第3番 西濱町 傘鉾
傘鉾は、石崎融思筆の源氏物語を描いた貝桶二つを挟んで、紅葉と白菊を配している。姑祖蘇十八景を描いた垂れには、来舶清人の詩文が有り、ともに長崎刺繍で仕上られている。
≪龍船・本踊り≫ |
奉納踊りも実に豪華で龍船(じゃぶね)を出している。龍船には長崎蒔絵で花鳥を描かせ、会場につくと二階はわれて舞台となる。 踊りは、長唄 「祭り囃子川面賑」 最初に「龍船」で二人が踊り・・・下でも八人の踊り子さんが踊っておられた。 踊りがすむと龍船は「龍囃子」に合わせて頭をあげ大きく引き廻される。長崎の人達はこの踊りをアニオさんの行列とよんだ。 「龍船」は昔「アニオー」さん(王后)が長崎人「荒木宗太郎」の夫の下に遥々渡り来り、大波止より上陸して華麗な行列を作り市中を練り夫の家に至った際の船を暗示するものと思われる。 長崎では金に糸目をつけず豪華なことを「アニオー」さんの行列のゴタルと言う。 如何に贅沢派であったか推察される。 明日は、第4番 万才町です。 お楽しみに・・・
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