堅曹さんを追いかけて

2002年(平成14年)9月から先祖調べをはじめた速水家の嫁は、高祖父速水堅曹(はやみけんそう)に恋をしてしまったのです

明治時代の製糸家のご子孫

2011-05-06 10:05:53 | 日記・エッセイ・コラム

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すこし前の話になりますが、4月下旬に桐生で

明治初期に製糸業をはじめた方のご子孫Hさんとお会いする機会があった。

前日の夜遅くに友人からメールをもらったのだが、

送ってくれた方も、私もピンとくるものを感じて、翌早朝には家をでた。

果たしてそれはとても素晴らしい出会いだった。



Hさんは明治7年から機械製糸業をはじめて、数少ない成功した製糸家のご子孫でした。

ご自身は全く関係のない仕事をしておられたが、

ある時、先祖が大量の写真を残しているのを知り、

何十年も開けられることのなかったアルバムを手にとり、

そこから先祖調べが始まったという。


文字で書き残したものは何もないが、写真だけが大量に残っている。

若い時にアメリカにいた先祖自身が撮影したものだという。

19世紀後半から20世紀はじめの貴重な写真を一枚づつひもといて

先祖の足跡をたどる作業をつづけていらっしゃる。


パソコンをもってきて、たくさんの写真をみせてくださった。

私の知っている方がいる。

アメリカの織物工場の写真がある。

ニューヨークの街が写っている。


写真についているキャプションを基に調べてわかってきた先祖のことを語ってくださった。

その話しはとても興味深く、ご先祖は速水堅曹とつながりのある人物だった。

写真をみて、話しを聞いて、とてもワクワクした時間だった。


先祖の足跡の手がかりを求めてアメリカにも足を運んだという。

そして現地で日本のシルクに興味をもつ方たちと出会い

2年前にシルクスタディーツアーを企画して日本を案内している。


同じ先祖探しでも、こうやって日米の交流をするところにまで発展させてしまう行動力に

私は感嘆してしまった。


ご縁があってお会いできたので、これから何かできるような予感がする。

Hさんも先祖の事を調べはじめてから、人との出会いをとても大切に感じると話しておられた。

これからの展開を楽しみにしたい。

(写真はHさんから頂いた当日の桐生の町)