、名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会の高橋信共同代表が発言している=東京/チョ・ギウォン特派員

 強制徴用被害者の弁護人はこの日、三菱重工業にも判決履行のための協議に応じなければ強制執行をする用意があるという趣旨の文書を伝えた。日本の市民団体「名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会」はこの日、東京の三菱重工業本社を訪問し、韓国勤労挺身隊光州(クァンジュ)訴訟弁護団と広島徴用弁護団名義の要請書を伝達した。弁護団は「被害者の尊厳を回復するために対話の場を作れ」として「2月末までに誠意ある回答がなければ、確定判決に基づき強制執行をする用意がある」と明らかにした。韓国最高裁は昨年11月、名古屋航空機製作所と広島機械製作所・造船所に強制動員された被害者に対し三菱重工業が賠償せよという判決を確定した。

 「名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会」の高橋信共同代表は「(被害者遺族であり原告である)94歳のキム・ジュンゴン氏が、解決されるまでは死ぬことはできないと私に話した」と述べた。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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今まではそれぞれの解釈だけがあったが、きょうの判決で行政府と立法府が全て拘束されることになる」と強調した。

2018-10-31 | 日・韓・朝友好親善のために

徴用工訴訟の原告側 

新日鉄住金「韓国資産」強制執行の可能性も

2018/10/30 20:47

【ソウル聯合ニュース】日本による植民地時代に強制徴用された韓国人被害者が新日本製鉄(現新日鉄住金)を相手取った訴訟で、韓国大法院(最高裁)が30日、原告勝訴とした判決を出したことで、原告側は賠償請求が可能になったと喜びの声を上げた。

原告のイ・チュンシクさん=(聯合ニュース)
原告のイ・チュンシクさん=(聯合ニュース)

 韓国の大法院はこの日、韓国人被害者4人が新日本製鉄に損害賠償を求めた訴訟で、原告を逆転勝訴させた差し戻し控訴審判決を支持し、新日鉄に原告1人当たり1億ウォン(約1000万円)の支払いを命じた。 

 この日の大法院の判断により、新日本製鉄だけでなく別の企業への訴訟も相次ぐ見通しだ。ただ、日本企業から実際に賠償を受け取るには、容易ではない手続きが残っている。 

 今回の訴訟を代理した弁護士らと市民団体関係者は大法院の判決後、記者会見を行い、判決の意味などを説明した。

 訴訟を担当した弁護士は「今回の訴訟は請求権協定に関する争点が核心だったようだ」とし、「1965年の韓日請求権協定で個人の請求権まで全て消滅したのか、日本企業相手に戦前にあった違法行為の損害賠償責任を問うことができないかなどが争点だった」と述べた。

 また「反人道的な違法行為による損害賠償請求は請求権協定で示す請求には含まれないというのがきょうの大法院の結論」とし、「韓日請求権協定で個人請求権が消滅したのかは長く議論されてきたが、きょう、初めてその部分に対する解釈が確定したとみなすことができる」と説明した。

 別の弁護士は「法律と条約に対する法律的解釈に対する最高権限は大法院にある」とし、「外交部と裁判所は立場が違うなどと言ったのではなく、今まではそれぞれの解釈だけがあったが、きょうの判決で行政府と立法府が全て拘束されることになる」と強調した。

 判決を受け、原告側は新日鉄住金に賠償金の支払いを履行する意思があるか打診する方針だ。ただ今回の判決は韓日両国の政治・外交問題に飛び火する可能性が高く、新日鉄住金が支払いに応じる可能性は低いものとみられる。

 原告側は韓国内に新日鉄住金の財産があると確認されれば、強制執行の手続きを踏むこともできるが、これに対してはさらなる議論が必要だ。 

 弁護士側は「きょうの判決を根拠に国内の財産には裁判所を通じて強制執行の手続きに進むことができる」とし、「新日鉄住金はポスコ製鉄所の株式を3%ほど持っていると知られているが、該当の株式に対する執行の可能性もある」と話した。

 その上で、「強制執行の手続きに進むのかというのは別の問題」とし、「多様な可能性を考え、強制執行の手続きを選択するのか議論が必要だ」とした。

 民族問題研究所のキム・ミンチョル責任研究員は「新日鉄住金は株主総会で韓国大法院の判決に従う意向があると明らかにしたことがある」とし、「ただ政府レベルで解かなければならない問題もあるの議論を続けることが必要だ」と説明した。 

 国際法の専門家である民族問題研究所のチョ・シホン研究委員は「先前の日本の反人道的違法行為は請求権協定の外の問題であるため、韓日間に合意がないというのがきょう確認された」とし「今後これに対し、韓日間の協議がなされる必要があるとみられ、協議で解決できなければ国際的な仲裁を通じ、紛争解決の手続きを踏まなければならないだろう」と話した。

 また「被害者が高齢で、国家間の紛争解決手続きは相当な時間がかかるため、韓日間で過去の反人道的な違法行為に関し請求権協定のほかに追加協定を早く進めなければならない」と指摘した。

 原告のイ・チュンシクさんは「(原告は)私を入れて4人なのに、1人で裁判を受け気分が良くない。心が痛み、涙も出て、悲しい。日本側は韓国側の判断を歓迎し、これまでのことをきれいに清算するべきだ」と話し、初めて笑顔を見せた。

yugiri@yna.co.kr

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韓国と日本の資料を一カ所に集めて展示会が開かれるのは今回が初めてだという。

2018-10-21 | 日・韓・朝友好親善のために

朝鮮通信使資料 

釜山で韓日の所有物集めた展示会開催へ

2018/10/19 13:47

【釜山聯合ニュース】韓国と日本の友好を象徴する「朝鮮通信使」に関する資料の国連教育科学文化機関(ユネスコ)「世界の記憶」(世界記憶遺産)登録から1年を記念する展示会が韓国南部・釜山で開催される。

正徳度朝鮮通信使上々官第三船図(釜山市提供)=(聯合ニュース)
正徳度朝鮮通信使上々官第三船図(釜山市提供)=(聯合ニュース)

 釜山市立博物館は19日、開館40周年を迎え、2018年国際交流展「ユネスコ世界記憶遺産、通信使記録物」を26日から11月25日まで開催すると明らかにした。

 韓国と日本に保管されている朝鮮通信使の記録物(資料)は、昨年10月に世界記憶遺産に登録された。韓国と日本の資料を一カ所に集めて展示会が開かれるのは今回が初めてだという。

 記録物は1607年から1811年まで朝鮮王朝が江戸幕府の招きを受けて12回にわたり日本に派遣した通信使の関連資料を指す。

 今回の国際交流展では、韓国の釜山博物館、国立海洋博物館、国史編纂(へんさん)委員会、国立中央博物館、国立古宮博物館、ソウル大奎章閣韓国学研究院、忠清南道歴史文化研究院が保管する資料28件、43点が展示される。

 日本側の資料は、東京国立博物館、大阪歴史博物館、下関市立歴史博物館、清見寺(静岡)、赤間神宮(山口)、高月観音の里歴史民俗資料館(滋賀)、山口県文書館が保管する53件、72点が公開される。

 主な展示品には、日本の重要文化財に指定された東京国立博物館所蔵の「朝鮮国王国書」と「別幅」、高月観音の里歴史民俗資料館が保管する「雨森芳洲肖像」、大阪歴史博物館所蔵の「正徳度朝鮮通信使国書先導船図屏風」などがある。

 韓国側の資料としては国立中央博物館所蔵の「趙泰億肖像」「槎路勝区図」、国史編纂委員会所蔵の「通信使行列図」、釜山博物館と国立海洋博物館が保管する通信使の随行画員や通訳官の絵や文字などがある。

