箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

真剣な訓練は体に残る

2018年04月20日 16時39分36秒 | 教育・子育てあれこれ







本日、避難訓練を6限に行いました。B棟4階から火災が発生と仮定して行いました。

14:55に非常ベルが鳴りました。

全校生徒がグランドに避難して集合しました。

点呼をとり、安全を確認したあと、学年ごとに消火器の使い方を、各クラスの代表生徒が出てきて実習しました。

その後、消防署の職員の話、私からの話をしました。



避難訓練講話               H30(2018).4.20


火災が起こると、学校では防火扉が閉まるようになっています。

ではなぜ、階段部分とローカ部分の境界のところに防火扉がついているのでしょうか。   (間)

これは、階段に煙を入れないためです。火災では、火から逃げることはもちろん大切ですが、煙に巻き込まれないように注意することも大切です。

じつは、煙は階段に入ると、1秒間に3mから5mの速度で上に昇ります。

この速度は人間が階段を上る速さの10倍以上です。

たとえば10階建てのビルの1階が火災になった場合、10秒ほどで1階から10階まですべて煙に覆われることになります。

つまり人は階段を使っての避難は、一瞬のうちにできなくなるのです。

火災の煙には、一酸化炭素などの有毒ガスが含まれています。この有毒ガスを吸うと体内に酸素が運ばれなくなって呼吸ができなくなり、体の自由が利かなくなります。動けなくなってしまうのです。

ですから、火災の場合、じつは煙に巻かれて命を落とすことが多いのです。

そこで、火災のときには、煙を吸い込まないようにすることが、生死を分けることになります。

避難するときはハンカチやタオルを口にあて、煙を吸い込まないようにします。その余裕がない場合には、衣服などで覆うだけでも違います。

そして姿勢を低くして避難します。これは床の低いところに残っている空気を吸うためです。

実際、火事になるとパニックになりやすいものです。ですから避難訓練は重要です。避難訓練は真剣にやれば、パニックにならず命を助ける習慣として、体に残りますが、遊び半分でやっていれば命を守る習慣にはなりません。

みなさん、自分の身は自分で守ること、そして仲間と一緒に避難する人になってください。
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生徒の避難訓練終了後は、教職員が校内の消火栓を使い、ホースと筒先を伸ばし、中庭に放水の練習をしました。
                    





また、放課後は部活編成でした。

今日から1年生は本入部です。

1年生を迎え、2.3年生はとてもうれしそうでした。

歓迎の拍手が、各教室で起こっていました。

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