めずらしく、歌から始めます。
桜井の別れ
「青葉茂れる桜井の・・・」
かなり古い歌だが時々思い出す。
明日は涙かはた露かというこの太平記の中の1シーン。
「組織」というものを考えるとき、
私はこの歌の主人公について考えることがある。
と言っても語り継がれている一部しか知らないのだが。
自分に君主がいた場合、
もちろん忠誠も誓っている。
激動の中、先を見る目が自分にあった場合、
その先が崖なのに忠誠を誓っているから、
ただ君主のいうとおりに動くか、
または自分にとって不利なことは十分知りながら
その組織や人を守るために「進言」をするか。
その後、汚名を着るかもしれない、
命を落とすかもしれないことまでわかっている。
そのときにどうするか。
私自身は通常は社会の中で組織の中で生きる
一人の人でしかないと思う。
しかし、信仰者の一人となり、
様々なインスピレーションをいただくようになって
どうしてもそれが命を懸ける使命だと認識した場合、
やはりどんなに不利でもやらなくてはならないことがある。
リスクをリスクと知りながら、そのリスクを超えて
しなくてはならないことがある。
全ての価値に優先させなくてはならないものがあり、
その時がある。
信仰という尊きものを知ったとき、時にあらゆる
リスクを超えることがあると思う。
たとえ、結果が最初に見えていたものどおりにしか
ならなかったとしてもそれは結果であると思う。