雨森芳洲肖像(釜山市提供)=(聯合ニュース)
雨森芳洲肖像(釜山市提供)=(聯合ニュース)

 展示会の開幕式は25日午後4時から、釜山博物館釜山館ロビーで開催される。

 開幕式に先立ち、午後2時からは同博物館大講堂で「日本の通信使記録物とその歴史的意義」「雨森芳洲肖像画について」と題した講演も開かれる。

ynhrm@yna.co.kr

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この字句が「南北間の一切の敵対行為の全面中止」を規定した4・27板門店(パンムンジョム)宣言の趣旨に合わないとの判断に従ったものと見られる。

2018-08-23 | 日・韓・朝友好親善のために

韓国、国防白書から「北朝鮮は敵」表現削除

登録:2018-08-22 22:47 修正:2018-08-23 08:55

4・27板門店宣言の敵対解消に合わない 
2018年国防白書「脅威」などに代替を検討

2016国防白書=資料写真//ハンギョレ新聞社

 政府が隔年で発刊する国防白書から「北朝鮮の政権と北朝鮮軍は私たちの敵」という字句を削除する方針であることが知らされた。

 国防部は22日、出入り記者団に送った携帯メールで「国防白書の北朝鮮軍の表現については、十分な検討を経て12月の発刊時に決める予定」と明らかにした。これに先立って聯合ニュースはこの日、政府高位関係者の話を引用して「年末に発刊される2018年国防白書から『北朝鮮の政権と北朝鮮軍は私たちの敵』という字句を削除することを積極的に検討している」と報道した。国防部の携帯メールはこの報道に対する反応として出されたものだが、報道内容を否定はしなかった。

 「北朝鮮の政権と北朝鮮軍は私たちの敵」という表現は、天安(チョナン)艦沈没と延坪島(ヨンピョンド)砲撃があった2010年の国防白書から入れられた。2016年の国防白書は「第2章 国家安保戦略と国防政策」で「北朝鮮の常時的な軍事的威嚇と挑発は、私たちが直面する一次的な安保脅威であり、特に核・ミサイルなど大量殺傷兵器(WMD)、サイバー攻撃、テロ脅威は、私たちの安保に大きな脅威になる。こうした脅威が持続する限り、その実行主体である北朝鮮の政権と北朝鮮軍は私たちの敵だ」と明示している。

 政府のこうした方針は、この字句が「南北間の一切の敵対行為の全面中止」を規定した4・27板門店(パンムンジョム)宣言の趣旨に合わないとの判断に従ったものと見られる。政府関係者は「対外的に発刊する政府の公式パンフレットに北朝鮮軍を敵として規定したまま、北朝鮮軍と板門店宣言に明示された敵対行為解消措置を協議していくということは矛盾」とし「敵という表現を使わないものの、北朝鮮の軍事的脅威を十分に表現できる表現に変える方案を考慮していると理解している」と話した。

 現実的に北朝鮮が今年に入ってからは核実験とミサイル発射を中止するなど、軍事的威嚇の水準を引き下げた事実も“敵”という表現の削除に影響を及ぼしたと見られる。2016年の国防白書は、北朝鮮を“敵”と規定した背景について、北朝鮮が核・ミサイル発射など軍事的威嚇を続けているためだとし、条件付きの表現であることを明確にしている。北朝鮮の軍事威嚇と挑発が減ったりなくなれば“敵”という表現が削除される余地を残しているわけだ。

 国防白書は、過去にも北朝鮮をどのように規定するかをめぐり「主要敵論議」など何回も波動を体験した。政府は1994年3月、南北間特使交換のための実務接触で、パク・ヨンス北側代表が「ソウルを火の海に」発言をしたことを口実に1995年の国防白書に「北朝鮮軍は主要敵」という表現を初めて導入して以来、使い続けている。しかし2000年の初めての南北首脳会談以後、主要敵表現が議論になり、2004年の国防白書からこれを削除した経緯がある。

パク・ビョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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萩原氏は、1920年当時、国勢調査の調査員をしていた自身の祖父が、自宅の蔵に保管していた第1回国勢調査票の原本控えや調査記録を用いながら・・・

2018-08-20 | 日・韓・朝友好親善のために

朝鮮人工夫10人の名簿見つかる/群馬でフィールドワーク

群馬県人種・同和教育研究協議会、部落解放群馬県民共闘会議の主催で、「渋川の水力発電所と渡日朝鮮人~語り継がなければ歴史は途切れる~」と題したフィールドワークが7月30日、群馬県渋川市で行われた。

朝鮮人工夫の名前などが記された第1回国勢調査調査票の原本控え(萩原氏提供)

金井、渋川、佐久など県下に多数の水力発電所を有する群馬県では、過去、これらの建設にあたり多くの朝鮮人が従事した歴史がある。

この日会場には、100人を越える日本市民や同胞が集う中、近現代史研究者の萩原猛氏による講演会が行われた。

会場には100人以上の日本市民らが集まった

登壇した萩原氏は、1920年当時、国勢調査の調査員をしていた自身の祖父が、自宅の蔵に保管していた第1回国勢調査票の原本控えや調査記録を用いながら、これまで明らかになっていなかった朝鮮人工夫10人の名簿記録が新たに見つかったことに言及。そのうえで、「10人の出生地は皆、忠清、全羅、慶尚、京幾道など朝鮮南部の5地域で、年齢は20~30歳代、職業は『土木請負業鈴木組抗夫』であり、金井発電所の建設に従事していた」と説明した。

佐久発電所への現地見学

同氏は、自身の持つ資料を公開した理由について、「かなりの殉職した無名の朝鮮人による労働のおかげで、象徴的な自然エネルギー利用の水力発電所を享受していることを心に銘記したかった」としながら「いま日本の教育は、自国の加害の歴史について、きわめて不十分だといえる。発電所づくりにあたって、朝鮮の人びとが役割を果たした事実、一方で犠牲も負わされた事実をしっかりと認識しておく必要がある」として、今後も地域の歴史事実を検証し認識を深めていきたいと語った。

講演後、参加者たちはグループごとにわかれ、東京電力・佐久発電所や、建設作業を通じ犠牲となった朝鮮人工夫など犠牲者たちを弔うために建てられた真壁調整池慰霊碑へ、現地見学に出向いた。

(韓賢珠)

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「アジア版オリンピック」とも呼ばれる今大会には40競技465種目で、45の国と地域から約1万人の選手が参加する。

2018-08-14 | 日・韓・朝友好親善のために

朝鮮代表として在日同胞6選手が出場/

第18回アジア競技大会、18日に開幕

目指すはメダル獲得、準備は万端

インドネシアのジャカルタで開催される第18回アジア競技大会(8月18日~9月2日、16日間)に朝鮮代表として在日同胞6選手(サッカー=韓勇太、梁賢柱選手、ボクシング=李健太選手、空手道=姜知衣、宋尹学、高智蓮選手)が出場する。

アジア競技大会は、アジア・オリンピック評議会(OCA)が主催するアジア地域を対象にした国際総合競技大会で4年に1度開催される。第1回夏季大会はインド・ニューデリー(1951年)で実施された。当時は、陸上競技、水泳(競泳、飛び込み、水球)、サッカー、バスケットボール、ウエイトリフティング、自転車の6競技57種目だったが、現在は実施競技種目数が大きく増加。「アジア版オリンピック」とも呼ばれる今大会には40競技465種目で、45の国と地域から約1万人の選手が参加する。

