5/30 アルジャーノン から 母親って

5/30 アルジャーノン　から　母親って

ヤマピーは彼の愛する女性とともに再度母親に会いに行った。
母親は家の中に入れてくれた。

それから腕を広げ、「一度で済ませてしまいましょう」とか言ったのだ。
嫌な女だよ。
子供の揺れ動く気持ちなんか見ていない、感じていないのだ。

ヤパピーは「もういいです」と出て行った。

役だから仕方ないのだけど、ヤマピーが愛している女、女優、
あまり好きじゃない。
大きな素敵な目をしているのだけど、好きになれない。

母親は自分の子を誰でも愛するってのは嘘だ。

ニンジンって本を知っているでしょ？
実話です。
ニンジンの母親は末っ子が嫌いだった。
もしかしたらニンジン色の彼の髪の色のせいかもしれない。

ニンジン色の髪の色なんて、私、やりたかった。

母親が一人だけ自分の子が嫌という話は他にも読んだことがある。

本ではなくて、友人の一人。
細かい原因は知らないけど、母親が離婚した。
でも友達は父親にそっくりで、母親からお前を見るとあの男を思い出すとか
言われ続けた。

確かギリシャ神話で、亭主が憎くて子供を殺してしまう母親がいた。

私も嫌いになって男の子供をかわいがることができるか自信がない。
子供を持たなかった理由はそこよ。
試しにやってみるわけにはいかないことだからね。

でも彼に降られて、気がついたときは妊娠していたという子を知っている。
どうしようと思ったけど、その子が生まれてみたら「可愛くて、可愛くて」という
なんとも優しい子だった。

子供はいつか親を抜くこともある。
子供の成長が時に忌まわしかった母親。
私の母親よ。
どうしてそういう気持ちになるのか聞きたかったけど、うまくいかなかった。

ヤマピーの母親は自分の中の葛藤に目を向けない。
追及、自分を追及するの嫌いな女、男もいるんだ。