堅曹さんを追いかけて

2002年(平成14年)9月から先祖調べをはじめた速水家の嫁は、高祖父速水堅曹(はやみけんそう)に恋をしてしまったのです

堅曹の考えていたこと①

2010-05-11 02:52:16 | 人物

速水堅曹は生涯ただ一つのことを実現するために邁進した。

それは日本の製糸業を発展させること、この一点。


彼は長く鎖国していた日本が開港して、外国から生糸の需要があることを知り、

日本の質のいい生糸をいかにして世界で通用する生糸にするか、それだけを考えていた。


だからまだ誰も手掛けようとしなかった器械で糸を繰ることをやってみた。

そして器械製糸の有効なことを実際に体験して会得し、

これを日本全国に広めていこうとおもった。


けれど、手で糸を繰る仕事が長い間行われていた日本では、

なんでそんな外国でやっているようなことをしなければいけないのか、とか

手でだって充分いい糸が挽けるじゃないか、といって反発がはげしかった。


しかしそれでは外国の需要に見合う均一の糸はなかなかできない。

だから何としても、この生糸の改良を自分の生涯の目標としていこうと決心する。

まだ、誰もそんなことを考えていなかった時、明治3年である。


彼は「先見の明」があった。



日本最初の器械製糸所を造ってからは、全国から見学、伝習にくるものがおおく、

それらを快く受け入れ、どんどん指導をしていった。

明治時代前半で日本各地の製糸業の指導者となったもののほとんどは、

堅曹の指導をうけていたといっても過言ではない。


そして3年後の明治6年には、日本の状況をみきわめ、国の製糸業の発展をはかる

大事業の構想をたてた。

まだ、富岡製糸場が開業して一年もたたないうちである。

彼は最初から官営で富岡製糸場のような巨大なものをつくることに反対をしていた。

それには理由があったのである。


その大事業計画を詳細に検討するとよくわかる。

「製糸改良基礎ノ意見書」(明治6年)と

明治10年松方正義が勧業局長の時に政府に提出した

「生糸製造勧奨に関する伺書」にその内容が描かれている。

つづく。


名古屋の味

2010-05-02 15:51:55 | グルメ

もたもた生活しているうちに5月となり、

暖かくなって、絶好の行楽日和のゴールデンウィークです。

やっと、いい天気だなあ、なんて実感しています。



さて、愛知県で仕事をしている愚息が帰省のたびに

名古屋の味を持って帰ってきてくれます。

今回は「鬼まんじゅう」と「しるこサンドスティック」、

そして名古屋じゃないけど「三河みりん」。

前回は「寿がきや」の和風とんこつラーメンと台湾ラーメン。

その前は「チョコリング」。



どれもはじめて食べるものばかり。

でも名古屋ではどこでも売っているものだそうです。


まずは「鬼まんじゅう」。


Cimg2753 鬼まんじゅう


まんじゅうというイメージではなく、さつまいものゴロンと切ったのがはいっていて、

それを小麦粉でまとめて蒸かしてある感じ。


Cimg2762 鬼まんじゅう


食べてみると「いもきんとん」+「スイートポテト」の間みたいで、

でも全然甘くなくて、いくらでも食べられそう。

昔は名古屋ではどこの家でもつくっていて、

沖縄の「サーターアンダーギー」みたいに手作りのおやつだったそうです。



つぎは「しるこサンドスティック」。


   Cimg2760

 


Cimg2763 しるこサンドスティック


見た目も食感もトーハトの「ハーベスト」に似ている。

でもあいだにはさんであるのは「しるこ」。

これはあんまりアンコの味はしなかった。

でも「おぐらトースト」が普通にある名古屋らしいとおもった。



そしてみりんの本場から「三州三河みりん」。


  Cimg2758 三州三河みりん


以前「九重みりん」を買っていたのですが、三河みりんはこれも売れているよ、という。

濃厚なしっかりしたみりんで煮物をつくると味がしまる。

また楽しみです。



インスタントラーメンで「寿がきや」という名前は知っていたけれど、

そういえば関東では売ってなかったなあ、と再確認。

名古屋の食品メーカーなんですね。


Cimg2755 寿がきやのラーメン


「和風とんこつ」はとんこつだけどあっさりしていて食べやすい味。

「台湾ラーメン」はちょっと辛くて、でも旨みがあって、

残ったスープにご飯をいれて食べたらおいしかった。



「チョコリング」は今、名古屋ですごい人気で、並んで買うらしい。

買ってきてくれたのはBENKEIというお店のもの。

最近東京の銀座にも出店したとか。


Photo チョコリング


クロワッサンの生地のなかにチョコがいっぱい詰まっていて、

大きいけれど、ペロッと食べられちゃいました。

写真を撮るひまもなく食べてしまったので、これはネットから拝借。



こうやってみると、ほんと地元ではあたりまえのようにどこでも売っているものが

他の地方では全く知らないものだったりして、実におもしろい。

自分の住んでいるところで普通に売っているもので、

他の地域には無いものってなんだろう?って考えた。

意外とよくわからないものです。