サッカーは開幕式に先立ち8月14日からのグループリーグを経て9月1日に決勝戦が行われる。朝鮮代表はサウジアラビア、イラン、ミャンマーと同じグループFに入った。

ボクシングは8月24~9月1日、2020年東京五輪で開催国枠の追加種目として実施される空手道は8月25~27日の日程だ。一部の選手たちは現在、朝鮮での最終調整に入っている。

同胞選手団の関係者によれば、目指すはメダル獲得であり、朝鮮代表として競技に臨む選手たちのモチベーションは高いという。メダル獲得に向けた準備は万端だ。

選手たちも国家代表としてのプレッシャーを感じながらも、新しい未来を切り開いていく決意を表明している。

同胞選手たちの中には今大会を最後に、代表引退を表明している者もいる。

姜知衣選手(31)は「どんな形でもメダルが欲しい。それが祖国のためであり、これまで支えてきてくれた人たちへの一番の恩返しだと思う」と述べている。

北南単一チームが合同練習

合同練習に励む北と南の選手たち(7月31日、連合ニュース)

第18回アジア競技大会に北南単一チームとして出場する北側代表団が7月29日、南側に入り合同練習を行っている。

6月18日に行われた北南スポーツ会談で北と南は、第18回アジア競技大会の開幕及び閉幕式に合同入場し、一部の種目で単一チームを構成することなどで合意した。

南のメディアによると、今回南側を訪問したのは女子バスケット4人、ドラゴンボート18人、ボート8人と関係者など計34人。北側選手団は文化体育観光部の都鍾煥長官をはじめ南側関係者の歓迎を受け、南側選手たちと一緒に練習に励んでいる。

サッカー・韓勇太(21、FW)

「在日代表」「朝大代表」として

昨年のAFC・U23選手権大会予選ではじめて朝鮮代表に選出されたが出場機会に恵まれず力を出し切れなかった。雪辱を誓った本戦では大会に向けた合宿中の負傷で出場が叶わず、挫折と悔しさを味わった。今回、また代表に選ばれてうれしい気持ちもあるが、選ばれるだけでは意味がないと思っている。今度こそ結果を残さなければいけないという危機感を感じている。

韓勇太選手

チームで自分に求められていることは点をとること、それだけだと思う。自分の強みであるフィジカルの強さと積極的にゴールへ向かう姿勢を発揮して結果を残したい。FWとして自分が点を取れば勝てるし、取れなければ負ける。国際大会で朝鮮国旗を胸にプレーすることは普段と比べ物にならないくらいのプレッシャーがあるが、覚悟をもって大会に臨みたい。

今大会に臨む代表チームには昨年のU23大会でチームメイトとなった選手たちも多く含まれている。朝鮮といえばフィジカルが強いイメージだが、彼らは足元の技術もすごく高い。チームの連携は問題ないし、お互いに冗談を言い合うなど、仲もいい。ポジションを争うライバルでもあるが、彼らとまた一緒に戦うことがうれしいし、楽しみだ。ともに勝利を目指して頑張りたい。

朝鮮代表は初級部時代からのあこがれ。2010年の南アフリカW杯で在日選手が活躍する姿をみてから、プロになって朝鮮代表としてW杯の舞台に立って点を取ることが明確な目標となった。その目標をかなえるためにも今回の大会で結果を残すことが重要だ。

朝大生として国際大会に出ることの意味を感じている。自分は「在日代表」であると同時に「朝大代表」でもあると思う。自分が試合に出て活躍すれば朝大の名前をとどろかせることができるし、注目もされる。そして自分と同じように代表やプロを目指している朝鮮学校の後輩たちが「朝大でもできる、朝大でサッカーがしたい」と思ってもらいたい。環境的には日本の大学のほうが恵まれているかもしれないが、自分の意識や覚悟次第でいくらでも道は拓けるということを今回の大会でのプレーを通じて後輩たちに示したい。

現在、朝大サッカー部は東京都リーグ1部で戦っているが、8月末から後期リーグが始まる。目標である関東リーグ2部昇格のためにアジア大会を通じて大きく成長し、キャプテンとしてより強く部員たちを引っ張っていけるようになりたい。

朝大のチームメイトやサッカー協会関係者、そして多くの同胞たちからたくさんの激励の言葉をもらったし、期待を感じている。支えてくれる人たちのことを常に忘れず、感謝の気持ちをもって全身全霊で戦いたい。(根)

サッカー・梁賢柱(20、FW)

結果を残し同胞らに夢と希望を

アジア大会の朝鮮代表に選ばれたことをとてもうれしく、光栄に思う。所属する早稲田大学を一時離脱することでチームに迷惑をかけることになるが、監督から「代表に選ばれたことをチャンスととらえて思いっきりプレーして結果を残してこい」と激励の言葉をもらった。チームメイトも快く送り出してくれた。感謝しているし、気が引き締まる。

梁賢柱選手

15年のFIFA・U17W杯、16年のAFC・U19選手権に続き、今回で3回目の国際大会出場となる。毎回、国を代表して戦うことに対してプレッシャーも感じるが、それ以上に朝鮮代表として国際舞台のピッチに立てる幸せをより強く感じている。朝鮮代表はサッカーをしている在日選手ならだれもが憧れるものだし、自分も2010年の南アフリカW杯で世界を相手に戦う朝鮮代表選手たちの姿をみてから、W杯の舞台で朝鮮代表としてピッチに立つことが夢となった。今でもその夢を抱きながら日々練習に励んでいる。

今回の大会、まずは試合に出ることが目標。朝鮮代表には技術が高く、個人能力が優れた選手が多い。チームメイトと協力しつつも、自分の強みをアピールして監督に使ってもらえるように準備をしっかりとして結果を残したい。具体的な数字としては大会を通して3点以上取りたい。決して低いノルマではないが、試合に出場すれば達成できる自信は十分にある。

自分のストロングポイントはゴールに向かうプレー。そこを評価されて代表に選ばれたと思う。これまでも代表の監督から得点に絡むプレー、特にゴール前でのアイデアや周りを生かすプレーを求められている。今回の大会でもそういう面でチームの力となって、勝利に貢献していきたい。

代表でプレーするうえで常に考えていることは、朝鮮学校でサッカーをしている子どもたちに夢と希望を与えたいということ。自分が小さいころに安英学選手をはじめとした同胞選手たちの姿をみて憧れを抱いたように、自分も子どもたちに憧れてもらえるような存在になりたいと思っている。サッカーをしている後輩たちが自分のプレーをみて朝鮮代表を目指してもらえたらうれしいし、そのために活躍して希望を与えなければいけないという使命感も感じている。一緒に選ばれた韓勇太選手とともに「在日代表」として覚悟をもって大会に臨みたい。

代表に選ばれて同胞からの大きな期待を感じる。高校の同級生や先輩、後輩をはじめたくさんの人から激励の連絡をもらった。応援してくれる人たちの期待にこたえるためにも、しっかりと準備をして必ず結果を残したい。(根)

ボクシング・李健太(22、ライトウェルター級)

金メダル目指し一戦一戦

東京五輪出場を目指していたが、東京五輪から自分の階級がなくなるため、今はジムに所属しながらプロを目指している。アマチュアとして国際大会に出場するのは今大会が最後になるだろう。良い結果を残したい。

李健太選手

これまで2度出場した国際試合(2014年「世界ボクシングユース選手権大会」、16年「リオデジャネイロオリンピックアジア予選」)では悔しい結果が続いている。

外国の選手たちは踏み込みの速さなどのスピードや距離感が国内選手と全く違う。「ここまで伸びてくるのか」と思うほどパンチがしなやかに伸びてきたりするし、日本の選手たちよりパワーもはるかに上だ。自分の方がリーチが長いこともあり、がむしゃらに潰しにくる国内選手と違い、海外の選手は離れてまともに闘ってくれる選手が多い。

