この気持ちはなんと名づければいいのだろう。
この気持ちはなんと説明すればいいのだろう。
ああなんともどかしい。
わたしは、
あなたなしでもやっていけるでしょう、きっと。
でも、あなた以外の人とはやっていける気がしないのです。
あなたでなければ
あなたでなければ。
この気持ちはなんと名づければいいのだろう。
あのときとっさに否定したのは、
とりあえず。
とりあえずわたしの居場所を失いたくなかった。
わたしはわたしでいたかった。
あなたのそばでいたかった。
「愛されている」と感じていたかった。
この気持ちはなんと名づければいいのだろう。
私の前にはあなたが通せんぼしている、
振り向くとあなたがおいでおいでをしている、
泣きながら、
笑っている。
笑っているけど泣いている。
わたしは目を瞑る。
いや、瞑りたい。
あなたの涙は熱い、すごく素敵。
前にいけるのならいきたい。
だから
いってきます。
この気持ちはなんと名づければいいのだろう。
「好き」とはなんと薄っぺらな言葉。
何も隠せやしない。
だから言わない。
嘘は言いたくない。
この気持ちはなんと名づければいいのだろう。
名づけられれば少しは楽になれるだろうか。