箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

言葉は、最後が残る

2018年06月22日 07時28分21秒 | 教育・子育てあれこれ




今週は、大阪北部地震が月曜日、登校してきた生徒を帰らせて、火曜日は4限まで授業の給食なし。

すると、水曜日には臨時休校。これで、テスト1週間前。
大雨が降るといいながら、幸い土砂崩れなどの被害がなく、木曜日の連絡をまわしました。

その間に、金曜日に予定していた三中校区の教職員研究会を中止にする連絡を小学校、幼稚園、保育園、保育所にまわし、木曜日からは給食の再開し、平常授業に戻り、本日金曜日も6限授業。

①「今週はいろいろなことがあった。でも、これが学校だ。」

いいことも、よくないことも1週間まるごと受け入れると、上の言葉が出ます。

しかし、
②「学校はいろいろある。それにしてもこの1週間はたいへんだった。」

①と②を比べます。

①は、受け入れようとする言葉で、②は不満や愚痴につながる言葉です。

聞く側にしてみても同じです。言葉というものは、最後のフレーズが残るのです。

「あの人は人に厳しいことを言うけど、相手のことを親身に考えてくれる」と言えば、親切さというイメージが残ります。

ところが、「あの人は親身になって考えてくれるけど、人に厳しいからな」と聞けば、厳しい人は避けたいなと思います。

教師は、この心理を活用して、子どものことを話す場合が多いのです。

「あの子は忘れものは多いけど、友だちには本当に優しいね」というように。

人を元気づけ、励まして、聞く人を同調させる言葉を自然に発する人は、周りの雰囲気をやわらげます。

大人だけでなく、子どもも同じで、そんな子はクラスのみんなから慕われます。

そういえば、全日本女子バレーセッターの宮下遥は言いました。
(相手のきついサーブをレシーブして、上げるのはたいへんだとわかるよ。でも、とにかく拾って。)全部わたしにもってきていいからね!」

こう言われれば、みんなが「がんばろう」という気持ちになれると思います。