これまでの国際試合では、経験不足、精神的な弱さが悪い方に出てしまい、勝機を逃し、悔しい思いをした。

今回で国際大会は3回目。経験値を積んできたし、メダルを獲得する自信がある。

今年からは世界チャンピオンもいるレベルの高い環境で揉まれながら「相手に触らせない」アウトボクシングに磨きをかけ、金メダルを目標に練習を積んできた。

6月に行われた「キングスカップ国際ボクシングトーナメント」にはビザの問題で出場できなかったが、そのために調整してきた分、体の調子もとても良い。

リオ五輪で負けてしまったモンゴルの選手にリベンジしたいという気持ちもある。

そして、代表として同胞たちの期待に応えたいという気持ちが強い。

高級部の時に全国大会に出場した際には、初めて会う各地の同胞が、会場に足を運び自分を応援してくれていた。その時の同胞らの温かい声援をおぼえている。そういう同胞らの思いを背負って闘いたい。中途半端な気持ちでは何もできない。金メダルを獲れるように一戦一戦、しっかり闘いたい。(孝)

実績

  • アマチュア戦績110戦101勝9敗
  • 全日本大学王座4連覇(MVP2回)
  • 2015年全日本3位
  • 2016年度全日本ランキング1位

空手・姜知衣(31)女子個人形

共和国代表として出場するのは、今大会を最後にしようと思っている。

姜知衣選手(KARATE-1シリーズA沖縄大会、2017年11月)

高級部2年で初めて国家代表に選ばれ、10余年が経った。初めて選ばれた時の底知れない喜びも、よく覚えている。それから、朝鮮国旗を一番上に掲げようと決意し練習してきた。空手をするときはいつでも祖国を思い浮かべていた。

それでも、代表として出場する重圧は常々感じてきた。当初は希望、抱負が大きかったが、徐々に不安とか恐怖とかが勝っていくのが国際大会の怖さ。そんな重圧と戦いながら勝ち取った国際大会での一勝には、それまで感じたことがないほどの嬉しさがあった。代表として出場する喜びはあまりにも大きかった。それが今回で最後だと思うと、複雑な感情がこみ上げてきて、どう表現すれば良いのか分からない。

2年後には東京オリンピックがあり、それまでは、という気持ちがないわけではないが、選手としてのピークを持ってくるには、この大会がベストだと考えた。また、代表のバトンを、早く後輩たちに渡してあげたいという気持ちもあった。

4年前の仁川アジア競技大会では、3位決定戦まで進出しながらメダルを逃した。本当は、仁川アジア大会を最後にしよう、という気持ちもあった。が、それまで自分がやってきた形とは違う、世界連盟の方を一から始めたのが、仁川の大会の1年半ほど前で、これで終わりにしても良いのかと思い、もう4年続けることにした。

その時から、メダルを逃した悔しさを忘れずに、必死に練習してきた。今では世界の選手とも競れるような形を打てるようになったと思う。

高級部1年から始め、最初は自分のためにやっていた空手だが、続ける内に祖国、そして本当にたくさんの人の配慮をもらった。今大会は食らいついてでも必ずメダルを獲得したい。どんな形でもメダルが欲しい。それが祖国のためであり、これまで支えてきてくれた人たちへの一番の恩返しだと思う。そうすることで、後輩たち、祖国の選手たちの未来を切り開いてあげたい。(孝)

実績

  • 2014年:「仁川アジア競技大会」女子個人形 4位
  • 2013年:「第3回東アジア空手道選手権大会」女子組手50キロ以下級 3位

空手・宋尹学(22)男子個人組手60kg以下級

4年前の仁川アジア大会では、1回戦でネパールの選手と対戦し3-9で負けた。アジアの60kg以下級はレベルが高い。イランや日本などの強豪選手や、世界ランキング上位の選手も多く、メダル獲得は簡単ではないことは分かっている。その時と比べ自分がかなりレベルアップしていると感じる。組み合わせによってはメダルを獲得することも可能だという自信がある。

宋尹学選手(KARATE-1シリーズA沖縄大会、2017年11月)

今年から国際武道大学で稽古を行い、一つ上の環境の中で己を磨いてきた。レベルの高い選手たちの動きを見ながら、これまでとは違う体の使い方を体得できたし、周りのアドバイスも受けて自分自身が成長し、強くなったことを実感している。今大会で、その成果を発揮し、自分の実力をアピールする場にしたい。

自分はこの階級にしては176cmとリーチが長く、突き技を持ち味としている。他にもタイミングの取り方などを見てほしい。

朝大を卒業し、多くの人の助力を受けながら空手を続けられていることに対する感謝の気持ちを大切にしたい。それに対する恩返しをしたい。そして、自分の空手で祖国、そして同胞社会に力を与えたい。

そのためにも、やはり結果にこだわりたい。内容がいくら良くても、負ければ試合を見ていない人には何も伝わらないし、「やっぱり負けたか」となるだけ。けれども、昨年11月の「KARATE-1シリーズA沖縄大会」で一勝した時には、その反応の違いも経験した。高級部の時から朝鮮代表として国際大会に参加しながら、自分のレベルを知り、自信を積みあげてきた。また、各国の選手たちがどれだけ追いこんで練習しているのか、どんな思いで競技に臨んでいるのかなど、「アスリートたちの思い」を学びながら、そこに自分を重ね合わせ、成長してきた。

その経験も活かしながら、今大会では必ずメダルを取って帰って来たい。(孝)

 実績

  • 2015年:「第13回アジアシニア空手道選手権大会」男子組手60kg以下級7位
  • 2013年:「第3回東アジア空手道選手権大会」男子55キロ以下級3位

空手・高智蓮(20)女子個人組手61kg以下級

かつて出場したどの国際大会よりも、準備を入念に行ってきた。アジアの空手は世界トップレベルで、今大会への注目度が高いからだ。また今大会は、平昌五輪に次いでスポーツを通して北南和解を促進する貴重な機会。祖国や同胞社会の期待も高い。

高智蓮選手(KARATE-1シリーズA沖縄大会、2017年11月)

朝鮮大学校と日本体育大学との交流事業の一環で、6月初旬から、多くて週4回、日体大に通い、日本のナショナルチームを経験した選手らとのトレーニングで揉まれながら自身を磨いてきた。朝練も欠かさなかった。

サウスポーの自分は、相手の攻撃を待ち自分の間合いに誘い込むカウンタータイプ。自分の強みを活かせるよう、サウスポーの選手に対する研究も深めてきた。でもそれだけでは戦術的に乏しい。朝鮮代表らしく、前に出て攻撃するフィジカルと技術、精神を鍛えてきた。

朝鮮代表として国際大会に出場する経験を通して、国旗を背負って戦う重みを実感してきた。空手は個人競技だが、決して個人のためだけに戦うものではない。競技の2分間にどれだけ己に打ち勝つことができるか。それが国の栄誉を左右する。朝鮮国旗がどの高さに掲げられるかは、自分の肩にかかっている。

7月から祖国に滞在し、研修を受けている。人民体育人との交流をはじめ祖国での日々は、朝鮮代表としての自覚、モチベーション向上につながっている。

目標はメダルマッチまでたどり着くこと。世界のレベルに圧倒されて自分の力を出し切れず、涙を呑んだ過去の大会における経験を今大会では絶対に繰り返さない。何よりも自分を信じ、一試合一試合しっかり勝ち抜ぬいていきたい。朝鮮代表として、「愛国的なアスリートのあり方」というのを常に模索してきた。今大会で結果を出せれば、より明確なビジョンが開けるはず。朝鮮代表として恥ない戦いを見せたい。(淑)

