箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

生徒を信頼するとは

2017年11月20日 14時17分02秒 | 教育・子育てあれこれ




私は、実業家・経営者のなかでも、稲盛和夫さんの生き方に魅力を感じています。

ご存知のように、京セラの創業者である稲盛さんの言葉には、学ばせてもらう点が多くあります。

こんな稲盛さんの言葉があります。

「信頼関係は自分自身の心の反映だ。
たとえ、自分が損をしたとしても、人を信じていく。
その中でしか、信頼関係は生まれない。」


このような言葉を聞くと、教育に携わる私は、いつも教育にも通じる点がないかを考えます。


教師は生徒の可能性を信じます。

生徒が中学生として望ましくない、なにかの問題を起こして、指導したとします。

「わかった。先生、今度からしないようにするから」

しかし、ときとして、また同じことをする場合があります。

「前に言っただろう。この前の約束を破ったな!」

・・・・・

こんな生徒に、私が学級担任をしていた頃、出会いました。

子どもは未熟なもの。だから、まちがいや誤りもします。

大人だって、同じ失敗をすることがあります。

教師がもうしないだろうと期待していても、生徒から裏切られることはあります。

未熟なのだから、子どもがまちがえれば、何度も何度も正していく。子どもの成長の可能性を信じて。

期待通りにならなくても、信じる。

一方で生徒も、「先生の期待に応えられなかった」と内心感じているかもしれない。

だから、子どもは信頼に応えようとする。

私はそれが、教育だと思います。

このように、三中の教職経験の少ない先生に、生徒との「信頼関係」の話をすることがあります。

ちなみに、その生徒は、いまアラフォーとなり、社会人としてがんばっています。

同窓会で成長した子に会いました。