 実績

  • 2017年:「第7回東アジア空手道選手権大会」3位
  • 2017年:「第10回世界ジュニア・カデット・U21空手選手権大会」出場

空手競技の見どころ(在日本朝鮮人空手道協会・宋修日理事長〈朝大空手道部監督〉)

同胞3選手がそれぞれ個人戦に出場する。目指すのはメダル獲得だ。アジア大会の個人競技で、同胞選手がメダルを獲得したことは他の競技を含めてもこれまでない。大会は五輪出場のためのポイント(五輪選考用ランキング。大会入賞などで加点され上位が出場権獲得)にはならないが、大陸推薦枠に大きくアピールできるため初のメダル獲得を目標に準備を進めている。

もちろん、メダル獲得は簡単なことではない。2020年東京五輪から空手が正式種目になったが、これまではアジア大会が一番大きな舞台だった。テレビ放映もされるなど、注目度は非常に高い。日本からは世界ランキング上位の選手のみ出場するなど、各国のトップレベルの選手らが出場する。育成を目的とした選手の出場はほとんどない。さらに、日本、イラン、カザフスタンのアジア3強が、そのまま世界3強ともいえるように、アジアの空手は世界トップレベルで、大会のレベルは高い。

しかし、私がこれまで参加してきた4度のアジア大会の中で、今回は最も選手らの準備が良くできていると感じている。

在日本朝鮮人空手道協会では14年頃から東京五輪を目指し、朝鮮の世界空手連盟(WKF)加盟に向けて働きかけてきた(17年に加盟)。その動きに合わせ、世界レベルの選手、指導者たちがいる日本の「地の利」を、同胞選手らの育成に生かそうとしてきた。組手に出場する高智蓮選手、宋尹学選手は、今年からそれぞれ日体大、国際武道大学で高いレベルで経験を積んでおり、形に出場する姜知衣選手も有名な日本の指導者から指導を受けている。また、組手に出場する2人はWKFルールに合わせた練習をずっと行ってきた。

また、3人とも国際試合を経験しており、それに合わせた良い準備ができている。組み合わせによっては、メダル獲得も可能だ。

姜知衣選手は今大会を選手生活の最後にすると話している。現役最後の大会としてモチベーションは非常に高い。高智蓮選手、宋尹学選手にとっては、これからの東京五輪出場に向けた今後を占う試金石的な大会になるだろう。

勝っても負けても注目度の高い大会になる。メダル獲得に向けて選手らと全力を尽くしたい。

(朝鮮新報)

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海底炭田の長生炭鉱では1942年に水没事故が発生し、朝鮮半島出身者136人を含む183人が亡くなった。遺骨は海底に埋まったままで・・・

2018-08-07 | 日・韓・朝友好親善のために

強制徴用者の遺骨返還へ 

南北と日本が共同組織設立=東京で発表

2018/08/06 19:36

【東京聯合ニュース】朝鮮半島の統一問題に取り組む韓国の社団法人「民族和解協力汎国民協議会」(民和協)は6日、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)や日本の市民団体と共に東京都内のホテルで記者会見を開き、日本による植民地時代に強制徴用された朝鮮半島出身者の遺骨を日本から持ち帰るため、南北と日本の市民団体で共同組織を設立したと発表した。

記者会見を行う韓国民和協の金弘傑氏(左から2人目)ら=6日、東京(聯合ニュース)
記者会見を行う韓国民和協の金弘傑氏(左から2人目)ら=6日、東京(聯合ニュース)

 会見には故金大中(キム・デジュン)元韓国大統領の三男で民和協の代表常任議長を務める金弘傑(キム・ホンゴル)氏のほか、朝鮮総連の関係者、日本の市民団体「21世紀日本委員会」の今野由梨理事長らが出席した。共同組織は山口県宇部市にあった長生炭鉱で亡くなった強制徴用被害者の遺骨発掘事業などを実施して遺骨の返還を目指すほか、徴用被害者の遺骨が保管されている東京・目黒の祐天寺で開く追悼式に北朝鮮の犠牲者遺族を招くことなどを計画している。

 海底炭田の長生炭鉱では1942年に水没事故が発生し、朝鮮半島出身者136人を含む183人が亡くなった。遺骨は海底に埋まったままで地元の市民団体などが遺骨収集に向けた活動を行っている。共同組織はほかに沖縄などでも遺骨の発掘を行う予定だ。

 金弘傑氏は7月半ばに訪朝し、北朝鮮の民族和解協議会と遺骨返還に向けた南北共同推進委員会の結成で合意している。この日の会見では大きな困難があっても遺骨返還を成し遂げるとの意志を示すとともに「父の和解・協力の政策は南北だけでなく日本との絆を維持し、北東アジア全体の繁栄を目指すこと」と語った。

 会見に同席した朝鮮総連の趙善吾(チョ・ソンオ)国際統一局副局長は遺骨送還の難しさを指摘しながら、「北南(南北)と日本が連帯する運動になる可能性がある」と述べて、その意義を強調した。

sarangni@yna.co.kr

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現在、済州道の一部地域と西海(黄海)上の離島を除く内陸全域に猛暑特報(警報・注意報)が発令されている。

2018-07-22 | 日・韓・朝友好親善のために

猛暑の韓国 南部で39.3度=今年の最高気温更新

2018/07/20 17:42

【ソウル聯合ニュース】連日猛暑が続く韓国は20日、日中の最高気温が40度に迫るなど、各地で今年の最高気温を更新した。

20日昼の気温分布図(気象庁提供)=(聯合ニュース)
20日昼の気温分布図(気象庁提供)=(聯合ニュース)

 気象庁によると、この日午後4時までに南部の慶尚南道・昌寧で全国で最も高い39.3度を記録し、ソウルは35.7度だった。

 前日までの今年の最高気温は16日に慶尚北道・永川で記録した38.3度で、ソウルの今年最高気温は18日に記録した35.5度だった。

 現在、済州道の一部地域と西海(黄海)上の離島を除く内陸全域に猛暑特報(警報・注意報)が発令されている。

 気象庁の関係者は「北太平洋高気圧の影響が長期間続き、(20日以降の)気温はさらに上昇する見込み」として、熱中症や農水畜産物の被害に注意するよう呼びかけた。

ynhrm@yna.co.kr

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合計すれば、少なくとも157議席で過半数になり、改革立法の動力を確保できるということだ。

2018-06-30 | 日・韓・朝友好親善のために

民主・平和・正義など汎進歩議員ら

「過半数の議席を確保する改革立法連帯を進めよう」

登録:2018-06-29 09:24 修正:2018-06-29 09:55

民主党のユン・ホジュン「ソロモン連合で過半数に」  
平和党のチャン・ビョンワン「力合わせて改革を速やかに推進」 
正義党のノ・フェチャン「157議席集めて立法を完成」

 
                                     今年5月の国会本会議場=カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社

 共に民主党や民主平和党、正義党など国会内の汎進歩勢力が「改革立法連帯」を図っている。民主党(130議席)、平和党(14議席)、正義党(6議席)、民主平和党性向の正しい未来党の比例代表(4席)、親与党陣営性向の無所属(2議席)、民衆党(1席)などを合計すれば、少なくとも157議席で過半数になり、改革立法の動力を確保できるということだ。

 まず、共同交渉団体を構成した平和党と正義党が改革立法連帯の必要性に積極的に声を上げている。平和党のチャン・ビョンワン院内代表は28日、YTNラジオに出演し「過半数に満たない与党と進歩改革の性格を同じくする政党が力を合わせ、改革立法をスピーディーに推進しなければならない」と述べた。正義党のノ・フェチャン院内代表も韓国放送(KBS)ラジオに出演し、「157議席の議員たちで改革立法連帯を作り、自由韓国党、正しい未来党の議員たちまで説得して、立法を完成させる方向に進まなければならない」と述べた。

 民主党では3回当選の重鎮であるユン・ホジュン議員が改革立法連帯と同じ趣旨の「ソロモン連合」を提案した。国旗の色が、民主党(青)、平和党(緑)、正義党(黄)の象徴カラーでつくられた国であるソロモン諸島から名前を取ったものだ。ユン議員は電話で「民主党が院内第1党だが、過半数を確保することができなかった。ソロモン連合を通じて、9つほどの主要常任委員会ごとに過半数の議員を確保し、改革ドライブをかけることができる」とした。改革立法連帯のカギを握っている民主党のホン・ヨンピョ院内代表も22日、党最高委員会議で「国会が民生・経済・平和のために取り組まなければならない」とし、「このために『協力政治の制度化』を推進する」と話した。

 民主党では連帯が実現されれば、4・27板門店(パンムンジョム)宣言の国会批准同意、高位公職者犯罪捜査処の設置などの司法改革、商店街賃貸借保護法など民生・改革・平和と関連する改革立法の速度を上げることができると見ている。

 しかし、民主党内部では具体的な連帯方法などを巡り、党内での議論がもっと必要だという雰囲気だ。平和党が改革立法に力を貸す代わりに、民主党が選挙制度改革などに積極的に賛同してほしいと明らかにするなど、連帯に向け越えなければならない条件も多い。

 民主党院内代表団の主要関係者は「改革立法連帯が現実的に可能なのか、やるとしたら何のためにするのか、名分がはっきりしているか、国民的同意を得られるかなどを検討している状況」と話した。彼はまた「(他の党との連帯について)支持者たちが反発する可能性もあるため、慎重に進めなければならない」と話した。

キム・ギュナム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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できるだけ多くの人が平和の行進に参加するようにするというのが、国際オリンピック委員会(IOC)と平昌五輪組織委員会の構想だ。

2018-02-02 | 日・韓・朝友好親善のために

南北選手団の共同入場、190人規模になる見込み

登録:2018-02-02 05:55 修正:2018-02-02 07:39

平昌組織委員会「出来るだけ多くの人が平和行進に参加」 
選手村では1日の公式開村日を迎え人共旗を掲揚

1月31日、北側馬息嶺スキー場での南北共同訓練に向けて出国を控えた選手団の様子/聯合ニュース

 2018平昌(ピョンチャン)冬季五輪の開幕式で、南北選手団約190人が朝鮮半島が描かれた統一旗を持って入場するものとみられる。

 平昌五輪組織委員会は1日、9日午後8時に平昌五輪スタジアムで開かれる開幕式で、南北選手団が統一旗を持って、最後の91番目に入場すると明らかにした。五輪旗と開催国国旗である太極旗は、一番先に掲揚される。参加国は92カ国だが、南北が共同入場に合意したことで、91番目となった。選手団の入場は開催国の言語であるハングルの字母順に則って行われる。

 イ・ヒボム平昌組織委員長は31日、「今回の共同入場の際、できるだけ多くの人が参加する計画だ。北側は選手団がほとんど参加するものと見られており、南側選手団は翌日の試合に支障を来さない範囲内で、全体の70%水準を予想している」と述べた。北朝鮮選手団は選手22人と役員24人など46人だ。韓国は選手114人と役員75人など、歴代冬季五輪最大規模の219人の選手団を確定した。北朝鮮で40人余り、韓国で150人が参加する場合、開幕式で共同行進する選手団の規模は190人前後になるものとみられる。できるだけ多くの人が平和の行進に参加するようにするというのが、国際オリンピック委員会(IOC)と平昌五輪組織委員会の構想だ。

 南北は先月21日、スイスのローザンヌでトーマス・バッハIOC委員長の主宰で開かれた南北体育会談で、開幕式入場の際、統一旗の使用と共同入場についてIOCの承認を受けた。南北選手団は「KOREA」(コリア)という名前で共同入場し、南北の選手2人が統一旗を持って入場することになっている。

 一方、この日江陵(カンヌン)の平昌選手村の公式開村に合わせ、北朝鮮の人民共和国旗がほかの国の国旗と共に掲揚台に揚げられた。

キム・チャングム記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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「両国の友好増進と協力体制は両国や両国国民のみならず北東アジアの平和と繁栄に大きく寄与する」と述べました。

2017-12-12 | 日・韓・朝友好親善のために

北の平和的解決へ協力

日韓・韓日議連総会 志位委員長ら出席

 

 

 超党派の国会議員でつくる日韓議員連盟(額賀福志郎会長)と韓国の韓日議連の第40回合同総会が11日、衆院議員会館で開かれ、北朝鮮の核・ミサイル問題に対し「制裁や圧力などの対応策」を模索するとともに「問題を平和的に解決するため緊密に協力していく」とする共同声明を採択しました。

 総会には日本側から90人、韓国側から56人の国会議員が出席。日本共産党からは日韓議連顧問の志位和夫、常任幹事の穀田恵二、幹事の笠井亮各衆院議員が参加しました。

 額賀氏はあいさつで、1998年に当時の小渕恵三首相と金大中(キム・デジュン)大統領との間で交わされた日韓共同宣言に、日本の植民地支配への「痛切な反省」や「お詫(わ)び」などが明記されたことにもふれながら、「相手の立場を考えながら未来志向で日韓両国の発展を期したい」と話しました。

 韓日議連の姜昌一(カン・チャンイル)会長は、両国関係が冷え込んだ時期も議連がかけ橋として努力をしてきたことを指摘。「両国の友好増進と協力体制は両国や両国国民のみならず北東アジアの平和と繁栄に大きく寄与する」と述べました。

 開会式では大島理森衆院議長、李洙勲(イ・スフン)駐日韓国特命全権大使らが来賓として出席。志位氏も来賓として紹介されました。

 総会には日本共産党から志位氏らの他に塩川鉄也、宮本岳志、藤野保史、畑野君枝、本村伸子各衆院議員、井上哲士、吉良よし子、倉林明子、辰巳孝太郎、山添拓各参院議員も参加しました。

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日本外務省の代表的な戦略家だった田中均・日本総合研究所国際戦略研究所理事長は、トランプ大統領のアジア歴訪での最大イシューは北朝鮮問題だったと指摘した。

2017-11-15 | 日・韓・朝友好親善のために

[インタビュー]

日朝交渉の主役がみたトランプ歴訪「圧力だけでは成果ない」

登録 : 2017.11.13 20:43 修正 : 2017.11.14 14:33

 

トランプのアジア歴訪の決算 
田中均・日本総合研究所国際戦略研究所理事長

「圧力をかけるほどコミュニケーションが重要 
韓国内部ではっきりしたシナリオを持つべき 
トランプは一貫性なくアジア戦略見えず 
インド太平洋戦略、発展する可能性高くない」

田中均日本総合研究所国際戦略研究所理事長が9日、東京・赤坂の事務室でドナルド・トランプ米大統領アジア歴訪と北朝鮮問題について語っている//ハンギョレ新聞社

 日本外務省の代表的な戦略家だった田中均・日本総合研究所国際戦略研究所理事長は、トランプ大統領のアジア歴訪での最大イシューは北朝鮮問題だったと指摘した。そして北朝鮮に「圧力をかけ続けたからといって、それだけで結果が出るわけではない。どこかで交渉に導かなければならない 」と指摘した。

 

 9日、田中理事長はハンギョレとのインタビューで「トランプ大統領のアジア政策はまだ見えていないし、一貫したメッセージもない」と話した。しかし「アメリカを過小評価するな」というトランプの発言には重要な意味があると指摘した。外務省でアジア大洋州局長と外務審議官(次官補)を歴任した田中氏は2002年9月、小泉純一郎首相の訪朝と平壌宣言を主導した人物で、現実主義的外交観を持っている。

 

- トランプ米大統領の訪日についてどう評価するか?

 

= トランプ大統領は米国で大方の予想を裏切り大統領になった。一切の公職経験がなく従来の大統領と比べるとどういう政策をとるか予測がつかない。なおかつ米国内でロシアゲートで特別検察官の捜査も行われている。トランプ米大統領の地位は強固でもない。支持率も高くない。政府部内を見ても未だに国務省の次官やアジア担当の次官補も存在しない。一方で、米国は世界で最も強力な国であり民主主義諸国のリーダである。アメリカがこれからどういう方向に向かうか、その影響は大きい。日本の安倍首相はトランプ政権の発足以前からトランプに会いトランプとの関係を築いてきた。従って単に日本のみならず世界全体もトランプ政権に影響を与えられる極めて限られた指導者の1人だ。したがってその意味で今回もトランプとの関係を強化する意味では成功したと思う。

 

 日米二国間の関係ではさほど問題はなく、最大の課題は北朝鮮問題だ。安倍首相が圧力を強めるとして総選挙に勝利した。これはトランプ大統領との間の相違はないわけだ。ただ、私が強く懸念するのは、圧力をかけ続けるだけで結果が出るわけではないということだ。どこかで交渉に導かなければならない。当然のことながら、圧力をかけ続けるならば北朝鮮が暴発することもないわけではない。暴発するとか、いろんな意味での軍事挑発が全くないわけでもない。それを想定した危機を管理する計画が必要だ。圧力をかける一方で、それに伴う準備ができているかが私の懸念だ。危機管理計画は日本だけでは作れない。日本と米国だけでも作れない。これには韓国や中国を巻きこまなければ作れない。難民は一体どうするのか、北朝鮮の核を誰が管理するのか、日本人の退避はどうするのかなどの問題は国際協力抜きにはできない。喧伝することではないが、今後日本とアメリカ、韓国、場合によっては中国とも協力して静かに進めていくことを期待する。

 

 もう一つは、圧力、圧力ばかりを強調し、今は対話の時期ではないと言うが、、圧力をかければかけるほどコミュニケーションをどこかで取ることが重要になる。全くコミュニケーションがなければ、お互いの意図を誤解する。きちんとしたコミュニケーションのパイプがなければならない。私自身が2002年に一年以上にわたり交渉した時は、交渉もあったが同時に重要であったのはコミュニケーションラインとしての役割だった。一体、日本はどういう意図でどう解決したいのか、そして米国はどういう意識なのかを北朝鮮に説明し説得するプロセスだった。圧力はもちろん必要だが、やはり不測の事態を防ぐためにはコミュニケーションがなければならない。私はPと3Cについて申し上げる。PはPressure、Pressureは同時に3つのCを必要とする。1.Coordination、圧力は中国とロシアを巻きこまなければならない。2.Contingency、危機を管理しなければならない。3.Communication、そしてコミュニケーションだ。圧力はこの3つのCで支えられる必要がある。

 

- 日本では韓国政府が北朝鮮問題で過度に融和的だという見方が多いが、北朝鮮問題で韓国側が取るべき政策は何だと思うか。

 

= 対話が重要だと言えば誤解される。しかし韓国は当事者だ。韓国がどうしたいかということが、本来最も大きな意味を持っている。したがって外に対して何を言うかよりも、韓国政府自身がどういう形でこの問題を処理したいかについて、きちんとした考えを持たなければならない。それは外に対して発表することではなく、韓国政府が内部でそういうシナリオを作り、それをアメリカと日本に相談しなければならない。要するに、今は圧力をかけていくものの、中国とロシアを説得しなければならない。この説得をどういうロジックでやっていくかをよく相談して行くのが良いと考える。第二は、圧力をかけていけば北朝鮮は暴発するリスクも増える。

 

韓国政府は、いざという時に備えて計画を作り万全を期さなければならない。これは韓国だけではできない。もし戦争になったら、韓国軍と在韓米軍だけではできない。アメリカという国は、日本国内の米軍基地を使って韓国に発進していく。そのために日本は米軍を支援しなければならない。したがって難民処理とか韓国を当事国とする基本的な危機を管理する計画は作っておかなければならない。本来であれば、韓国がアメリカと日本にそうした計画を相談するのが筋だ。コミュニケーションとは対話ではない。コミュニケーションは、私は今でもあると思う。韓国政府は水面下で当然に北朝鮮とのパイプを維持しているのではないかと思うし、またそうすべきだと思う。それは対話ではない。そういうコミュニケーションを取ることは融和的な姿勢ではない。韓国政府に強く求めたいが、韓国は第一の当事者だから韓国を中心にものごとが動かなければならない。

 

- 最終的には対話と問題解決のためのコミュニケーションか

 

= 最終的にはそうなる。最終的には対話より交渉だ。核廃棄のための交渉。交渉は結果を作る作業だ。2005年9月に作った6者協議の共同声明に盛られたことが交渉の成果たりうる。核を放棄する代わりにこういう事をすると書いてある。あれ以上のものはない。

 

- トランプ大統領が安倍首相と行った共同記者会見、それと韓国の国会でした演説を見て、トランプ政府の北朝鮮政策が変わったと感じたか。

 

= 感じない。トランプ大統領自身が言ってる事には一貫したメッセージがない。最初は金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に会ってもいいと言っていた。政権内部の人でも言っていることは違う。しかし、日本でもそうで韓国の国会では特にそうだったが、最も重要なメッセージは「アメリカを過小評価するな」ということだと思う。アメリカは本気なんだというのが最大のメッセージだと思う。アメリカは自国が安全保障上のターゲットになると、必ずその芽を摘み取るために行動を起こす国だ。まったく北朝鮮が言っていることとは違う。北朝鮮は、ワシントンやニュー ヨークに届くICBMを開発し、核弾頭を載せて飛ばせるようになれば、これが最大の抑止力になると言っているが、それはそうではない。アメリカという国は、一定のコストを支払ってもアメリカにとっての直接的な脅威を取り除くことはやる国だ。 将来の安全保障上の脅威が大きくなって行けばその芽を摘み取る。そのためには一定のコストがかかる。それはやむを得ないと考える国だということを北朝鮮は理解しなければならない。これは私がコミュニケーションが必要だと言う時の最大のポイントだ。

 

- 理事長は2002年に北朝鮮との交渉の担当者だった。今の朝鮮半島の情勢はどんなレベルだと判断するか。

 

= 危機に近い。とりわけこのことを中国が認識しなければならない。私は中国と共通の利益が作れると思う。北朝鮮が本当に核戦力を持つことは、中国にとっての脅威になると思う。小さな核戦力であっても中国には十分な脅威だ。中国国内には朝鮮族がいるので、極めて深刻な安全保障上の問題になる。そうなれば韓国でも国内に核を持つべきだという議論が高まっていく。この地域の大きな不安定材料になる。中国として見れば戦争になっては困る。だから戦争によらずに北朝鮮の核兵器を除去する作戦を共同で練りませんかということだ。これまでアメリカも韓国も日本も中国も、北朝鮮の核を取り除くことについて向き合ってこなかった。だから中国は支援を続けてきた。しかしこれが最後の機会だと思う。あと1年経て

 

ば、もう無理になる。そういう状況ではなくなる。北朝鮮の核を認めざるをえなくなる。

 

- 日米首脳会談で日本が関心を見せたのは「自由で開かれたインド太平洋政策」だが、発展するだろうか。

 

= それはない。考え方については間違っていると言うつもりはない。米国をアジアに引き入れるためには必要な考え方だと思う。基本的には、インドからアメリカまで結ぶ。結ばれるのは自由と民主主義というベースで繁栄を享受するコンセプトなので、まったく間違っていない。オバマ大統領の時はアジアに目を向けるのが基本的な政策だったが、トランプ大統領には基準がない。一つのビジョンが必要なことはよく分かるし、日本政府がトランプ大統領を引き込むことは正しい行動だと思うものの、現実にそれが成り立つかと問われれば、おそらくそれは米中首脳会談次第だという面がある。トランプ大統領はまさにリアリストで、取引を重んじる人だ。これを中国に当てはめれば、中国がアメリカ産の商品をどれだけ買うかが一つ。もう一つは、北朝鮮問題で中国が本気でアメリカと協力するつもりがあるかだ。この二つによって中国との関係は大きく変わっていく。

 

結果として米中間は従来以上によくなる可能性はある。安全保障の面では中国の将来は不透明であり十分な抑止力を維持していく必要がある。。そのために、日米同盟であれ、米韓同盟であれ、インドとか豪州との安保協力であれ拡充していくべきだ。しかし経済面で中国とウインウイン関係を作っていく必要はある。

 

- オバマ政権では「アジアへの復帰」という確かな政策があったが、トランプ大統領の歴訪でトランプ政権の確かなアジア政策が現わられたと考えるか。

 

= それはない。アジアに来たことが意味することは、アジアを軽視しないということだ。しかし、トランプ大統領が最初に行ったのはサウジアラビアだ。トランプ大統領が何をしたかと言えば、やはり従来の同盟関係の強化ということ。それはサウジであり、イスラエルであるということだ。イランに対して強く反イラン姿勢を打ち出しサウジに武器を売り込む。リアリストだ。アメリカファーストとか、取引を志向する考え方は全く変わっていない。だから武器調達と貿易赤字の削減を日本や韓国にきわめて強調する。アメリカファーストで、尚且つ取引だという非常にわかりやすい形だと思う。いわゆるアジア政策が見えるかと言えば、それはない。オバマのようなアジアへの回帰といった分かりやすいアジア政策は、まだ出てきていないし、おそらく出てくる事はないと思う。

 

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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チョン教授は「『通事吏』のうち『通事』は古代訳官(通訳官)を指す一般的名称であり、『吏』は古代の下級官員を通称した言葉」と説明した。

2017-11-06 | 日・韓・朝友好親善のために

1600年前、高句麗にも女性の通訳官がいた

登録 : 2017.10.30 08:35 修正 : 2017.10.31 06:11

 

徳興里にある古墳壁画で「通事吏」と書かれた結い上げ髪の女性を確認

徳興里壁画古墳前室の西壁に描かれた13郡太守来朝図。二列に並んだ太守の下列一番前に高句麗の女性通訳官が見える。上列の一番前は男性の通訳官。2人とも官服姿で手を合わせており、人物絵の横に墨文字で通訳官を意味する「…通事吏(トンサリ)」という名称が書かれている//ハンギョレ新聞社

 髪を結い上げ両手を合わせた官服姿の若い女性。このような格好で、約1600年前に高句麗の外交の一線で活躍した女性の同時通駅官(訳官)の絵が世に再び姿を現した。

 

 高句麗壁画から当代の女性通訳官の人物図が新たに確認された。近代以前、朝鮮半島の王朝の通訳士を研究してきたチョン・スンへ水原女子大学教授が、1976年に発見された平安南道南浦(ナムポ)徳興里(トクフンリ)の5世紀初めの高句麗古墳の壁画を集中的に分析し、最近見つけた絵だ。チョン教授は、墓の主人である幽州刺史の鎮にあいさつに訪れた幽州一帯の13郡太守(特定地域を治める行政官の長)の行列を描写した墓の前室西壁の壁画の隅に通訳を務めた男女の官吏の絵が描かれていたことを確認したと、29日明らかにした。古代朝鮮半島の外交現場に女性通訳官が存在したという事実が初めて実物で確認されたものだ。

 

 チョン教授がハンギョレに公開した壁画の図版によると、西壁の壁画は上列に6人、下列に7人の太守が堵列した姿が示されているが、女性通訳官は下列の一番前に、男性通訳官は上列の一番前に両手を合わせて上げたまま座している。両通訳官の人物の横には墨文字で「…通事吏(トンサリ)」という官職の名称が記されている。学界ではこの名称を、現在の通訳官に当たる当時の高句麗時代の下級官職の名称と解釈している。チョン教授は「『通事吏』のうち『通事』は古代訳官(通訳官)を指す一般的名称であり、『吏』は古代の下級官員を通称した言葉」と説明した。

 

壁画の女性通訳官の姿を拡大したもの。若い容姿に加髢を置いた結い上げ髪をしている//ハンギョレ新聞社

 女性通訳官は複雑な結い上げの髪型で、一目で女性であることが分かる。頭に髪の毛を豊かに見せるために乗せた他の髪の毛の束である「加髢」と、かもじを当て高く結ったまげを指す「高髻」を一緒に編んで上げているのが特徴だ。この通訳官はひとまず高句麗の女性と推定できるが、外国から亡命してきた流民だった可能性もある。

 

 近代以前の歴史資料や文献記録で女性通訳官の存在を示す事例は、国内外の学界に報告されたことがない。古代壁画に女性官吏の姿が現れたことも非常に稀なケースだ。チョン教授は「高句麗壁画に女性通訳官が描かれていたという事実は、女性史の側面から驚くべき事実であるばかりでなく、世界的にも非常に特異なケースだ。新羅、百済と違って高句麗は官職に女性を置くほど、女性の地位が高かったものと思われる」と指摘した。

 

 徳興里壁画古墳は壁画56カ所に書かれた銘文約600字が書かれており、高句麗の墨書記録の宝庫に挙げられる。この銘文の記録を通じて幽州刺史の鎮という墓の主人の名称が刻まれた墓地名と、広開土王在位当時の408年に作られたという造成経緯が把握できる数少ない高句麗の墓だ。太守来朝図が描かれた壁画の内容はもう知られているが、南北朝鮮、中国学界は他の高句麗古墳で容易に見られない豊富な銘文記録のため、文句解釈を巡る議論により関心を傾けてきた。特に墓の主である幽州刺史の鎮が当時中国の北朝の河北省の幽州(現在の北京付近)を治めた人物で、中国から来た亡命者であるだろうという韓国と中国の学界の主流説と、高句麗の西北強域の統治者だったという北朝鮮の学界の見解が鋭く対立し、端に描写された男女の通訳官の実体は今まで深層的な研究がまったく行われなかった。チョン教授は「従来の学界は精密な分析なしに服飾史の脈絡から男女の通訳官の人物図を大概は侍女や召使程度に見なしてきた」とし、「高句麗時代の女性通訳官にまつわる歴史的脈絡を明らかにしたのは、今回の研究が第一歩を踏み出したものといえる」とした。

 

徳興里壁画古墳前室の西壁の13郡太守図を写した模写図。上下の堵列した太守らの最前列に手を合わせて座した男女の通訳官の姿をより鮮明に見ることができる//ハンギョレ新聞社

 チョン教授は来月3日に開かれる韓国木簡学会の定期発表会で「古代の役人」という論考を通じて、徳興里にある古墳壁画の女性通訳官に対する研究成果を発表する予定だ。

 

文/ノ・ヒョンソク記者、図版/チョン・スンヘ教授提供 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

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